その他のPVCチューブに比べると、非常に透明度の高いチューブです。
透明度が高いので、クーラントが流れる様子は非常にきれいです。
もともと、研究室などで使われている高品質チューブで、製造ロット間で性能のバラつきが極めて小さく、分析結果にも影響を与えません。
ローラーポンプにて、幅広く使用されています。
インキュベーター、デシケーター、気体移送ライン、排液ラインなどにも適しています。
■耐薬品性■
そもそもタイゴンチューブは研究などで使用されているようなチューブですので、優れた耐薬品性を有します。
透明で柔軟性に優れたタイゴン R-3603は、研究室で取扱う多くの無機化学薬品に使用することができます。
流体を酸化したり、変性したりすることはほとんどありません。
それだけの耐薬品性を有しているので、クーラントの影響でチューブが変色するようなこともありませんし、チューブの材質がクーラントに影響を与えることもありませんので、安心して使用できます。
■日焼け■
PVCチューブは紫外線を受けると、どうしても日焼けをして茶色く変色します。
太陽はもちろん、実は蛍光灯にも紫外線が含まれているために変色します。
ちなみに、日の光りが当たらない室内で保存している紙が日焼けして茶色くなるのは、室内の蛍光灯の紫外線が原因です。
普通の水冷メーカーのチューブや、市販のPVCチューブは、使っているとすぐに日焼けしたりクーラントと反応して変色しますが、実際に使ってみた感想として、タイゴンチューブはそれらに比べると変色しにくいようです。
■耐久性■
長時間の使用においてもチューブにひびが入りにくく、ゴムチューブより気体透過率が低いという特徴を有します。
そのため、PC水冷においても、長期間の使用に耐えられ、しっかりと密封されているシステム内であればクーラントの蒸発が抑えられるという特徴も。
■摩擦が少ない■
内面が滑らかなため、流体成分が滞留しにくく、洗浄が簡単です。
内面が滑らかで抵抗が少ないために、冷却液が流れる際の抵抗になりにくいと思われます。
チューブの経路が長いシステムを使用している場合、タイゴンに変更するとほんの少しですが流量もアップするようです。
まあ、毎分0.1リットル程度でしたので、それだけの目的で交換するのはあまりお勧めできません。
■柔軟性■
-43℃でも柔軟性を失いません。デュロメーター硬度は、55(Shore A)です。
硬質のパイプなどへの装着も簡単にすばやく行うことができます。
PC水冷の場合、チューブの取り回し角度が鋭角になると、チューブがぐにゃっと折れてしまい、そこで詰まってしまいます。
硬いチューブは180度などの急激な角度には絶えることができないために、配管が難しくなったり、角度をつけるためのエルボーやアングルを使用する必要があります。
タイゴンは非常にしなやかなチューブで、曲げにかなりの耐性があります。
内径1/2インチ(12.7ミリ)
外径3/4インチ(19.05ミリ)
肉厚1/8インチ(3.17ミリ)
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値段が1mあたりの単価なので、それなりに値段がしますが、チューブがすぐに黄ばんでいやだなと思っている人にはお勧めできます。
このほかにもフッ素コーティングチューブという選択肢もありますので、好みによって選ぶほうが良いでしょう。
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購入金額
1,680円
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購入日
2011年04月15日
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購入場所
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