なお最上位エディションとは言いつつも,サポートという点に関しては注意が必要です。(これは現在のWindows 7についても同様のことが言えますが・・・)
というのも,Windowsのエディションとは別にコンシューマー:一般ユーザー向けとビジネス・開発向けという区別で,OSのサポートライフサイクルが異なるからです。
こちらのページ,左の一覧から「サポート ライフサイクル ポリシー」を選択してご覧いただくと一目瞭然です。コンシューマー向けは,メインストリーム サポート フェーズが終了するとその後は更新プログラムの公開などセキュリティフィックス等もされなくなってしまいます。しかし,ビジネス・開発向けではメインストリーム サポート フェーズの後に延長サポート フェーズがあり,最短でもコンシューマー向けよりも5年はサポートが長く継続されることになります。
Vista Businessやパッケージ版は存在しないながらもその上位にあたるEnterpriseすらも超えるすべての機能を網羅し,価格的にも上回るUltimateでありながら,コンシューマー向けという位置づけがためにサポート期間ではBusinessすら下回るという矛盾に満ちた状態になります。
その矛盾を埋めるべく提供されるはずだったWindows Ultimate Extrasですが,実際にはユーザーの期待を満たすような“Extras”は登場せず,かえって不満を募らせるだけのような結果に終わってしまったように感じます。
さて,結局Vistaだけで終わることとなったWindows Ultimate Extraもダウンロードしました。
その中でも目玉(?)のWindows DreamSceneをセットアップし,スクリーンキャプチャーしてみました。
Windows DreamScene その1
う~ん,いまいちわかりにくいですかね?
というわけで,もう少しわかりやすい動画を・・・。
Windows DreamScene その2
壁紙のWindowsマークに差す光が煌めいています。
このようにあまり実用性のない機能とも思える動画壁紙「Windows DreamScene」ですが,これはWindows 7ではスライドショー壁紙のような形で洗練(?)されて,Themeともうまく組み合わされる形の機能となったのだと思います。
その他,Vistaの不評の大きな一因にもなっていようかというUAC,こちらも多少利便性に振った形で引き続き搭載されていますし,Windows 7はVistaの礎の元に今後のWindowsに向けて改良されたOSと言えるかもしれません。
Windows Vista Ultimate
こちらのスクリーンショット,ウエルカムセンターに該当するものはWindows 7ではなくなってしまったようにも思いますが,それ以外のPowerShellであるとかSnipping Tool,そしてより洗練されたデスクトップガジェット(サイドバー)など,まさにWindows 7の礎となったOSと言えるかと思います。
P.S.ちなみに,こちらの動画やスクリーンショットを撮ったOS - Windows Vista Ultimate。現在では,物理環境としてはまったく使っておらず,「VMware vCenter Converter」を使ってP2V (物理から仮想)し,サブPC上のVMware PlayerのゲストOSとして保存してあるものから撮影しました。
結局メインPCとして一線で使っていたのはWindows 7登場前の数ヶ月のみでしたが,同時にWindows 7ではWindows Ultimate Extrasが無くなると言うことで,せっかく買った(Vista)Ultimateの特典を保存したく,仮想環境に移行までして保存してあります。
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購入金額
29,970円
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購入日
2007年01月30日
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購入場所
セブンドリーム・ドットコム