オーディオマニアの間では定番となっているであろう石のひとつです。cMoyアンプにも採用されています。
姉妹品に、1回路入りのOPA134があります。
中堅クラスの標準木
NE5532やハイエンド品と比べると少し靄がかかった印象です。しかし、NJM4580DDよりは視界が良く、ハイファイとはいかないまでもリファレンス的な鳴り方をするように感じます。
中堅クラスのオーディオオペアンプではこれをリファレンスとして使うことにします。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
両電源さえあれば取り回しが良い
±2.5Vから±18Vまでで使えます。ポータブルオーディオには、乾電池4本以上を搭載するスペースが確保できれば使えます。または、9Vの電池とレールスプリッタでも使えます。マイコンと併せて使う用途には、電圧が5Vでギリギリなのとrail-to-railではないのであまり向きません。
また、入力バイアス電流が100pA(データシート上の最悪値)と小さく、OPA627にこそ及びませんが、出力にバイアスが出にくいという特長があります。直流特性が良好なので、アナログ演算が必要な場面でも使えます。
中堅クラスの中では安価
中堅クラスのオーディオオペアンプの中では安価な部類に属します。
価格帯を考えれば直流特性にも優れた石で、アナログ演算が必要な場面でも使える石です。より直流特性に優れた石といえばOPA627が思い浮かびますが、こちらは10倍以上高価です。
そんなに発熱しない
24V駆動の Chu Moy 回路では、外気温29℃程度に対し36~38℃程度まで上昇します。なお、同じcMoy回路でも電源電圧を5Vにすると30.9℃までしか上昇しませんでした。
オシロに出てこないレベル
入力をオープンにしたAD00031にiPhoneを接触させ、Wi-FiをOFF、機内モード(電波OFF)を設定→解除した時のアンプ妨害ですが、オシロスコープで観測しようとしても波形が見えませんでした(トリガがかからない)。出力に接続したSHE9710からは確かにアンプ妨害の音が聞こえはするのですが、オシロスコープで見えないくらい小さいので実用上問題になることはありません。
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購入金額
378円
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購入日
2015年頃
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購入場所
デジット
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