レビューメディア「ジグソー」

INTEL製P67ハイエンドボード レビュー

この度は、レビューアに選考頂きありがとうございました。

マザーボードをお貸しいただけることができましたので、新規に2600Kを買ってきました。
僕的には、初となるSandyBridgeです。

本当は欲しかったんですが、買おうと思ったら例のリコール問題が発生し、市場からマザがきえてしまい、トホホな状況でした。やっぱり自作PCのセカイでは、「とっとと行動した人の勝ち」という勝ち組みの法則があるのかもしれません。

では、マザーボードの検証報告・レビューに入りたいと思います。


☆マザーボード概観

・所感
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非常にシンプルな構成のマザーボードです。
CPU側には4フェーズ(?)の電源回路が見えます。
基盤上には台湾Capxon製の固体コンデンサが採用されています。
Capxonは、台湾で唯一、SAMSUNGの品質検定合格書を受けたメーカーで品質に関しては、なかなかよいようです。


・CPUソケット
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FOXCONN製のソケットを採用しています。FOXCONNのソケットは遊びが大きすぎてCPUをうまく固定できていないような恐怖心があるので個人的には、LOTES製のがよかったかと思います。

・CPUクーラーのクリアランス
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大型のCPUクーラーを搭載した場合、背の高いCPUクーラーは、スロットの3番に干渉します。
オーバークロック用のヒートシンクつきメモリは、1番と2番にしかさすことができません。

・CPUクーラーの取り付けについて
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今回は、TrueBlack120 をLGA1156リテンションキットを用いて取り付けました。
取り付け時に基盤内のパーツに干渉することはなく、綺麗に取り付けできました。

・メモリソケット
メモリソケットは、ダブルロックタイプの標準的なものが採用されています。
メモリソケットの位置が少しCPU側によっている感じがしますが、通常使用においては特に問題にはならないでしょう。

・SATAソケット
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青いソケットがSATA3.0ソケットとなります。
ここに直接ケーブルをさした状態でWindows7のインストールが可能でした。

・拡張スロット
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このボードの特徴として「PCI」を2つ搭載している点があります。
PCIのオーディオカードやキャプチャーデバイスを使用している人にはうれしい点ではないでしょうか。


・外部機器
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ブルートゥース用のコネクタが付属しています。
ブルートゥースのキーボードやマウスが使用できるようです。

☆マザーボードの特徴
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僕の環境では、BIOSスタート時にF2を押してもビープ音がなってBIOSに入れませんでした。
そこで、背面ポートについているB2Bボタンを押します。
ボタンを押して赤いLEDが点灯している状態で、リスタートさせるとBIOSに入れました。

もし、普通にF2を押してBIOSに入れない人は、お試しください。


■検証
[ PC構成 ]
CPU:Core i7 2600K
CPUクーラー:True Black120
FAN:2000rpm X1
M/B :DP67BG

メモリ:F3-16000CL6T-6GBPIDX2
ビデオカード1:EVGA GTX580 CALL OF DUTY BLACK OPSエディション
サウンドカード:オンボード
SSD:C300
光学ドライブ:バルク
電源:玄人志向 KRPW-P630W/85+
ケース:CoolerMaster Test Bench V1.0
OS:Windows 7 Professional(64bit版)

・定格クロック時消費電力検証
消費電力は、本当に低いですね。
とくにアイドル時の消費電力は本当に低いです。

アイドル時:77W
高負荷時:155W

4.0GHz時
アイドル時:90W
高負荷時:164W

・SATA3.0を使った場合の対応SSDの転送速度
CM001.jpg
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C300にてSATA3.0の転送速度を量ってみました。
なんかWriteが非常に遅いです。
何回か計測してみたのですが、writeの速度は改善せず。
readは、実測値に近い値が出ているかと思います。

☆メモリ相性検証
Sandy Bridgは、メモリの相性が厳しいと聞いたことがあるので、手持ちのメモリで相性検証してみようと思います。

共に2枚使用して4GHzでのメモリクロック検証です。

PSC製メモリー
PSC製メモリとしてG.Skillの「F3-16000CL6T-6GBPID」を使用してみました。
Pai_DP67_4.0GHz_PSC2133MHz.jpg
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ELPEEDA製メモリ
ELPEEDAメモリとしてCorsairの「DOMINATOR GT CMT6GX3M3A2000C8」を使用してみました
Pai_DP67_4.0GHz_ELPHYPER2133MHz.jpg
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☆オーバークロックについて
正直オーバークロックしづらいと感じました。

オーバークロックの検証をする場合、まず省電力機能をOFFにして、序々にクロックをあげながら電圧を上げて調整するかと思うのですが、このマザーでは省電力機能をOFFにするとオーバークロックできません。

ターボブーストの倍率を変更することでオーバークロックするようですが、省電力機能とターボブーストが連動しているため、省電力機能をOFFにするとターボブーストが可変しなくなってオーバークロックできない、という理屈のようです。

さらにCPUの電圧については、LGA1366のCPUというか従来までのCPUであれば、CoreVをいじれば素直に電圧を昇圧できたかと思うのですが、このマザの場合、CoreVを上げただけでは、クロック倍率を上昇させても適正倍率で倍率が伸びません。
例えば、45倍X100MHzに設定したとしても、42倍までしか伸びないのです。

ターボブーストテクノロジー2にあがった際に許容TDPである95Wを超えて動作するようになりました。
TDPを超えた倍率で動作させる場合は、VCoreだけでなく、ターボブーストの上昇電圧限界値をTDPの枠外に設定し、更にターボースト時にかかる電圧も上昇させる必要があります。

ざっくりかくと
VCore =オーバークロックの最低起動保障電圧
ターボブースト負荷電圧 =倍率保障電圧
ターボブースト上昇限界電圧 =ターボブースト時にかかる最大電圧

みたいなイメージです。
この三つの電圧のバランスをイメージしながら調整することになります。

そこまではわかったんですが、これがなかなか難しいです。
いくらVCoreで最低起動電圧を確保しても、負荷時にターボブースト電圧が足りないと倍率が伸びない。
50倍で起動しても負荷時に5GHzで動かないんですよね。

なので、いくら5Ghzで動いてもそれが正しい電圧設定で動いているのか、全くわからないという状態になっています。でも、とりあえず、動かすことはできました。

というわけで
最低起動電圧で起動確認 → 負荷テストで倍率確認 → 倍率が指定倍率に届かない → ターボブースト電圧昇降という流れでオーバークロックテストとなります。


1点注意点があります。
BIOSの設定の中にある「Processor VR Droop Control」の設定にある「Dynamic」は使わない方がいいです。
電圧をどんなに設定しても、負荷時に+0.1V~0.2Vくらい自動的に電圧を上げられてしまいます。
僕は、一度1.78Vという電圧になってしまって正直壊れたかと思いました。

とりあえず、パイが完走できたクロックを記載します。

[ 5.2GHz オーバークロック ]
5.2GHz.jpg
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☆まとめ
バリバリとオーバークロックで遊びたい、ベンチマーク競技に参加したい人には向かないマザーボードです。

このマザーボードの定格時の安定性は、すばらしく、品質もさすがインテルと言えるものがありますので、”普通に安定して使いたい人向け”のマザーボードといえます。

普通に安定して使える、というのは非常に重要なファクターだと思います。
とくに仕事で、会社などでは、安定して動くというのは絶対条件です。
ある程度のオーバークロックにも耐えられる耐久性と品質がそれを可能にしていると言えます。

19人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • ヒロ妨さん

    2011/04/29

    レビューお疲れ様でした。
    私も、早くアップしなければ、いけないのですが、
    なかなか、進みません。(泣)
  • つくもさん

    2011/04/29

    ヒロ妨さん、こんにちは^^

    このマザーの検証、正直大変だと思いますが、がんばってください!
  • ネイエフさん

    2011/04/30

    レビューお疲れ様でした
    大変参考になりました
    最近のIntel製マザーボードもまたよさそうですね
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