この項目では、SSDを使用したIntel Smart Respose Techlonogy(SRT)についてのレビューになります。
Z68マザーを使ったもう一つの目玉機能、Lucidlogix Virtuに関しては、マザーボードのページにてご紹介しています。
さて、マザーボードのほうでも述べさせていただきましたが、こちらでももう一度。
今回のプレミアムレビューに選出してくださったzigsow運営部の方々、そして商品を提供してくださった日本ギガバイト株式会社様、およびインテル株式会社様に深く御礼申し上げます。
今回のSSDは、今やSSDの業界でも珍しくなった、SLCタイプの商品です。
SLCタイプのSSDと言えば、今普及しているMLCタイプのものに比べると、速度が速く、そして寿命が長いことが特徴なのですが、
今回のこれに限って言うと、インテルの先代SSD、X25-Mよりも遅いです。
つまりは今回のレビューの表題にある、SRTに最適化しているということです。
それに、20GBのSSDに、わざわざOSを入れるのも考え物ですし。
今回はそのまま、SSDをキャッシュに使っていきたいと思います。
まずは注意事項からです。
Z68マザーを使ってSRTを組む場合、
WD○○EARX
のHDDを使う方は注意が必要です。
本来、RAIDモードからOSをインストールするのですが、
このタイプはRAIDモードでOSをインストールできません。
一度ACHIモードでインストールしたのち、特殊な作業が必要になります。
それが表題のマイナス評価につながっているわけです。
もっとも、さすがにIntelも対策はしてくるでしょうが。
2011年9月現在での事として、になります。
1.RAIDモード(EARXではACHIモード)で、SSDにSATAケーブルをつなげないで、OSをインストールします。まあ、これに関しては普段の要領で全く問題ありません。EARXを使っておらず、普通にRAIDモードでOSをインストールできた方は4まで飛ぶ。
2.Windowsの起動後、スタート→プログラムとファイルの検索で regeditを検索、実行する
その後、HKEY_LOCAL_MACHINES\SYSTEM\CurrentControlSet\services\iaStorVとたどり、この中にあるSTARTの値を0にして、シャットダウンする。
3.BIOS画面からACHIをRAIDに変えて、再起動する。SSDはまだつながない。
4.Windows起動後、ドライバCDからインテルラピッドストレージテクノロジーをインストール。その後、シャットダウン。
5.SSDをつなげて、BIOS画面で起動ドライブの順番でSSDがHDDの前に来ていないか確認をする。
ちゃんとSSDが後ろになっていないと、Windowsが起動しないので注意が必要。
6.ラピッドストレージテクノロジーでの設定に移ります。
これがメイン画面にいおなります。
容量でわかりますが、上はSSD、下がHDDになります。ここで念のため、SSDではなくHDDがシステムになっていることを確認しておきましょう。
上の項目欄から高速を選びます。
この画面の「高速の有効」をクリックして、先に進みます。
キャッシュにするものがSSD、高速化するものがHDDに指定されています。
今回は20GBのものでしたが、これを見る限り、キャッシュにできるのは64GBまでで、
それ以上は記憶領域になるのではないでしょうか。
最後に高速モードか拡張モードかを選びます。
SRTが正常に動き出しました。はじめは拡張モードにしてみました。
ちなみに、モードを入れ替えたい場合は、モードの変更から、
モードを変更してやってください。
さて、使ってみた感想ですが、読み込み自体はHDDより上がっています。
特にOSの起動は普通のSSD並みに感じました。
HDDでまさかこんな起動スピードが出るとは思いませんでした。
具体的にスコアを出してみましょう。
読み込みはどちらのモードも、スピードは上がっています。
最速モードは書き込みの速度も速くなっていますが、拡張モードは読み込みだけのようです。
ほかの人よりもスピードがはるかに遅いのが気になりますが、おそらくこれは特殊な手順を踏んでいるのと、ほかの人が大体7200回転のものをつんでいるのに対し、私のものはそれより遅いものをつんでいるからだと思われます。
WDのEARXシリーズを使う場合は、まだ未対応なので、しばらく見送ったほうがいいかもしれません。
問題はRAIDモードで動いているので、BIOSを抜けるまでが長い気がします。
その一方で、書き込み限度回数がHDDよりも少ないSSDの速度の恩恵を受けることができ、
そのうえSSDだけが壊れた時には設定でSSDを切り離してから別のSSDをつなげてやれば、普通にキャッシュとして動作します。
つまりは、SSDの書き込み回数の影響も受けないということになります。
これからSSDが普及していけば、企業用などで使っていけると思います。
自作が普通にできる方であれば、SSDにOSを入れたほうが満足できるかと思います。
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。