ミステリというよりは、ライトノベル色が強くなっている本作ですが、それでも「本格」の陰影は残っています。
人によっては登場人物への感情移入が出来ず、人物が描けてないという年寄りじみた(笑)発言が飛び交いそうですが、若者からみたらごく自然に受け入れる事が出来る物語なのではないでしょうか。
それにしても今回の作品は壮絶な死にっぷりだなぁ。
読者が感傷に浸る暇すらないほどの展開に、ちょっと作者のずるさを感じます。
「これまでに無い本格ミステリ発表、だけど百年前みたいな!」
西尾維新の特徴としてキャラクタと作者の距離が絶妙だと思っています。
人によってはそれを理解できなくて鬱状態になってしまうかもしれないです。
それほど危うい書き方をしていますね、この作者は。
(最も、今となってはさほど珍しくは無いのかもしれませんが、旧作ばかり読んでいる僕には結構衝撃)
さて、アナタは西尾ワールドを無事に突破できますか?
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購入金額
800円
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購入日
2008年頃
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購入場所
どこかの本屋さん
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