ThinkPad 235以来途絶えていた10インチ以下のモデルを復活させるため、IBMが2002年に発表したモデルです。しかし、画面が小さくなると当然、キーボードも小さくなり、打ちにくくなります。これを解決するためにIBMは、1995年に発売したThinkPad 701Cの設計を流用し、これを65%までダウンサイズ。重量は、月まで飛んでいけるほど軽いというお墨付きの、350g。
ご存知、701Cは10インチクラスの筐体サイズながら、キーボードが展開する"TrackWrite"機構によって19mmのキーピッチを確保したモデルで、この新型機にも採用されています。また、バタフライの弟分ということで、モスキートの愛称が付けられています。
10.4x0.65=6.8インチという、圧倒的な小型・軽量な筐体を実現するため、CPU、メモリは未搭載。ストレージとして写真一枚を持つのみです。これについてIBMは、「CPUが無いということは、逆に捉えればどのようなCPUでも搭載できるということ。未来永劫、最先端を歩める。メモリについても、バッテリ無しでメモリが動く時代が来ればなんとかなる」と、ユーザー頼りのコメント。
さすがに、これでは販売とはならず、正式な発売は行われていません。しかし、せっかく作ったんだし、ということで、パーツごとのバラバラ状態に説明書とドライバーを付けてイベントで配ったものが少数存在し、これがその1つです。
http://www.itmedia.co.jp/news/0210/15/mosquito.html
なんて、だいぶ盛ってみましたが、(それでも、おおむねこんな感じ)要は、ThinkPad10歳の誕生日を、面白おかしく祝ってみた行事の一つで、”バタフライ”をプラモデルとして作った、ということです。他にも、ThinkPad X30の10周年記念モデルなどがあります。
ちなみに、10インチクラスは、"スティングレイ"のコードネームを持つ、s30によって復活したものの、1代で途絶えて今に至っています。
キットとしては、片手間で作ったせいなのか、合いは微妙ですし、ネジを締めすぎると機構が動かなくなるなど、残念な出来ですが、タダで配るものと考えれば良く出来ています。パーツもはじめから分かれていまたり、キーの印字や他のマーク(マーキング?)もすでに入っていますし。何より、タミヤ風の箱絵が、良い雰囲気を出しています。
なので、組むだけならすぐにできますが、ちゃんと機構を動かすには、しっかりと調整(ネジの締め具合など)をする必要があります。しかし、自分のモスキートはいまだ、手の補助が無いと動かない状態w
さて、今年はThinkPad 20周年(あ、自分も・・・w)です。今年はどんな企画があるんでしょう。(どうやら、記念モデルはバツイチって書くやつみたいですけど・・・)
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購入金額
1,700円
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購入日
2012年07月29日
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購入場所
ヤフーオークション
きっちょむさん
2012/08/05
なんというマニアック、なんというIBMの技術力っっ!
と手汗握りながら読んでいたのに、プラモデルってwwwww
新喜劇ばりにずっこけましたwww
名湯さん
2012/08/05
でも、こういうのがIBMですね。リブレットやバイオUのプラモなんて、あっても…て感じですし。