1988年にナムコから発売されたファミコン用のシミュレーションゲーム(SLG)。
三国志を題材にしたSLGと言えば、誰もが光栄(現・コーエーテクモゲームス)の『三國志』シリーズ(以下、「光栄版」と呼びます)を思い浮かべますが、ファミコンにおいては本作の存在も忘れることができません。
当時はまだ、光栄版も第1作だけであり(1989年に『Ⅱ』が登場)、本作は魅力的なSLGに思えました。操作できる太守は6人(劉備・曹操・孫権・袁紹・馬騰・劉璋)で、誰を操るかは開始時の性格診断で決まります。選択できる主な政策は《内政》と《戦争》に限られており、外交は行うことができません。内政面については、富国強兵の基本方針で望めばよく、そんなに難しくはないと感じます。
戦争面に話を移すと、まずは《機動力》について説明しなければなりません。通常のSLGでは、ユニットは1ターンにつき1回しか動かせませんが、本作では機動力が残っているかぎり、同じユニットを何度でも動かせます。ほかにも兵種や地形効果、計略などがありますが、本作最大の魅力は《武将同士の一騎打ち》だと思います。小説にしろ、映画にしろ、三国志と言えば一騎打ちの場面に心奪われますから。
三国志ファンであれば、史実を若干無視している点がマイナスになるかも知れませんが、そこはゲームとしてどこまで許容できるかだと思います。とは言え、光栄版に比べると難易度はずっと易しく、本作で初めてSLGに触れた友達も多かったように記憶しています。
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購入金額
6,900円
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購入日
1988年07月29日
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購入場所
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