しかしヒカルは対極的に、佐為が自分の最期まで意識の中に存在し、そして自分の死後は再び他の打ち手の下に降臨する、と佐為がこの世に存在し続けることを疑わない。
そのようなすれ違いの中、佐為はヒカルに対局を申し出る。
仕事後で満身創痍のヒカルは体に鞭打ちそれを了解するも、対局開始から十数手、ついに佐為はヒカルの目の前から姿を消した。
状況の把握できないヒカル…こんな別れは納得できない。
そこでヒカルの取った行動は―
個人的にこの巻は見所が多過ぎる。
まず表紙、美麗。
こんな表紙小畑師匠にしか書けんでしょう。
次に、図らずも実現する緒方十段vs.佐為の対局。
泥酔していた緒方からするとこの形で実現した対局は不本意でしょうが、対局終了の瞬間の緒方の表情を見るに酔いもぶっ飛んでた可能性も有りますね。
これは十四巻の内容になりますが、ヒカルに佐為の正体を尋ねるのではなく、「俺にもsaiと打たせろ」と迫ったシーンは、クールな緒方が見せる碁打ちとしての熱い本能を感じました。
自分の中では間違いなくヒカ碁トップ5に入る名シーンだと思います。
そして、居なくなった佐為を追い求めて辿り着いた棋院の資料室で秀策(佐為)の棋譜を閲覧するヒカル。
ここで初めてヒカルの感情が爆発します。
思い入れのある巻だけに少々長くなってしまいました。
ちなみに、1~15巻までは一日5冊ずつ、三日で購入してしまいましたが、この巻で刊行されてる単行本が揃ってしまいました(2001年末時点)。
16巻からあー早く次の巻出ないかなぁと焦らされる日々となります。
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購入金額
410円
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購入日
2001年12月頃
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購入場所
西之園書店
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