ICD-SX66は、コンパクトで多用途なレコーダであり、社会人であれば会議や各種の講演・講義の録音に、学生であれば講義の録音に使用できます。
録音した音声を再生してみると、他人が筆記用具を机に置く音や紙同士が擦れる音までもが録音されており、驚くことがあります。このような雑音は、現場で講義を実際に受けているときにはあまり気にならないのですが、不思議なことに録音した音を再生すると耳障りで不快です。
雑音は様々な方向から入力されるため、雑音のカットには指向性マイクが有効です。
ICD-SX66にも指向性マイクが内蔵されていますが、コストとスペースの制約から高性能なマイクとは言えそうにありません。そこで、指向性マイクである本機を導入することにしました。
AT9643は、内蔵マイクとは比較にならないほど高性能で、ペンケースにも収納可能なほどコンパクトです。本機より本格的で高性能なマイクは存在しますが、さりげなくコンパクトなところが気に入っています。AT9643は、↓のように、
端子を録音機器に直接差し込んで接続し、マイクの先端を音源に向けて使用します。ICD-SX66の場合は、側面のハッチを開くと接続用のメス端子が顔を出します。
端子とマイクとは、防振ゴムによって連結されています。また、マイクには付属のウィンドウスクリーン(スポンジの筒みたいなの)を装着できます。
写真のように、ビジュアル的にはかなり奇異な存在となりますが、使い方によっては期待(値段)以上の性能は発揮されると思います。
使い方のコツとしては、マイクを向けた方向に他の雑音源を存在させないこと。すなわち、マイクと音源との間に他の雑音源が存在する場合は、あまり効果的とは言えませんので、講義ではできるだけ前列の座席を確保する必要があります。
最前列に陣取ってマイクの先端を前方に向ければ、後方から襲ってくる雑音をかなり低減できます。と同時に、副次的な作用として、マイクで講師を威嚇して、こちらの熱意を伝えることができます。
なお、AT9643は、現在では生産完了となっており、後継機種としてAT9913がラインナップされているようです。
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購入金額
5,000円
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購入日
2006年頃
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購入場所
ヨドバシカメラ
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