レビューメディア「ジグソー」

[完結]マザーボードの動作検証とRAIDの構築

 
 
今回は、プレミアムレビューに当選させていただきありがとうございました。
レビュー応募時にこのような内容で応募させていただいておりました。

「体感的に快適に使えるPCをいかにして作り上げていくかを予算面も含めてレポートしてみたいと思います。」

そのため、普段は性能や安定性を重視している事が多いのですが、今回はコストと快適性のバランスという観点でレビューさせていただきます。

それでは、レビュー(前半)を開始します

まずは、今回のレビューにあたって購入したパーツをコストも含めてリストアップしていきます。

CPU   Core i3 2100    \10,870



memory DDR3-1600 2GB×2    \3,580



電源  BullMAX 620W    \3,450



ケース TERASU「照らす」     \5,780



グラボ ASUSTek GF-GTS450    \11,999



HDD   Seagate 7200rpm SATA600 1TB×2(RAID0予定)    \4,350 × 2 = \8,700



OS   Windows7 Home Premium 64bit    \11,980



    合計:56,359

この他に、余っていたDVD Multiの光学ドライブ、およびキーボード、マウスを使用します。
基本的にはなるだけ安価な製品を選択したのですが、ハイビジョンテレビが普及している昨今ですのでAVパソコンとしてHDMI出力を持ったグラフィックカードと、動作のネックとなりがちなHDDのアクセス速度への対策としてRAID0のためHDDを2台購入しております。

 
 
マザーボードが届いたので、とりあえず組み上げていこうと思います。
まずはケースのふたを開けて何も無い状態から。
ケース
ケース


最初に電源を組み込みます。
電源組み込み完了
電源組み込み完了


電源下置きのケースは初めて使ったのですが、排熱が上向きなんですね・・・
電源の上には高廃熱源のグラボが来た上に配置上、グラボの排熱は下向きって大丈夫なんだろうか(^^;
こりゃ、エアフローも考慮しないとまずいかも(ノД`)

しょうがないことですが、やっぱりパソコンってケーブルがかなり多いですよね。
初めての方や、詳しく無い方が戸惑うのは良くわかります(^^;

で、まぁ、細かいところは省略して(熱中しすぎて写真撮ってなかったorz)マザーボードと光学ドライブ、HDD、ビデオカード、CPUなどをそれぞれの位置に配置してケーブルを接続します。
接続後(名称)
接続後(名称)



とりあえず、ケースの前面上にあるLEDやスイッチ類のケーブルはケース側はインシュロックでまとめて、マザーボード上のコネクターから電源その他のケーブルと一緒になるあたりまでスパイラルでまとめてます。
インシュロックで固定
インシュロックで固定

スパイラルでまとめ
スパイラルでまとめ



ケーブル全体もエアフローの邪魔にならないようにインシュロックで固定しました。

とりあえずこれでPCの組み上げは完了♪
後は電源を入れてOSインストールしたらレビュー用にいろいろとやってみるか!!などと軽く考えておりました。このときまでは・・・・

電源を入れてもモニターに何も写らない・・・・・( ̄д ̄)
どこかの差込が甘かったのかな・・・と考えつつ、全部さしなおして再度電源をONにすると・・・
エラービープ音キタ━━━━━━━━m9( ゚∀゚)━━━━━━━━!!

まぁ、こういう事もあるよね。ふんふん♪とか軽く考えつつ、ビープ音が3回って何だろうなーと調べてみるとメモリーエラーですってよ奥さん。何度かさしなおしてみたり、逆にしたり、スロット変えてみたり、1枚だけにしてみたり、思いつく限りの事をやってみたけどエラー解消せず。

このままでは、メモリーの問題かマザーボードの問題かわからないので、まずは原因を突き止めねば!!と言う事で、検証用のメモリーを購入しに近所のパソコンショップまでひとっ走り。

どれにしようかと迷っていると、DDR3-1600って対応してるよね・・・とか、根本的な事が間違っていないか不安になる(^^;;;
店員さんを捕まえて聞いてみると、どうやらUMAX製のメモリーがLGA1155では一部相性の問題が出て認識しないという情報があるらしぃ。他のメーカーでは特に不具合の報告は無いとの事だったので、下のメモリーを購入。



帰宅後、試してみたところ同じエラーが発生してしまうorz

マザーボード上の7セグに「27」という数字が表示されていたので、何かの手がかりになるかと思い、マニュアルを見てみると「Configuring memory」・・・いや、その変でエラーになってるのはビープ音でわかってるし・・・とか思いながらいろいろとやってみたが状況変わらず。

意地になって(コラ)もう一度パーツ屋に走って検証用メモリーを追加購入。




うん。全部エラーが出る。
これはメモリーじゃなくて他に原因があるな(遅)

上記のエラーが出た後、電源ユニットの主電源をOFFにして数時間放置。その後で、「さて・・・原因でも探るか・・・」と電源を押すが、反応が無い。

「あれ?主電源入れてなかったっけ?」
「いや、入ってるよな・・・・なんだ?」

オンボードの電源スイッチを押してもうんともすんとも言わない・・・・

とりあえずBIOSの設定情報が壊れている可能性を疑い、ジャンパーピンでのリセットを何度か行ってみましたが、効果なしでした。

どうしようもなかったので電源を全て落とした状態でしばらく放置し、保存されているデータを全てリセットしてやろうかとボタン電池を取り出そうとするが、硬くてなかなか取れない。こなくそ・・・・と格闘していると・・・・・
ぱきっ♪
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え゛?(;゚Д゚)」

すいません。ボタン電池を固定している爪を1本折りました。本当にごめんないさい(Y-Y)
不幸中の幸いか、折れたのが縦置きにした際に上になる部分なのでとりあえず固定は出来そう。

で、爪が1本無くなって簡単に取れるようになった電池を外し5分ほど放置。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5分経過・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、電池を入れなおして・・・・・コンセントつないで・・・・主電源入れて・・・・

「電源スイッチお~~~~~~~~~~~ん♪」

パソコン「シーーーーーーン」

・・・・・号泣

すいません。電池固定してる爪が折れてますけど、初期不良だった場合には交換できますか?(;-;)

と言うにはまだ材料が足りないと思いますので、追加で色々と動作検証を行います。
検証用に購入したパーツは、LGA1155対応のマザーボード、グラフィックカード、電源ユニットとなります。





まずは、検証用に購入したマザーボードを使用し、そのほかのパーツは当初購入した物を利用して起動確認を行います。

※以後、検証においてそれぞれ検証用に購入したパーツには[検]を、レビュー用に購入したパーツには[レ]をつけてリストを記載していきます。
※BIOS表示までの確認であれば、HDDは必要が無いため接続しておりません。
※相性とは、パーツ(の電気的特性の相互関係)によって特定の組み合わせのみ出る不具合問題の事

   [レ]CPU
   [検]マザーボード
   [検]メモリー(全4種類)
   [レ]グラフィックカード
   [レ]電源ユニット

すると、1組だけ起動しないメモリーがあったものの他3組は正常にBIOS設定画面まで行くことが出来ました。検証用マザーボードが正常であるとする(正常でなければBIOS画面は表示されないと思われるため断定可能)と、これで少なくともマザーボード以外の下記のハードについては動作確認が取れたことになります。

   [レ]CPU
   [検]メモリー(3種類)
   [レ]グラフィックカード
   [レ]電源ユニット

つまり、上記CPU、メモリー、グラフィックカード、電源ユニットに異常が無いにも関わらずBIOS画面が表示されない場合、その他のパーツ(つまりマザーボード)に不具合がある。と言えます。

ただ、不安材料として、下記の2点が考えられます。

   1.電源が不安定になっている
   2.ビデオカードの相性?がある?
   3.CPUとマザーボードの相性??

どれも可能性のレベルですが、100%の否定は出来ませんので出来る限り検証してみます。
この間、マザーボードをケースから取り出し放置してました。

まず、検証用に購入したパーツに問題が無いか動作確認を行います。

   [レ]CPU
   [検]マザーボード
   [検]メモリー(全4種類)
   [検]グラフィックカード
   [検]電源ユニット

CPUのみは検証用に購入しておりませんのでレビュー用のCore i3 2100を使用しました。
上記の組み合わせでも、同じく全4種のメモリーの動作を確認しましたが3種類でのBIOS画面が確認できました。BIOS画面が表示されなかった1種のメモリーは最初に購入したUMAX製のメモリーでしたが、ひょっとするとCPUとの相性があるのかもしれませんので、商品自体が不良とは言い切れません。
次に、これらの動作確認の取れたパーツを利用して検証を続行します。

   [レ]CPU
   [レ]マザーボード
   [検]メモリー(全3種類)
   [レ]グラフィックカード
   [レ]電源ユニット

上記の最低限の環境のみで電源スイッチを入れてみると、なんとか電源はONするようになっていたものの、メモリーエラーは相変わらず出ています。

次に、グラフィックカードのみを検証用に購入したパーツと入れ替えます。

   [レ]CPU
   [レ]マザーボード
   [検]メモリー(全3種類)
   [検]グラフィックカード
   [レ]電源ユニット

これでBIOS画面が表示されれば、マザーボードとグラフィックカードの相性の問題という事になります。
しかし、結果は同じでした。

次に、電源ユニットのみを検証用の購入したパーツと入れ替えます。

   [レ]CPU
   [レ]マザーボード
   [検]メモリー(全3種類)
   [レ]グラフィックカード
   [検]電源ユニット

これでBIOS画面が表示されれば、電源の出力が安定せずに再起動していたと考える事ができます。
こちらも、結果は同じでした。

最後に、グラフィックカード、電源をいずれも検証用パーツに入れ替えてチェックしてみます。

   [レ]CPU
   [レ]マザーボード
   [検]メモリー(全3種類)
   [検]グラフィックカード
   [検]電源ユニット

これでBIOS画面が表示されれば、電源、グラフィックカードのいずれにもマザーボードとの相性に問題があったと言えます。しかしこちらも結果は変わらず。

残るはCPUとマザーボードの相性となりますが、この時点で初期不良として交換していただけるとの連絡をいただきましたので検証は以上となりました。
※後日、Core i3 2100Tを購入し確認しましたが結果は同一でした。

全てのパターンにおいて、3組のメモリーで試してみましたが、結果は全て一緒でしたのでこのうち1パターンのエラー時の動画がこちらです。


動画開始時が電源投入直後の状態です。

1.POST Code
まず、メモリーの横にあるPOST Codeを見てみると毎回27で止まってしまっています。
それぞれの意味は下記のようになっておりました。
--------------------------------------------------------------------------
Range Subsystem
0x00 - 0x05 Entering SX states S0 to S5.
0x10, 0x20, ↓
0x30, 0x40, ↓
0x50 Resuming from SX states. 0x10 - 0x20 - S2, 0x30 - S3, etc.
0x08 - 0x0F Security (SEC) phase
0x11 0x1F PEI phase pre MRC execution
0x21 - 0x29 MRC memory detection
0x2A - 0x2F PEI phase post MRC execution
0x31 - 0x35 Recovery
0x36 - 0x3F Platform DXE driver
0x41 - 0x4F CPU Initialization (PEI, DXE, SMM)
0x50 - 0x5F I/O Buses: PCI, USB, ATA etc. 0x5F is an unrecoverable error. Start with PCI.
0x60 - 0x6F BDS
0x70 - 0x7F Output devices: All output consoles.
0x80 - 0x8F For future use
0x90 - 0x9F Input devices: Keyboard/Mouse.
0xA0 - 0xAF For future use
0xB0 - 0xBF Boot Devices: Includes fixed media and removable media. Not that critical since
consoles should be up at this point.
0xC0 - 0xCF For future use
0xD0 - 0xDF For future use
0xF0 - 0xFF
--------------------------------------------------------------------------
この表より、MRC memory detectionに相当するため、メモリー関係の処理時に停止している事がわかります。
さらにこのコードについて詳細に調べてみると、下記のようになっております。
---------------------------------------------
Memory
0x21 MRC entry point
0x23 Reading SPD from memory DIMMs
0x24 Detecting presence of memory DIMMs
0x27 Configuring memory
0x28 Testing memory
0x29 Exit MRC driver
---------------------------------------------
これによるとconfiguring memory(メモリー設定)で失敗している事がわかります。

2.Diagnostic LEDs
この状態では画面左側にある緑色のLEDのみが高速で点滅しております。しかし2回目以降のエラー時は赤と緑のLEDが高速点滅しているのがわかるかと思います。また、電源が入らなくなるトラブル以前と違う動作として、以前は、電源は入りっぱなしでエラーのビープ音3回が何度も繰り返す状態だったのですが、現在はエラー発生後に勝手に再起動をしているように見えます。LEDについておものだちに教えていただいたマザーボードのマニュアルで調べてみました。

BOXDP67BGB3マニュアル(英語)

こちらのマニュアルのP35-P36にDiagnostic LEDsという項目があります。
Diagnosticとは診断という意味で、PCの状態を調べるツールの名称として良く使われております。
マニュアルによると、点滅しているランプはA-Hがあり、下記の写真左から次のようになっています。

---------------------------------------------
○Watch Dog Timer Fire/Back to BIOS
○Processor Initialization
○Memory Initialization
○Video Initialization
○USB Initialization
○Option ROM Initialization
○Hard Drive Initialization
○OS Start
---------------------------------------------

起動1回目、および2回目以降について実際のエラーのランプ位置を確認すると次のようになっております。

起動時のDiagnostic
起動時のDiagnostic


マニュアルによると、グリーンのランプは右から2番目ですのでハードディスクの初期化、赤いランプはBack to BIOSはOFFにしているため、Watch Dogエラーだということになります。

しかし、ボード上のLEDを良く見てみると、それぞれの意味が記載してありました。

Diagnostic
Diagnostic


これでは、Watch Dogエラーについては同じですが、グリーンのランプはMEM(メモリー)となっております。基盤上のコメントが間違っているとは思いがたいので、まずメモリーの初期化で失敗していると思って間違いないと思います。

メモリーでエラーが出ている事自体は、以前からビープ音やPOST CODEでわかっていたことですので進展はありませんが、新たにWatch Dogエラーが発生してしまい、強制的に割り込みが入ってボードが再起動している事がわかりました。

※Watch Dogは、システムを監視しエラーが発生したときにハングアップを防ぐために強制的にCPUに割り込みをかけてリセット、シャットダウン、再起動などを行うシステムです。


残るはCPUのみとなりますが、このような事象が発生している事を連絡させていただいたところ、初期不良として交換していただける事となりました。

メモリーエラーのみであれば相性問題も考えられますが、Watch Dogエラーが発生しているとなると何か他にも原因がありそうです。

交換していただいた後に皆様からは出遅れてしまいますが、心機一転レビューをがんばりたいと思います。

2011/05/19追記

本日、前回と同じ梱包で、交換品のマザーボードが到着しましたので、心機一転再度レビューをさせていただきたいと思います。!

wktkしながら開封してみるとりりしい髑髏のお顔が^^
おひさしぶりっ!><
おひさしぶりっ!><

前回と同じく組み立てマニュアルもケースの裏に貼り付けてありました。

さっそく箱を開けると、2段になっており、上段にマザーボードがでーんと現れ、上げ底を外すとしたから各パーツやドライバCD、説明書等が入っています。
上段のマザーボード
上段のマザーボード

下段のパーツ類
下段のパーツ類

最初に確認したかったのが、BackToBiosボタンが最初に押されているのかどうか・・・と言う点(笑)
皆さん結構この罠にかかっているようですので、出荷時はどうなっているのだろうと気になっていました(^^;
BTB
BTB

どうやら、出荷時はOFFの状態のようです。おそらくケースに入れる際に押し込んでしまっているんでしょうね。

次に、CPUソケットのピンが曲がってないかのチェックです。おそらく、前回の検証用マザーボードの時はどこかで私が曲げてしまったのでしょうが、念のためにチェック・・・
曲がってないよね?
曲がってないよね?

本当に曲がってないよね?
本当に曲がってないよね?

どっこも曲がtt∵(´ε(○=(゚∀゚ )しつこい
どっこも曲がtt∵(´ε(○=(゚∀゚ )しつこい


(^^;;;;さて、問題なさそうなので組み上げです・・・・・と言う事で細かい手順は省略しまして、とりあえず5分ほどで完成しました(笑)

前回は、いきなり完璧に組み上げてトラブルにあってしまい、インシュロック等で(自分なりに)きれいに配線したのが仇となってしまったので、とりあえずバラックで組み上げてみました。(学習能力あるんじゃん!)

仮組み上げ完成♪
仮組み上げ完成♪

ここでは、あくまでもマザーボードが起動して、BIOS画面が確認できるところまで確認したいだけでしたので、最低限のパーツのみ組み上げています。

実際に使用した部品は以下になります。

・マザーボード
・CPU
・メモリー
・グラフィックカード(とモニター)
・電源
・ケース(電源スイッチのみ)

OSのインストールをせず、とりあえず問題なく動くのを確認するのみであれば、これだけあれば起動できます。今回のマザーボードは親切にもオンボードに電源とリセットスイッチがついていますので、ケースは必要なかったのですが、一般的にはケースのスイッチを接続しなければ電源用のピンをショートさせるという若干リスキーな行為をしなければならなくなってしまうため、参考用にあえて接続しております。
また、オンボードで画面出力が可能な場合はグラフィックボードは必要ありません。




前回に何度やっても起動しなかったこともあり、各パーツを組み上げるときにブロアーで端子の部分の埃を確実に飛ばしてみたり、押し込むときも無駄に丁寧にやってしまったり



・・・・半分トラウマです(^^;


さて、いよいよ電源をONしてBIOS画面の確認なのですが・・・・
実は組み上げてから電源をONするまで5分くらいあっちこっちをチェックしてました



・・・・・完全にトラウマです(笑)





思い切って(笑)電源スイッチを入れると、前回説明した


緑のLEDが点滅を始めて


2つ目が光った所で・・・・





全部消えました。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!






またか・・・・・



やっぱりメモリーかCPUに問題があるのかな・・・・


またメモリー買わなくちゃ・・・・


等と、一瞬で10通りくらいの対応策を考えていると・・・・・・・・・・・・・・・・



前回のごとく自動で再起動がかかって・・・・・・・・・・・・





再度緑のLEDが1つ、2つ、3つと・・・・・・(゚д゚)!!!

初めて3つ目のLEDが光るのを見ました!!!!!


その後も順調に光っていき、ついに・・・・



キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!



あまりの嬉しさに大きな画像を貼り付けちゃうぞ♪
あまりの嬉しさに大きな画像を貼り付けちゃうぞ♪
エラー画面を見てこんなに嬉しかったのは初めてだぞ♪
エラー画面を見てこんなに嬉しかったのは初めてだぞ♪

見事にNo bootable deviceの文字が表示されました!!
嬉しがってばかりいてもしょうがないので、早速設定の開始です。今回はHDDを2台使ってRAID0にしてみようと思います。
RAID0とはストライピングとも言われ、2台のHDDを1台に見せかけて使う事で書き込みと読み込みの速度を効率的に行うためのシステムです。
たとえば、100のデータを書き込む時に、HDDが1台しかなければ100回書き込みを行わないと終わらないのですが、2台のデータを1台に見せかけることで、それぞれ50回の書き込みを平衡して行う事が出来るようになり、書き込みが早くなるという仕組みです。

まずは起動時にF2キーを連打して、BIOS設定画面を表示させます。
画面が表示されたら、カーソルキーの右を押して左から2番目のconfigurationという項目を選択します。
configuration
configuration

メニューに「SATA Drives」という項目がありますので、そこを上下のカーソルキーで選択してエンターキーを押します。
すると、さらに細かい設定が出てきますので、「Chipset SATA Mode」の右側を反転させた状態でエンターキーを押します。メニューがポップアップしてきますので、そこで「RAID」を選択してエンターを押してください。
RAIDを選択
RAIDを選択


F2→configuration→SATA Drives→Chipset SATA Mode→RAID

これでドライブをRAIDとして使用する準備は出来ました。
ただ、まだ準備が出来ただけですので、今度はHDDをRAID0で使う設定をしなければなりません。

上記の設定をした後に、再起動をすると見慣れない画面の一番下に「Ctrl + I」という表示が出るようになります。ここで、「Ctrl + I」を押すと、次の画面に入ります。

右下に緑の文字で「Non-RAID Disk」と書いてあるのがわかりますでしょうか?
これは、このHDDがまだRAIDで使われる設定になってないよーという意味です。

ですので、1番のCreate RAID Volumeを選択します。

この画面になったら、基本的に設定はこのままで問題ありませんのでエンターを何度か押して一番下の「Create Volume」まで進めてエンターを押します。

選択されたディスクの内容が全部消えちゃうけどい~い?(ノД`)シクシク
とか聞いてきますので、問答無用で「Y」のキーをを押して作成します。

すると、先ほどまで「Non-RAID Disk」となっていた2つのHDDが「Member Disk(0)」となり、RAIDとして使う準備が出来た事がわかります。後は、5.EXITを選んでメニューを終了しましょう。
これで後は普通にOSをインストールするだけでHDDがRAID0の状態で使用することが出来ます。

ただし、このRAIDのドライブにアクセスするためのドライバーが標準で入っていない場合は、ドライブが認識できないことがあります。その時は、インストール用ドライブの選択画面でドライバーの入ったディスクからドライバーを読み込ませる事でインストールが可能になります。

インストールが完了して、M/Bやグラフィックカードのドライバーをインストールし、各種アップデートを終わらせた後にベンチマークを取りました。
また、比較用として、一通りデータを取り終わった後に、一度RAIDを解除して通常のSATAの1ドライブの状態に戻し再度OSのインストール、ドライバーのインストール、各種アップデートを行い同じ環境にした状態で同じベンチマークをとってみましたので、比較をしてみます。

HDD自体がアクセス速度のあまり早くない物を使用していますので、RAID0にしても速度が出てないのは勘弁してください(^^;
あくまでも1ドライブ時とRAID0の場合の速度比較としてだけ見ていただけると助かります(笑)
RAID0のベンチマーク
RAID0のベンチマーク
HDD1台のベンチマーク
HDD1台のベンチマーク


2つを比べると明らかにRAID0の方が早くなっていることがわかるかと思います。

このようなRAIDを作成するには、マザーボード自体がRAIDに対応している必要があります。以前は、最上位機種やサーバ用など特殊なマザーボードにしか実装されておりませんでしたが、最近のPC普及に伴ってRAID機能の搭載しているマザーボードが増えてきているように思います。
一般の方には、あまりなじみの無い言葉かもしれませんが、かなり有効な方法ですのでよければ試してみてはいかがでしょうか。

また、RAID0以外にも、RAID1(ミラーリング)と言う方式もあり、これはRAID0と同じく2つのHDDを使用するのですが、書き込み速度や読み込み速度は1台の時と変わりません。このミラーリングでは2つのハードディスクに同じデータを2回書き込みます。何故そんなことをするかと言うと、万が一片方のHDDが壊れたとしてももう片方のHDDが生きていればデータは全て残ったままになるため、故障に強いRAIDと言えると思います。一方、RAID0では、2つ同時に半分ずつ書き込んでいますので、アクセス速度は速いのですが、どちらか片方のHDDが壊れてしまったらもう片方が生きていてもデータが読めなくなってしまいます。
このように、それぞれメリット、デメリットがありますが一般の家庭で使うのであればRAID0でOSをインストールしてデータは外付けのHDDに保存したり、定期的にバックアップを取ることで十分実用可能かと思います。

比較用として、検証用として購入していたマザーボード(MSI P67A-C43)を使用して、その他のパーツはすべて同じ構成でHDDのベンチマークを取ってみました。
P67A-C43 RAID0 BenchMark
P67A-C43 RAID0 BenchMark

こちらと比較すると、今回のBOXDP67BB3の方が全体的に2割程度アクセス速度が早いという結果になりました。Windowsアップデートに関しては、検証した際の対象アップデートをすべて適応しているためまったく同じとは言えませんが、それ以外については同一と言っていいかと思います。
これが、マザーボードの性能差なのかドライバーの性能差なのか、はたまた別の要因があるのかはわかりませんが、参考までに記載させていただきます。
※あくまでも私個人で検証した結果であり動作を保障する物ではありません。

今回は、マザーボードのRAID機能についてのレビューとさせていただきました。ご覧いただき、ありがとうございました。

<あとがき>
実は、ベンチマークはこの2通りだけではなく、当初入っていたBIOS、最新のBIOS、CDに入っていたドライバー、最新のドライバー、RAID0、シングルHDDの組み合わせで8通りの物を取っていました。
ただ、何度もインストール、RAID構築、シングルドライブに戻す、再インストールを繰り返しているうちにキャプチャーした画像をHDDに残したままRAIDを分解してしまい、さらに、それがBIOSのアップデートを行った後だったため取り直すことも出来ず断念せざるを得なくなってしまいましたorz
実際、ベンチマーク上でそこまでの差は出ておらず測定誤差と思える程度だったのですが、残念ながら掲載することができませんでした。申し訳ありません。

本編のレビューとは関係ありませんが、検証用として購入したパーツ群でPCが1台組めるまでになってしまいましたので、その内容を日記に記載しております。よろしければご覧ください。

コメント (31)

  • aoidiskさん

    2011/04/22

    レビュー楽しみにしています。
  • ガトーさん

    2011/04/22

    >>aoidisk様

    コメントありがとうございます!!
    微力ながら頑張らせていただきます(@_@;)
    当方福岡のため、まだメインのマザーボードが届いておりませんがorz
  • kirryさん

    2011/04/23

    新BIOS 1979 出ています
    相性問題には当たりたくないですねほんとに・・・
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