でも、駄作と呼ばれるものだって、ある意味希少だったりするんですよ?
多少の駄目っぷりなら、それは凡作ですもんね。
駄作と呼ばれるためには、かなりの駄目っぷりが必要。
そういう意味では、駄作だって希少な存在なんです。
つーわけで、この本は軍事評論家として著名な、岡田いさく氏こと、岡田ださく(笑)が満を持して放つ「駄目ヒコーキ」目録の記念すべき第一巻です。
月刊モデルグラフィックスで人気の同名コラムを纏めたもので、全ての文章からヒシヒシと「駄作機への愛というか哀」が溢れかえっています。
ある意味、兵器という最も非人道的なアイテムに対して「愛」というのも変ですが、この本に登場する駄目ヒコーキたちに纏わる「大真面目に取り組んだのに、世の人の爆笑しかもたらせなかった」エピソードは、抱腹絶倒にして、ちょっぴりの悲哀と奇妙な愛着を誘うものとなっています。
飛べない、飛べてもまっすぐ飛ばない、逆にまっすぐしか飛べない、飛んだらオーバーヒート、武器を付けたら使えない性能になった、機銃を横に向けると墜落しかける等々、端から見れば殆どジョークとしか思えないのに、作ってる人たちは大真面目。
この、奇妙にして哀愁漂うギャップが、駄作機に対する「愛」を誘ってしまうのかもしれません。
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購入金額
2,520円
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購入日
1997年頃
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購入場所
名湯さん
2011/05/03
Vossさん
2011/05/03
表紙になったウェルキンなんかは、その代表例かも・・・・
ソ連のやつ、戦車は知ってましたが、潜水艦もですかい・・・・・そっちは初耳っす。