・水平方向189度、垂直方向102度のパン&チルト(モーターによる上下左右コントロール)
・フェーストラッキング機能
・カールツァイス光学レンズによる自動オートフォーカス
・ビデオキャプチャ200万画素(1600×1200)
・薄明かりや逆光でも撮影可能なRightLight2テクノロジー
など、Webカメラとしてはフルスペックを誇るLogicoolのフラッグシップモデルです。
前に購入したELECOMのUCAM-E130HSVの画像があまりにもあり得ないため、速攻で買い換えた次第です。
利用用途はビデオチャットではなく、ペットの遠隔監視なのですが、実際にどの程度使えるかレビューしてみたいと思います。
■パン&チルト
水平方向189度、垂直方向102度ですから、かなり広範囲にカメラを動かすことが可能です。
元々はフェイストラッキング用の機能ですが、遠隔監視にも役立ちます。
現在使っているソフトはリモートでのパン&チルト操作には対応していないため固定ですが、何が便利かというと、カメラを設置する際にスタンドで方向を調整する必要がなく、カメラのパン&チルト機能を使って監視したい方向へ向けるだけです。
このため、カメラの方向をあまり気にせずカメラを固定できますので、設置の自由はかなり広がります。
監視対象が斜め下方向になるため、延長用のスタンドを棚に水平に固定していますが、パン&チルト機能での撮影位置調整はとても便利です。
通常のビデオチャット用に使う場合でも、カメラの方向を手軽に変更できますので、結構役に立つのではないでしょうか。
■フェイストラッキング
ビデオチャットでは使っていませんのでいまいち便利さは不明ですが、機能を試したところ、結構追従してくれます。
ただし、リニアに追従するのではなく、1秒くらいごとにウィッ、ウィッ、ウィとカメラが動きますので、見てる相手方はちょっと気になるかもしれません。
それと、パン&チルト機能の可動範囲が広いため、映ってほしくないところまで映ってしまう危険性がありますので、ちょっと注意かもしれません。
フェイストラッキング機能はOFF、1人のみ、2~3人と選択できますので、使わない場合はOFFにしておけば問題ありません。
■画質
前に使っていたUCAM-E130HSVの画質があまりにもあり得ない(実用にすらならない)ため、比較対象とするにはあまりにも差がありすぎますが、Orbit AFの画質は「すばらしい!」の一言に尽きます。
ノイズは乗らないわ、蛍光灯のフリッカー軽減も選べるわ(UCAM-E130HSVはフリッカー云々の前にノイズがひどくてみれたものではない)、RightLight2テクノロジーで薄暗くてもきちんと見えるわで、大満足です。
カールツァイス光学レンズを搭載しており、そこら辺のプラスチックレンズのWebカメラとは次元の違う画像と言っても良いレベルかと思います。
■オートフォーカス
それなりの速度でフォーカスが合いますので、実用には十分かと思います。
驚いたのはマクロ性能で、かなり近寄ってもピントが合います。
ビデオチャットで相手に印刷物を読ませたい場合でも、カメラとしては十分に実用に耐えうるレベルでしょう。
急に焦点距離を変えた場合には、ピントが合うまでしばらく時間がかかりますが、Webカメラの用途としては一般的ではありませんので、そこまで気にすることは無いように思います。
今までオートフォーカスが無いカメラを使っていただけに、Webカメラにオートフォーカス機能は必須ではないかとさえ思います。
■デザイン・サイズ
デザインは好みが分かれるかと思います。標準のスタンドに置くと黒い雪だるまといった感じですが、円形のベースも含め直径84mm、高さ110mmですのでかなり大柄です。
さらに230mmの延長スタンドを装着すると、かなり独特のデザインになります。このあたりは好き嫌いが分かれるかと思われます。
本体の質感はベース部分はラバーコーティングされたマット地となっており、カメラ本体はプラスチックの半球風防と残りはつや有りの黒となっています。Logicoolっぽさが十分出ている、価格相応の作りで好感が持てます。
カメラの差し込み口と延長スタンドにはミニUSBコネクタが付いていますので、ミニUSBコネクタのケーブルであれば、スタンドを使わずに延長スタンドにカメラを装着し、延長スタンドを棚などに固定することも可能です。
ペットの遠隔監視などの水平よりも下を撮影する場合には、このような固定方法の方が便利でしょう。
■付属ソフト
Webから最新のドライバをダウンロードして使用しましたが、使い方はとても簡単で、マニュアルを読まずに簡単に操作できるレベルです。このあたりの作り込みの良さも評価できるポイントかと思います。
Qcamソフトウェアを起動するとボタン一つで動画撮影や写真撮影が行えます。
また、YouTubeアイコンをクリックするとYouTubeへ動画のアップロードも可能ですし、eMailに添付して動画を送ることも可能です。
■まとめ
Webカメラは2000円程度のものから、このOrbit AFのように1万円を超えるものまで幅がありますが、オートフォーカス、パン&チルト機能、画質どれをとっても1万円でこのレベルであれば十分にお買い得かと思います。
フェイストラッキングを利用すると、カメラの画角を気にする必要がありませんので、自宅よりも会社でのWebミーティングなどで真価を発揮する機能かと思います。
問題はサイズとデザインですが、サイズについては卓上への設置となります。
他のWebカメラのようにモニターの上に設置することができませんので、机の脇などに置くこととなります。
モニターの上よりも視線が逸れてしまいますので、カメラ目線での録画についてはかなり難しいかもしれません。
デザインについては好き嫌いが分かれそうですが、延長スタンドを使わなければそこまで奇抜なデザインではありません。
多機能のWebカメラを探している方には、お勧めの1台かと思います。
パン&チルト機能やフェイストラッキングが不要という方は、Qcam Pro for Notebooksの方が良いかと思われます。
現在はFOXCONN Atom D510搭載 MiniI-ITXベアボーン R10-D2で組んだホームサーバーにAirCam(iPhoneで遠隔監視が可能なアプリ)を入れて使っています。
かなり便利です。
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購入金額
12,000円
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購入日
2009年頃
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購入場所
aoidiskさん
2011/02/19
この首というか、長さというか、高さがちょっと調整できるところもいい。
形自体がかわいらしいですよね。
あいくるしいです。
ちょもさん
2011/02/19
Logicool製品のアプリケーションって、UIがわかりやすいというか、直感で使えるインターフェースが良いですよね。
Obit AFはデザインも他の製品と一線を画しており、気に入っている製品だったりします。
でも、高さ調整用のアダプタを装着すると、なんかこんなイメージ↓があったり…(笑