カメラの録画データAVCHDが扱え、なお且つそれなり効果を入れたり
できるソフトとして、本ソフトに辿りついた。
以前、ビデオキャプチャボードに付属していた同社DVD Movie Writerを
使用していたが物足りなくなり本製品を選択した。
本ソフトはすでにバージョンが12という点からわかる通り、以前から
使われ続けているソフトである。
そのため、編集方法やインタフェースは分かりやすくできている。
編集の仕方を学びながら高度な編集も比較的簡単にできてしまう。
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私の使用目的に添った点で評価する。
まずAVCHDの扱い、これは難がある。
使い続けてわかったがAVCHDはファイル形式が複雑なため、
どの編集ソフトでもそのまま扱うのは難しいようだ。
プロキシ機能があり、フルHDやAVCHD編集に対応するための機能は
あるが力不足である。
AVCHD はあらかじめ軽いファイル形式に変換した上でないと、
このソフトのみならず直接編集には向かない。
次に動画編集。
映像効果の編集については前述の通り、十分な機能を持っている。
様々なトラディションやエフエクトが準備されているため、
事前にどのようなものがあるか確認しておくと、完成映像の
イメージも沸くと思う。
音声波形を見て編集することも可能であり、無音部分のカットも
容易にできる。
タイトルの編集は、自作のタイトルを保存しておけるため、
同様のタイトルを入れる場合(例えば発表会の演奏者名等)に
便利である。
DVD を作成する場合は、メニュー構成を作成するための機能が
準備されている。
メニューやチャプタの設定を行い、DVDに書き込むと完成してしまう
お手軽さは嬉しい。動画編集画面でチャプターを設定できるため
メニュー編集時に映像を見ながら設定し直す必要がない。
メニューは洒落た物が多く、カスタマイズするまでもないかもしれない。
逆にメニューに割く容量が大きくなるため、私としては軽量化の
カスタマイズをよく行う。
BD出力にも対応するが、私の環境では使用できないため、割愛する。
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何点か不満はある。
肝心な部分だが、出力した動画の音声が送れる場合がある。
動画の後半に行くごとに徐々に映像から動画が遅れていく。
リアルタイムエンコードしているわけではないと思うが、
私のPCでは処理が間に合っていないのだろうか?
それから、動画編集ソフトは全般的に不安定な印象があるが
本ソフトも同様である。
ある程度編集を進めたら保存して、ソフトを再起動すると良い。
後述するが以後のバージョンでは更に安定性に欠けるため
最後の安定版という印象が否めない。
さらに、ハードウェアアクセラレーションに非対応であり
最新CPUへの最適化が行われていない。
動画出力には、それなり時間を要してしまう。
ユーザインタフェースが中途半端な感じがするが我慢できる範囲である。
これは慣れの問題だろう。
カーソル移動に癖があり、現在どのラインが対象になっているかが
分かりづらい場合がある。
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トータル的に見ると、私もそうだが「動画編集を始めて見たい」という
人にちょうど良い。
機能も豊富なため、前述の不満点さえ我慢できれば、このソフトだけで
事足りてしまうだろう。
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前述の通り、DVD Movie Writerも似たような機能を持つが、
私の使用感としては、DVD Movie Writeはディスクメニュー作成を
重視したソフトであり、動画のカット編集等は出来るものの
効果等は簡易的なものになってしまう。
複数動画の組み合わせもできない。
逆に本商品は、動画編集に注力されており、ディスクメニュー作成は
簡易的なものになっている。
ディスクメニュー作成では、かなりかゆいところに手が届かない。
この次のバージョンからソフトの構成が変更され、一部機能が
統合されている。
アクセラレーションに対応したり、ユーザインタフェースが
洗練されたりして魅力的ではある。
ただし、肝心の出力動画の画質が低下しており、安定性に欠けるため
バージョンアップは見合わせた方が良いと思う。
詳細は後日そちらに別記する。
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購入金額
20,790円
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購入日
不明
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購入場所
ガトーさん
2011/06/29
役に立つかどうかわかりませんが、情報までに(^^;
蒼-aoi-さん
2011/06/29
X4の評価版も試してみたいところですが、PCの非力さが
目立ってきましたので、そろそろ買い換えかなぁと。
ビデオ編集には、なんだかんだ言ってマシンパワーが物を言いますね。
我がマシンではDVD画質が限界かと、半分諦めが入っています。
CUDAボード(GT9800)も入れたのですが、効果は小さかったです。