『面白おかしく』と書きつつ、読んでいて身につまされることばかりでちょっと寒気がします。なんだろう、この…胃の奥にじとっ、と来る不安感。
事例の紹介に漫画を使っている点もさることながら、著者の文体が論理的でテンポよく、すらすら読める本です(苦笑いを浮かべながら)。氏をご存知ない方は、「Dr.きたみりゅうじの“IT業界の勘違い”クリニック」などご覧になると、この感覚を共有いただけるかと思います。
若い方(てフレーズ使うとおっさんになった気がします(おっさんですけど))に有用と思うのが、8章の「実用的…かもしれない仕事術」。教わったようで意外に教えてもらっていない、「開発における各工程の目的」や「工程間の関係性」を簡潔に説明しています。この章だけでも買う価値あると思います(それは違うだろ、と言いたいところもありますが、ひとつの見方として)。
システムエンジニアとして目の前の業務が一通りできるようになってきた2,3年目くらいの方がこの業界を生き抜くために、または毎日毎日お客様から無茶ばかり言われて、でも愚痴る先も無いマネージャの方の息抜きのために、この本をお勧めします。
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購入金額
1,554円
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購入日
2007年頃
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購入場所
operaさん
2011/01/30
正規SEの様なスキルは無いですが。。
私にも必要かもしれませんね。。(^^;
YGGさん
2011/01/30
技術面より(ITを取り巻く)人間系の話が多くて、読み物として面白いです。著者の方も何でも屋的にSEをされていた方だそうなので、operaさんにも共感頂けるものがあると思います! 機会があれば是非。
わーとんさん
2011/01/30
私はSEを呼ぶ側ですが、読んでいて・・・と思うことがしばしばあったのを覚えています(・∀・;)
YGGさん
2011/01/30
SEは、顧客の社風も内情も業務内容も既存システムも知りません。だから呉服屋が顧客の身の丈や胴回り、腕の長さや肩幅なんかを丹念に採寸するように、SEもお客様の要望を正確に詳細に把握したいと思っているものです。
そんな目に見えないモノの採寸に、どうか協力的であってあげてください。そうすれば出来の良いシステム(意訳:多少はマシなシステム)が手に入りますから!