ファイナルファンタジーシリーズMMORPG第二弾となる「FINAL FANTASY XIV」はファイナルファンタジーXIの実質的な後続タイトルとしてサービスが開始されました。
今回がファイナルファンタジーXIV(以下、FF-XIV)初プレイとなりますので”ファイナルファンタジーXI(以下、FF-XI)経験者の初プレイでの感想”をレビューとして紹介したいと思います。
<PCパーツ構成一覧>
・CPU:Core i7-875k (Lynnfield,LGA1156,L3-8MB)
・クーラー:Thermalright TRue Black 120 rev.C (SCYTHE SY1225SL12SH,12cm,MAX1900rpm)
・マザー:Asus Maximus III Formula (LGA1156,P55+ICH10R,BIOS 2001)
・メモリ:CORSAIR CMT4GX3M2A1600C6 DDR3-1600 4GB / 2GBx2 (800MHz,6.0-6-6-20)
・VGA:Sapphire HD6870 1G GDDR5 (21179-00-40R)
・サウンド:SupremeFX X-Fi / PCI-Ex1 (M3F専用カード)
・HDD:Intel X25-M G2 SSD 160GBM
・DVD:BUFFALO BHC-6316FBS-BK
・ケース:Antec Nine Hundred Two
・電源:SCHWARZBERG RPSB-600P (600W)
・OS:Windows 7 HomePremium 64bit
CPUとSSDより一日早く着弾しました。初回特典の”ガーロンドゴーグル”付きです。
コンシューマー用がメインのシリーズの中でオンライン専用ゲームではFF-XIに続いてファイナルファンタジーのナンバリングタイトルとして去年の9月にリリースされました。
FF-XI発売当初もそのクオリティーの高いグラフィックに驚いたことを覚えていますが、FF-XIVではスペックの高いPS3とPC用として開発されたのでリッチなグラフィックでユーザーの目を引きました。ベータ版の応募も殺到したようで前人気と期待度が非常に高い状況でした。
残念なことにシステムの完成度の低さ、複雑な調合とアイテムの種類の多さ、利便性にかけるゲーム内サービス(システム)など評判があまりよくないという厳しい状況からのスタートとなってしまったようです。現在は開発人の入れ替えに加えて大幅なバージョンアップが行われて改善しつつあるということです。
●コントローラーでの操作に対応
最近は海外製の無料のMMORPGも多いのですがマウス+キーボード操作専用でコントローラーでの操作には対応していないタイトルがほとんどです。
FF-XIVはPlayStation 3)での発売も予定されているためマウス+キーボードの他にコントローラーでの操作も可能。コンシューマーゲーマーには嬉しい仕様となっています。
FF-XIVをコントローラーでプレイするためにロジクール チルストリーム(ブラック)を使用しました。
●初回生産分特典”ガーロンドゴーグル”について
初回生産分特典としてゲーム内アイテムが付属します。
<アイテム説明>
・ガーロンドゴーグル:新進気鋭の機械工房「ガーロンド・アイアンワークス」社製の高機能保護眼鏡(能力:スキル成長速度UP)
●インストールについて
SSDは1パーティションにしてありますのでFF-XIVはCドライブのSSDへインストールしました。
インストールは高速なIntel製SSDのおかげでさほど時間はかかりませんでした。参考までにバージョンアップ後のフォルダーの要領は約10GBです。
手始めに画質関連はインストール後の初期設定の状態でプレイしてみることにしました。初期設定では画質は高めに設定されています。この状態でフレームレートが高く維持できない(グラフィックボードやCPUが非力な)場合はクオリティを下げることでプレイ可能なレベルにもっていくことが出来るかもしれません。
ゲーム起動前にFF-XIVコンフィグを起動してコントローラーの設定を行います。(上の写真はロジクール チルストリーム向けの設定です。)
PS2のコントローラーとレイアウトが同じタイプのコントローラーを用意することで、キー配置はFF-XIとほぼ同じに設定可能です。FF-XIのスクリーンショットボタンをパッシブ/アクティブモード 切り替えボタンにすると良いと思います。
初期起動でクライアントのバージョンチェックが入りアップデートが開始されます。(補足:上の写真はアップデート後のクライアントの起動時のものです。)
アップデート用ファイルのダウンロードは回線速度次第となりますが、バージョンアップなどの関係でそれなりに時間がかかります。
加えてゲームを始めるにあたりスクエアエニックスIDの獲得が必要です。すでにFF-XIでセキュリティートークンなどを利用している場合にはIDを獲得されているはずです。IDを持っていない場合はIDを登録する必要があります。登録自体は指示に従っていけばすぐに終わりますので、その日のうちにFF-XIVをプレイすることができます。
FF-XIをプレイしている場合には同じスクエアエニックスIDに登録することでFF-XIのプレイ料金の割引サービス(期間限定)や特典アイテム「エルメスのくつ」をゲットできますので忘れずに登録しましょう!
(詳しい内容についてはメーカーサイトをご覧ください)
●キャラクターメイキングについて
自分の分身となるキャラクター作成はMMORPGでは重要な要素です。
はじめにFF-XIでお馴染みの5種族が登場。種族名と特性は変更されています。目の形や顔の輪郭、髪や目の色などかなり細かく設定可能。一定のパターンから選択する方式のためキャラクターメイキングが難しすぎるという事はありません。楽しみつつプレイヤーキャラクターをスタマイズできます。時間をかけて納得のいくまで自分の分身を作るのも良いでしょう。
FF-XIVでは種族ごとの性能差は初期ステータスのみでステータス割り振りシステムのため自由にパラメーターを操作可能ですから性能差はほとんどない状態とのこと。見た目などの好みで種族を選べるのは良いと思います。
5種族共に魅力があるためどれにしようかと悩みましたが時間的な都合もありますので、今回はFF-XIをプレイしていたときに選択したララフェル(タルタル)に決定。キャラクターメイキングを終えたら名前、サーバー「Selbina」、所属国「ウルタバ」を選択してプレイ開始!
実際にゲームをプレイして気になったことをまとめてみました。
進行状況については、街やフィールドをある程度探索したあとにメインシナリオの”太陽の都”をフロンデール薬学院へ向かうところまでとなります。
●操作性について
コントローラーと補助にマウスを使用してのプレイでの感想です。
コントローラーに関してはFF-XIとほぼ同じ操作に設定可能なので違和感なくプレイできています。エーテライトがカーソルでターゲットできないなど不満は多少ありますが特に問題無いです。
●User Interface(UI)について
画面上のアイコンをクリックで実行(又はメニュー表示)という一般的な操作体系です。アイコンを1クリックでメニューが表示される場合とコマンドを実行できる場合があるので若干違和感があります。この点に関しては慣れの問題かなと思います。
UIに関しては今のところ大きな不満は無く、これからゲームのシステムに慣れてくると色々不満が出てくるのかもしれません。
●テキストウィンドウについて
MMORPGで重要なテキストウィンドウは表示位置だけでなく幅や行数などもマウスを利用することでリアルタイムで変更可能。好みのサイズと表示位置でプレイできます。高解像度モニターが活躍できると思います。
●グラフィックについて
FF-XIと比較ですがグラフィックに関しては期待以上の向上です。高解像度のテクスチャーと各種シェーダーにより非常に美しいです。(写真1・2)
ライティング処理の関係でしょうか。あかるい場所ではやや不自然なテカリが多くみられますが、FF-XIのようにグラフィックと色にある一定の統一感を持たせることで非常に整った世界観を演出しています。
近年の海外製のMMORPGもグラフィックのクオリティーは高いので特に秀でているとは言い難いですが、PCの要求スペックが高くなりすぎるのも問題ですから十分なクオリティーと言えるでしょう。
●イベントシーンについて
MMORPGの重要な要素、クエストやイベントシーンについては(自分の進めた範囲内では)FF-XIと同様に動画などは挿入されずゲーム進行エリアでキャラクターのモーションとテキストログにより表現されています。重要なイベントシーンは専用のエリアへ移動が行われて会話やイベントを他のプレイヤーに邪魔されずにじっくり堪能できるようになっています。(プレイ初期のソロプレイでの感想のためPTメンバーがいる場合はどのような処理になるのかは不明です。)
FF-XIではほとんどのクエストが通常エリアでイベントが発生するため、他のプレイヤーのシャウトや合成結果がNPCのセリフとあわせてログに流れてしまい重要なイベントを台無しにされてしまったという経験をもつ方も多いのではないでしょうか。シームレスに進行とは行かずに若干違和感はありますが、重要なイベントではエリアチェンジが行われるというのは良い変更と思います。(補足:FF-XIではイベントシーンに入る前にログにフィルターをかけることで、ある程度は回避することが可能です。)
●キャラクターの表示速度について
街中のようなプレイヤーが集まる場所では他のプレイヤーキャラクターのロードに時間がかかることが多いです。FF-XIよりグラフィックが大幅に強化されている関係と思われます。
●エーテライトを調べることが出来ない!
メインシナリオの初期にエーテライトという建造物を調べろと指示が出るのですが、エーテライトはカーソルでターゲットすることが出来ずFF-XIのようにカーソルを合わせて決定で調べることが出来ません。
説明書に載っているのかもしれませんがエーテライトは別の物なのかと悩むこと5分、メインメニューの中から調べるということに気がつきました。非常に分かりにくいシステムとなっているので、重要なポイントについてはFF-XIのようにカーソルでターゲットして決定ボタンで調べることが出来るように修正して欲しいです。
●エリアチェンジやイベント発生時に長時間硬直することがある
サーバー負荷の関係なのかデータの準備のためのアクセスの関係なのかは不明ですが、エリアチェンジやイベント発生時にブラックアウト状態が2~4分と長く続く場合があります。処理またはアクセス中であることを知らせる回転するアイコンも表示されない状態やアイコンが停止している場合もあるので”PCがフリーズしてしまったのかな”と思ったことも数回ありました。
このあたりはプレイヤーに”ウェイトが入ってる”という事が伝わるように改善してもらいたいです。
●中古アイテムを買うのが大変
後続プレイヤーの問題として先駆者との貧富の差があげられます。これはどのMMORPGでも同じですから仕方のない部分ではあります。
そこで所持金も乏しい新人プレイヤーは武具などは他のプレイヤーの不要になった中古アイテムを買い求めるわけですが、現状ではバザーを覗く以外に購入する方法がありません。FF-XIVの経済の要となっていた競売システムに属するユーザーサポート機能の不在が問題視されていて、導入も検討されているとのことです。
バザーされているアイテムを検索できるアイテムサーチは緊急導入されたようですが、どこでサーチできるのか分かりませんでした。バージョンアップ履歴を読めば分かるとは思いますが重要なシステムですので新規ユーザー向けに前半のチュートリアルの中に付け加えるなど工夫がほしいと感じました。
一応補足しておきますと、初期装備でもメインシナリオを進めることは可能です。しかし”装備を揃えたり、新しい武具を装備してみる事”というのはRPGの重要な要素の一つですから、アイテムの入手性の向上を早期に検討して欲しいと感じました。
●売却希望のアイテムや素材などの相場が掴みにくい
初心者が金策のため不要なアイテムをバザーに出品しようと思った時に、上記でも触れたように経済の安定化と活性化を促す”競売システム”が存在しないため、各アイテムの相場が掴みにくいです。”バザーを覗いて価格を調べる”という作業が必要になります。
アイテムサーチについてはまだ試していないので後日検証してみたいと思います。
●Sayでの会話について
FF-XIは初期ハードがPlayStation2ということでテキスト表示量が非常に少なくログが早く流れてしまうのをプレイヤーが嫌う傾向がありました。そのためプレイヤー同士の会話はSay(周辺のプレイヤーに聞こえる会話)は使われることが少なく、Tell(一対一の会話)やLinkShell(グループ内チャット)などが主流となり街中でもプレイヤー同士の会話のログが流れることはほとんどありません。
FF-XIVでも同様にプレイヤー同士の会話は流れず、エモーションと合成結果のみがひたすら流れる異様な光景が広がります。初めてその光景を目にすると、まるでオフラインゲームをプレイしているよな感覚になると思います。
LinkSellというグループを作るシステムの弊害でもあるわけですが、これはシステムのみの問題というわけではないので仕方ない部分と言えるかもしれません。
現在は退会済みですがファイナルファンタジーXIをプレイしていたのでファイナルファンタジーXIVは非常に気になるタイトルでした。時間的な都合でプレイすることが困難なため、今回検証というかたちで初めてFF-XIVをプレイすることになりました。
拘りのキャラクターメイキングに始まり、まったく知らない名称やNPCに戸惑いつつも美しいグラフィックに見とれています。UIに慣れていないので何とも言えませんがコントローラーでの操作も良好で現状ではとくに不満はありません。楽しくプレイしています。
MMORPGということで初期段階で色々と判断するのは難しい状況ですので、気づいた点や感想については追記していく形をとりたいと思います。
<2011/01/15>
・説明文とスクリーンショットの追加を行いました。
<2011/01/17>
・プレイするのに使用したPCのスペックを追記しました。
レビューに使用しているスクリーンショット画像はSQUARE ENIXに著作権があります。
Copyright (C) 2010 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
しょぼさん
2011/01/15
モンハンとの同時進行が大変やもしれませんがこちらも頑張ってくださいw
Sheltieさん
2011/01/15
ありがとうございますm(_ _)m
モンハンとの同時進行難しいですよね。いろいろありましてモンハン単体ですら週に1~2日のプレイ(しかも狩りOK!w)という状態になっていたりします(^-^;
CPUのレビュー作成もあと少しで完成しますので、その後にじっくりプレイしてみたいと思います。
退会したユーザーさん
2011/01/24
でも課金するレベルではないなぁと感じて辞めました。
個人的にはFF11と比べて明らかにゲームシステム自体が劣化していると感じました。
中途半端なバトルシステム、無駄に広いフィールド、バザーがない点等、上げればきりがありません。
またグラフィックについてですが海外のゲームと同じ薄暗い感じになってしまい、逆に日本のゲームのよさがなくなった感じを受けました。
絵画で例えれば本物と贋作みたいな似ても似つかない魂のこもっていない絵って感じです。
キャラクターについてもFF11を引き継いだ感じにしているつもりなんだと思いますが、全くの別物って感じがします。
期待していた分、FF14の完成度については非常に残念なかぎりです。
Sheltieさん
2011/01/24
leiji さんはβテストに参加されていたのですね。自分もβテストに参加したかったのですが時間的な都合でプレイするのが困難でしたので応募しませんでした。
FF11は初年度の完成度の低いときから数年間プレイしましたので思いいれの強い作品です。3年くらい前に退会済みですので現状は分かり
ませんが、多人数コンテンツの調整不足やジョブごとのバランスなど問題点も多かったですが全体的にまとまりがありコンテンツも充実し
ていたので非常に良くできたゲームであると個人的に思っています。
グラフィックに関しても好みの問題ですので何とも言えませんがFF11のDX8ベース+PS2も考慮しているため限られた機能を駆使して苦労
して表情などを作成しているのに対してFF14はハードの機能に頼ってしまっている感はしますね。グラフィックはリアルになればなるほど人間の感性で”不気味と感じる境界線”の問題があるため不愉快に感じる方も多くなってしまうようです。
FF11では「ジョブによりPTに誘われない、役割が限定される」など戦闘に関して自由度が無く厳しい面もありましたので、FF14では”バトルシステムとジョブやジョブの役割に関して改善を試みようとするも失敗した”というような感じがしますね。オートで殴るFF11のシステムも初めたころは「なにこれ?」と思いましたが「TP?」などチャットしつつのプレイは最高でした。FF14は攻撃のコマンドを毎回入力しないといけないので戦闘中にチャットするのは困難なのでFF11の戦闘方式がMMORPGでは優れていたことに改めて気づかされました。
FF14はまだ数時間くらいのプレイですので評価を行うにはまだ適していませんので、もう少しプレイしたときに全体の感想をと考えています。
退会したユーザーさん
2011/01/25
販売を遅らせてでも完成度を高くしてから販売すべきであったと思います。
企業であるため利益を追求するのは当然だと思いますが、FF14は儲け主義に走りすぎた結果、大失敗したような気がします。
βテストに関しても、ユーザーにテストしてもらい意見を貰おうと言うよりも、やらしてやってる感がにじみ出ていたと思います。
またFF14、生産職が分離されたのはキャラクター数を多くし課金量を増やすためだと言う噂も聞きます。
個人的には現在もFF11の方がゲームとしては優れていると感じる部分が多いです。