と、いうのが第一印象のこのグリス。

数台以上組んだ事のある自作erならお世話になっただろう、シルバーグリスの代名詞AS-05でも熱伝導率は9.0W/mK。安価なシリコングリスは0.6W/mK。

双方とも3g入りで、値段は1300円と数百円。

対してこのグリス、熱伝導率は3.8W/mKで25g入り、お値段なんと580円。

グラム単価は熱伝導率0.6W/mKの100円弱にも勝る23円。しかも熱伝導率は上。

…まぁ、もちろん各会社で測定方法がバラバラだったり、沢山買った方がお得に買える位は分かるのですが…。逆に少し不安になりますね。

このグリスはPCに使うのではなく、PS3の修理用として購入しました。

PS3に搭載しているチップのヒートスプレッダが大きめかつチップは2個あり、また一度でなく複数回分解してその度塗る可能性もあったので、ある程度の性能があり単価が安い物を、と探していて購入しました。

実際グリスでなく他の問題でPS3がまともに起動しておらずこのグリスがしっかり働いているのか定かではありませんが、少なくとも電源が入ったときはしっかりヒートシンクが熱くなっていますし、熱伝導はちゃんと行えている様です。

初めて開けた時は少し油分が分離していましたが、それを取り払えば十分な柔らかさと硬さで塗りやすい物でした。

伸ばしやすさも、付属のへらも相まっていい物だと思います。

手前が塗る前、奥はへらでしっかり塗り伸ばした状態です。

CPUクーラーを装着するときの様にCPUに垂直にクーラーを押しつけ真ん中に持ったグリスを押し広げる様な事がPS3では難しく、どうしても角度が付いてチップとヒートシンクが接触するので予め適度な量を塗り伸ばしておきました。

性能が高いとは断言出来ませんが、何度も塗り直す必要がありまたシルバーグリスまで必要としない構成であれば、コストパフォーマンス良く利用出来る製品なのでは無いでしょうか。