■謝辞
このたびレビューのチャンスをいただきましたzigsowさん、アイ・オー・データ機器さんありがとうございます。
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■目次
・まえがき
・外観
・ソフトウェア
・使用例
・散歩で
・ツーリングで
・ウォーキングで
・アンテナとして
・各種GPS機器と比較
・レビュー
・あとがき
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■まえがき
自分の趣味である散歩、ツーリング、ウォーキングに実際に使ってみた様子を書いていこうと思います。
後にライバル品というか同じカテゴリの商品と大きさ、測位精度、持続性、携帯性などの点で比較してみたいと思います。
使用してみて改善して欲しい点も多分出てくると思います。
■外観
・大きさ
同じGPSロガーのGPS-CS1と比較して高さ幅奥行きすべて小さいです。
電池なしの重さは
本アイテム:41g
パッケージの記述と比べて2重カン(金属製リング)分重いんですね。
GPS-CS1:53g
GPS-CS3:64g
とダントツの軽さです。
・LCD
バックライトつきのビットマップLCDです。
状態表示のほかに時刻、座標、速度、距離、設定が表示出来ます。
・吊り下げ部分
まず気になるのが、2重カンがついている部分が1mmくらいです。
使っているうちに磨耗して脱落しないか心配です。
GPS-CS1はストラップ紐を付属させて対応しています。
カラビナも付属していて、これで鞄や傘などにぶら下げることが出来るようになります。
が、私は金属のこすれる音が嫌いなのでこのレビューが終わったら取り外す予定です。
・電池蓋
スライドして開けるのですが、開けてびっくり、どうやって閉めるのか迷いました。
蓋がゴムでつながっていました。
やや引張り気味にして電池を押し込んでスライドさせると、うまく閉められることがわかりました。
・USBコネクタ
本体下側にあります。
雨の心配はないですが、水辺ではしぶきが心配です。
・電源スイッチ
スライド式です。
パソコンにデータを送るときは、電源ONしていないといけません。
SONY GPS-CS1 と SONY GPS-CS3 は、電源OFFでUSB接続するとマスストレージとして認識されます。その癖でUSBを抜いて電源OFFするのを忘れました。
付属電池が空になるまで、ひたすら自宅を測位してしまいました。
・外装
紙のシールを貼ったようになっています。
プラスチックが直接あたるよりはクッションになりますね。
しかし、だんだん剥がれる懸念がありましたが、付属品に3枚シールがありました。
そういう狙いなら安心です。
ケースを付けるよりいいです。
■ソフトウェア
・画面紹介
パッケージには付属せずダウンロードするようになっています。
ざっと画面紹介です。
01.起動時
なぜかヨーロッパが表示されます。
02.取込
本体の接続&電源を入れた後、左端のアイコンで取込を開始します。
03.プロダクトキー
一度入力すれば出てきません。(忘れずにキャプチャしましたよ。)
04.取込中
05.軌跡追加
本体にあるデータを選択します。
06.ログ読込完了
07.軌跡
08.画面キャプチャ
Googleの部分だけキャプチャします。
地図画像をzigsowに貼り付けている私にとってとってもありがたい機能です。
09.軌跡再生
1分を1秒くらいで再生してくれます。
(再生速度は設定することができます。)
10.軌跡情報
吹きだしで、時刻、経過時間、速度、高度、緯度、経度 を表示します。
11.軌跡エディタ
こちらは、時刻、経過時間、速度、高度 を表示します。
線を変形させることができます。用途はまだわかってません。
12.プロジェクト保存
13.本体設定
14.オプション
一通りやってみて、「あれ?」と思いました。
ログファイルがどこにあるのかわからない、、、
ひょっとして隠蔽しているのかな?ちょっとがっかりです。
(SONYのGPS Image Trackerはテキストのログをフォルダに取り込むので、ツールを自作できたのにな、、、)
・写真のマッピング
1.写真フォルダを読み込んだ状態です。
経路がカクカクしているのは、測位間隔がデフォルトのままの50mだからですかね?
一緒に携行したSONYの2機種は、ユーザが測位時間の間隔の変更はできませんが、
自動的に歩行モードに切り替わります。
自動切替が便利なのかマニュアル設定ができるほうが便利なのかですね。
2.カメラのアイコンをクリックすると噴出します。プッ
3.右ペインのタブでモードが切り替わります。
4.SONYのGPS Image Tracker は表現力は乏しいです。
位置情報書き込みツールですね。
5.SuperMappleDigital 9 は直にサムネイルが張り付きます。
W61Sは地図表示、測位、位置情報書き込み機能がありますが、
写真を撮ってから測位するという悠長さです。
6.クリックするとウィンドウがポップアップします。
・軌跡の読み取りと写真のマッピング
01.起動時
02.取込
03.軌跡と写真
今回は、こちらを選択します。
04.フォルダ選択
写真を置いているフォルダを指定します。
05.軌跡データの取込中
06.軌跡の選択
07.軌跡の選択(本日分)
処理させたいデータを指定します。
08.ログ読込完了
09.写真の追加
ログ読込完了で「OK」をクリックすると読み込みが始まります。
10.フォトリスト
11.吹きだし
12.フォトビュー
13.フォトビュー+吹きだし
右ペインのモードは関係なく吹きだしますね。
14.写真の時間を変更する
今回は問題ないようですが、カメラの時計がずれていた場合修正ができるようです。
15.写真時間を変更する
フォルダ全部、カメラ別、1枚が選択できます。
カメラの時計がずれを選択して修正できるみたいです。
大変ありがたい機能だと思います。
16.GPS情報書き込む
17.GPS情報書き込み中
18.フォトリストを整理
ここから削除しても、実際の画像データは消えません。ご心配なく。
表示するしないはプロジェクトファイルで管理していのかな?
19.名前をつけて保存
20.GPS情報確認
書き込まれているか、エクスプローラーからファイルのプロパティで見てみました。
軌跡はこのように再生します。
旅レコのデータを書き込んだS31HTの画像とW61Sの画像を貼り付けてみました。
デフォルトの50m間隔での記録の設定ままだと旅レコの誤差が大きいですね。
■使用例
・散歩で
これまで万歩計に設定している歩幅は適当に60cmにしていました。
旅レコでは移動距離を表示することができるますので、歩数と距離の関係がわかります。
その辺を考慮して散歩してきました。
1.開始地点では857歩
2.終了地点では19419歩
3.歩いた距離は旅レコの記録から13.5km
13.5km/(19419-857)=72.73cm
となります。
万歩計に73cmと設定することにします。
今回は、D700 にGP-1をつけて出かけています。
江の島の防波堤の上の位置は
となっています。
SuperMappleDigital11に貼り付てみると3枚は同じ位置になりました。
旅レコがあれば重いD700 をもって散歩する必要はないですね。
・ツーリングで
富士山をいろいろな角度から見て撮りたかったのでとりあえず、
軌跡と写真を撮ってきました。こんな感じの物を作りたかったのです。
富嶽百景くらいいけるかと思っていましたが、、、、
できませんでした。
旅レコではどんな感じになったのかは、上記「軌跡の読み取りと写真のマッピング」の図を見てみてください。
理由は、
DSC-P2は電池の持ちが悪かったので91枚しか撮れませんしてた。へたり気味の予備バッテリ4個をもって行ったのですが、富士市あたりで使い切ってしまいました。
それと、旅レコで書き込んだGPSデータはSuperMappleDigital9では読み取れませんでした。
SuperMappleDigital11ではメッセージは出ますが、読み取れるようです。
1.インポートの確認
データのないファイルがあるとのメッセージがでます。
「いいえ」を選択してデータの入っているものだけマッピングします。
2.画像のインポート
なにやら取り込んでいるようです。
3.画像のマッピング
6が所ほどサムネイルが出ました。
精度の違いはありますが、旅レコで書き込んだほうに高度データが入っているのが大きな違いです。
今回はカメラを正面に向けていましたが、左向きにしたほうがよかったですね。
左ミラーが写りこまないようにしておかないといけませんが、、、
本アイテム「旅レコ」が写っていませんが、アンテナが上になるように立てて設置するためにタンクバッグの横のポケットにGPS-CS1と一緒に入れてます。
・ウォーキングで
1.旅レコ
速度高度表示ができるので、活用すべく、上記 ソフトウェア > 写真のマッピング
のコースをもう一度元気よく歩いてみました。
6km/h で歩いたのが記録されてます。
液晶表示では7~8km/hも出てたんですが持続しなかったようですね。
8km/hはかなりハードなので、旅レコの速度表示を見ながら歩くと脂肪が燃焼しそうです。
水平移動速度を記録するようで階段は頑張りが記録されませんでした。
また、曲がり角では速度が出ません。0km/h表示します。アルゴリズムを修正を望みます。
4.朝の通勤
5.夜の通勤
毎日の通勤もこの新アイテムでしばらくは楽しめますよ。
仕事するかは別として (7;-P) 会社に行くのが楽しいです。
6.散歩コース(1s間隔)
50m間隔から1秒間隔に設定変更しました。(やっと設定しました)
1.と同じコースですが、滑らかな軌跡になりました。
後半誤差が大きくなっています。
7.朝の通勤(1s間隔)
設定変更して初めての測定です。測定値が安定しませんね。
8.夜の通勤(1s間隔)
4~6km/hで歩いています。
9.GPS-CS3K
一緒に持ち歩いてみました。
ルートの交差も少なく実際に近いです。
10.Run&Walk
AUのサービスです。
軌跡の精度も高いし、高度、速度も出ます。
旅レコ同様後半に誤差が大きくなっています。
ウォーキング用途なら最強のライバルですね。
Run&WalkデータがAU側にあるので、旅レコのメリットはデータを手元に置けるところでしょうか。
モチベーションがあがるのはRun&Walkのほうかな。
11.S21HT+PocketMappleDigital
一番通ったルートに近いと思います。
GPSの捕捉に時間がかかるときがあるのが弱みです。
12.SuperMappleDigital11
PocketMappleDigitalで記録したログを読み込みました。
旅レコ付属ソフトと同じように再生もできますよ。
旅レコとGPS-CS3Kでそれぞれ位置情報を書き込んでSuperMapleDigital11に載せてみました。
6.6km/h~7.0km/hで歩けてますね。
同じコースだけど、水平と比べたら高さの範囲は小さいので、高度はばらつきます。
・アンテナとして
レビュアー募集ページに「ルート確認や、ナビにも使える!」とありますので、
SuperMappleDigital11入りのPC LOOX U/B50N 適当に繋いでみました。
デバイスマネジャでCOMポートも確認したのですが、衛星が出てきませんでした。
マニュアル無しの自力設定は諦めて、検索するとマニュアルサイトがありました。
見てみる、 「5②[GPS機器との通信速度]で[38400▼]を選択します。」をやっていませんでした。
海岸にこのように店を広げて測定のブレを見てみました。
1.旅レコ
ちゃんと止まっていますね。
衛星は11個捕捉しています。
2.VGP-BGU1
実際には動いていないのですが動きが出てます。
衛星は7個捕捉しています。
3.GU-BT1
VGP-BGU1より古いこちらのほうが止まって表示されました。
旅レコよりは点が大きいようです。
衛星は7個捕捉しています。
今度は、手に持って地図を見ながら歩いてみました。
4.旅レコナビ
LOOX U/B50 がバッテリ切れで途中で交換しました。交換後の軌跡です。
5.旅レコ
アンテナとしてPCと通信していてもロガーとしてちゃんと働いているようです。
これはうれしいですね。
■各種GPS機器と比較
・ロガーとして
vs SONY GPS-CS1
・表示能力で勝ち
・コンパクトさは勝ち
vs SONY GPS-CS3
・メモリカードへの書き込み機能は負け
・コンパクトさは勝ち
vs EM S21HT
・表示能力は負け
・精度は負け
・バッテリの持ちは勝ち
(S21HTは4時間です)
・アンテナとして
vs GU-BT1
・単3電池1本で動くので勝ち
・精度は引き分け
・ケーブルの取り回しで負け
vs VGP-BUG1
・精度は勝ち
・単3電池対応で勝ち
・ケーブルの取り回しで負け
vs Nikon GP-1
・座標書き込みの手間では負け
・カメラを選ばないところが勝ち
・All in One
vs AU W61S
・カメラが付いていないので負け
・表示能力は負け
・精度は負け
・座標取得で待たなくていいので勝ち
・バッテリの持ちは勝ち
(W61SはRun&Walkだと4時間です)
■レビュー
○良いと思う点
・小さい。
・速度表示がある。
・距離表示がある。
・軌跡エディタで不要ポイントの削除がしやすい。
・急ぎの時はスライドスイッチでONできてよい。
・単3電池一本で駆動。
×良くないと思う点
・プロジェクトの保存に時間がかかる。
・PC接続データ読み取り時に測位している。
・探索終わっているのに「衛星探索中」から切り替わらない?
表示切り換えたら座標表示することがよくあります。
▽要望
・乾電池デザインのシールを付けて欲しい。(自分で作れば?)
・ログのテキスト出力が欲しい。
・3色LEDでペース表示してもらえるといいな。
例えば、赤:オーバー、緑:ジャスト、青:ロー
・速度、道のりはアナログ表示もあると見やすい。
・単4電池対応にしてもっとコンパクトにしてほしい。
・PCへの接続時はUSBの供給電力で動くようにしてほしい。
取り込み作業後撤収を忘れて電池を放電させてしまいます。
・夜はボタン1回押しでは表示遷移せずにバックライトだけ点くようにしてほしい。
?使い方提案
・ツーリングログを見て、スピードの出し過ぎの反省材料になります。
・通勤経路を見て、交通費申請に使えそうです。
■あとがき
GPS内蔵カメラも数が出てきましたが、まだ特殊な機能ですね。携帯対電話のようにいずれはすべてに内蔵することになるんでしょうが、画像あってこそのカメラなので、GPS内蔵というのは選択基準としては下になってしまいます。
その状況の中でGPSロガーはまだまだまだ商品価値はあると思います。
GPSロガーもまた数々あるわけですが、本アイテム「旅レコ」のいいところは、ロガーとしては機能豊富でコンパクトです。
私のレビューは古い機種との比較になってしまいましたが、それぞれ一長一短ありますね。
一台ですべてをまかなえる物はありませんでした。
速度と距離の表示は、ウォーキングのモチベーションが上がり、ついつい健康体になってしまいそうです。
本アイテム「旅レコ」を中心にして持ち出す物を決めると比較的少ない構成になることがわかりました。
散歩には、GPSロガー:旅レコ, カメラ:NEX-5, 地図表示:S21HT の組み合わせが最小構成になりそうです。しばらくこれで行ってみようと思います。
宿題もまだありまして、
音データに対応しているそうなので生録とかしてみたいと思っています。
だらだらと書いてしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
GPSロガーをこれから購入を検討される方の参考になればうれしいです。
kensanさん
2011/05/13
GPSで軌跡が残るのは嬉しいですね。一点わからないのですが、写真を撮影した場所を特定させるにはデジタル写真の画像記録と照合させるのですか?
もう一歩使い方が理解できていません(苦笑)購入を渋っている要因です。
つきさん
2011/05/13
デジカメ画像にはいつ撮ったという日時の情報が入ります。
いつという情報をキーに場所と画像をマッチします。
JPEG(Exif)ファイルには座標を入れることも可能ですので、付属のソフトを使って書き込んでおくと、その後は、GPSのログがなくても、地図ソフトが画像ファイルから座標を読み出して表示してくれます。
これには前提条件が2つありまして、
1.カメラの時計が合っていること(精度は、ずれの時間にどれだけ移動してしまうかによります。)
2.GPSとカメラを一緒に持ち歩くこと
があります。
本アイテムだと座標書込みにひと手間かかってしまうので、GPS内蔵か取り付けられるカメラもあります。
kensanさん
2011/05/13
ご説明ありがとうございます。
現在GPS内蔵デジカメを使用しています(仕事では)
趣味のカメラは一眼レフなので、画像記録で照会ですね・・・
面倒くさがり屋なので、ログに撮影した情報をその場で入力できれば(例え悪いですが)OKなんですが・・・
まあ帰宅して整理しながら、思い出に浸りながらってもいいかもですね。
つきさん
2011/06/16
遠心力で出そうと振ってみました。
飛び出したときにキャッチしようと左手を出していたら、ぶつけて傷つきました。
私が鈍くさいのだけど、eneloopがスポスポだとうれしいな。
つきさん
2012/04/08
最近は機材積み込んでの撮影に行かなくなっていたのしみじみ感じました。
季候もいいし、また活用します。
daisuke-1さん
2012/08/20
軌道と写真を取込み、問題無く表示(軌道、写真)く表示されました、
ここからが、思い違い
旅レコのファイル(htm)で保存、このファイルをメール(outlook2010)で
一緒に出かけた、友人に添付ファイルとして送ろうとしましたが出来ません、
何故か?保存したフォルダーに、「いくら探してもありません、、?」あれ、、、。
結局、判明したことは、
htrmで保管(プロジェクト)できるのは、
「旅レコ」のソフトが入って、保存しているパソコンでしか表示できない
(説明書を詳細に見ても、メールの添付ファイルで送る事が、出来ると書いてない!)
つきさん
2012/08/20
ちょっと難しいですね。
つきさん
2013/09/29
ちょくちょくバージョンアップしてたんですね。
http://www.iodata.jp/lib/product/g/3574_win7.htm
最新は2013/8/7 に1.11にバージョンアップしていました。
つきさん
2013/10/14
「データがいっぱいです削除しますか」とのメッセージが出ました。
はいを選んでもエラーで消去できませんでした。
本体側の設定メニューからは無事消去できたっぽいです。
聞いてくるから「はい」を選んだのですが、できないこと分かったので以後「いいえ」を選びます。私としては特に問題ありません。