レビューメディア「ジグソー」

こうかはばつぐんだ!

2月22日ついに発売となったプレイステーション4。

現時点で内蔵ストレージはHDDモデルのみ。

ゲームの快適動作を考えるならPC同様SSDに換装したいところだけど、プレイステーション3発売からプレイステーション4発売までの期間は実に7年!出来るなら高性能、高耐久、高寿命のSSDを選びたいですね。

そんな折インテルから発売となる、データセンター向けSSDをコンシューマー向けにチューンナップした「インテル Solid-State Drive 730 480GB」のレビューの機会をいただいたので、実際にプレイステーション4内蔵HDDから「インテル Solid-State Drive 730 480GB」に換装してそのパフォーマンスを検証してみたいと思います。

 

見た目はこんな感じ

 

外箱はおなじみインテルのCPUやWifiボードなんかと統一されたデザイン。

 

 内容物

「インテル Solid-State Drive 730 480GB」本体、SATAケーブル、ネジ4本、インストールガイドCD、SPEED DEMONシールの5点。今回使わないけどケーブルとネジまでついてるのはありがたいですね。

 

本体正面

今までのシルバー基調にドクロマークのシールが付いてます。

かっこ・・・うん、かっこいいね!

 

背面

SSD本体のデータが書いてあります。

四隅にネジ止め用の穴。

 

横から

両側にネジ止めの穴がそれぞれ2か所。

 

コネクタ部分

電源用とSATAコネクタがそれぞれ1つ。

 

左 インテル SSD 730 右 Seagate ST500LM012

PS4内蔵のHDDと高さ比較。

今回PS4側にマウンタが付いてるので関係ないけど、9.5mm厚→7mm厚となるのでノートPCなんかに換装をお考えの方は、気になるならシールタイプのスペーサーとか用意した方がいいかも。

 

中身はこんな感じ

 

 次は「インテル Solid-State Drive 730 480GB」のパフォーマンスを確認するため、PCに接続してランダムリード、ライトの速度を測定します。測定にはCrystalDiskMark Nano Pico Editionを使用しました。

比較対象としてPS4内蔵HDDのSeagate ST500LM012と、今回コンシューマー向けインテル製SSDのコントローラーがSandForce製からインテル自社製に変更となったとのことなので、SandForce製コントローラーのインテル SSD 520 120GBも併せて測定しました。

 

Seagate ST500LM012

まずはPS4内蔵のHDD。2.5インチの割にはシーケンシャルが早い。ただゲームの場合、細かいキャラクターデータや装備データなどを読み込むことが多いので、4Kリードの遅さが気になるところ。

 

 インテル SSD 520 120GB

SandForce製コントローラー採用のインテル SSD 520 120GB。

実はこいつの中身を今回レビュー用にアレしました。アイオーデータさんごめんなさい。

SandForceコントローラーの特徴として圧縮が効くデータなら高速での読み書きが出来るものの、圧縮が効かないデータだとご覧の通り。特にライトががっくり落ちてしまいます。最近のゲームは本体が大容量になった分、セーブデータなんかも相当にデカくなってると思うので、ライトの遅さはちょっと気になるところ。

 

「インテル Solid-State Drive 730 480GB」

今回入れ替えのインテル SSD 730 480GB。

 

シーケンシャルが公称の読み込み550MB/秒には届かないものの、なぜか書き込みが公称の470MB/秒を超えてしまっています。4Kリード、ライトも高速。容量も十分。また1日あたり70GBの書き込みで5年間保証と据え置きのゲーム機に換装するにはぴったりのスペックですね。

 

 HDD→SSD換装のお作法

 それではいよいよPS4本体付属のセーフティーガイドを元に内蔵HDDから「インテル Solid-State Drive 730 480GB」に入れ替えてみたいと思います。

 

用意するもの

・PC(1GB程度のダウンロードとUSBストレージへの書き込みが出来ればOK)

・1GB以上のUSBストレージ

・細身(3mm径くらい)のプラスドライバー

 

手順1.セーブデータのバックアップ

※まだPS4を内蔵HDDで使用していない状態なら手順1は飛ばしてOK。

 

まずPCでUSBストレージがFAT32形式になっているか確認。

なっていなければFAT32形式でフォーマットします。

 

起動したPS4のフロント部分にあるUSBソケットにUSBメモリを挿入。

 

設定から「アプリケーションセーブデータ管理」を選択。

本体ストレージのセーブデータをUSBストレージに移動します。

プラス加入の方ならUSBストレージがなくてもクラウドに移動可能。

 

2.HDD→SSDに入れ替え

 

まずPS4本体のストレージカバー(ピアノブラックな部分)を左右を挟むようにして、写真の向きで前方にずらします。1cm前後ずらすと上にひっぱれば簡単に取れるので、取りづらいようであればちょっと前後に動かしてみましょう。

 

あっさりとご対面。赤丸部分のネジをはずします。

コントローラーと同じマークのかわいいネジですが、失くしたら代わりは売ってないと思われるので、失くさないように気を付けましょう。

 

ネジを外し終えたらつまみ部分をひっぱるとマウンタごとHDDが取り外せます。

 

取り外したらマウンタの左右各2か所にある黒いネジを取り外します。このネジもおそらく独自仕様っぽいので失くさないように。ネジの下に防振用と思われるゴムが張り付いているのでそこは外さないように気を付けて。

 

HDDを外したマウンタに先ほど外したマウンタ付属のネジで「インテル Solid-State Drive 730 480GB」を取り付けます。表面が上、写真右にコネクタ部分が来るように向きに気を付けましょう。

 

取り付け終わったらHDDがあったところにマウンタごと「インテル Solid-State Drive 730 480GB」を突き当たるまで押し込みます。あまり力を入れ過ぎないように。

押し込んだらコントローラーと同じマークのネジでマウンタを固定します。

 

あとは開けた時同様1cm前後開けてカバーをかぶせて

 

手前にひっぱるような感じでカバーを止めれば入れ替え完了。

 

3.システムソフトウェアの再インストール

 

ハードウェア部分が終わったら次はソフトウェア部分。

PCから公式サイトのPlayStation®4システムソフトウェア アップデートから下の方の「アップデート(システムソフトウェアを再インストール)」タブを選択して、「 アップデートファイル(再インストール用)ダウンロード」をクリックして「PS4UPDATE.PUP」をダウンロード。

事前にPS4のシステムソフトウェアをアップデートしている場合は、アップデートしたバージョンより古いアップデートファイルは使えないので常に最新のものをダウンロードしましょう。

 

 USBストレージに「PS4」フォルダを作成。さらに「PS4」フォルダ内に「UPDATE」フォルダを作成。「UPDATE」フォルダ内にダウンロードした「PS4UPDATE.PUP」ファイルをコピーします。

 

PCでの作業は終了。

PS4本体のUSBソケットにアップデートファイルをコピーしたUSBストレージと、DUALSHOCK4をつないだケーブルを挿入します。

 

 PS4の電源ボタンを押しっぱなしで起動すると7秒後くらいにピッという音がするので電源ボタンを離すとPS4がセーフモードで起動します。

「7.PS4を初期化する(システムソフトウェアを再インストールする)」を選びます。

 

確認画面が出るので「はい」を選択。

 

システムソフトウェアのアップデートが始まるのでほっときます。

 

2度ほど自動的に再起動しますがPS4の初期設定画面が出れば成功。本体のLEDインジゲーターが青点滅のまま画面が表示されない状態が長く続くようであれば失敗している可能性があるので、再度セーフモードでの起動からシステムソフトウェアのアップデートをしてみましょう。

 

手順4.バックアップデータのコピー

 

初期設定、ゲームのインストールが終わったら手順1でバックアップしたセーブデータをPS4本体にコピーしましょう。

設定のアプリケーションセーブデータ管理を選択。

USBストレージからPS4本体にデータを移動。

 

これで換装が完了しました。意外と簡単。

 

※換装自体は保証の範囲内ですが、換装中や換装したことによるトラブル等で起きた障害については保証外となるので、換装はあくまでも自己責任の上で行ってください。

 

さぁゲームで遊ぼう

 

それでは換装も終えたところで事前にHDDにも同じゲームをインストールして起動からスタート、ログイン画面までを撮影しておいたので、換装した「インテル Solid-State Drive 730 480GB」と比較してそのパフォーマンスを検証してみます。

 

ストライダー飛竜トライアル

©モト企画 ©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

なつかし度:★★★★☆

アクション性:★★★★☆

ロシア感:★☆☆☆☆

おじさんゲーマーには懐かしい名作アクションのリメイク版。

トライアルで1面だけ無料プレイ可能。

1面のボスはもちろん自分の尻尾を飲み込むあいつ!

 

内蔵HDD

 

 15秒。

 

「インテル Solid-State Drive 730 480GB」

 

14秒。

 

元が早すぎて換装の効果がいまいち見えませんね。ただゲーム内でも多少のデータロードがあるので累計していけば少々の効果は見込めると思います。

 

鬼斬

©CyberStep, Inc.

操作性:★★★☆☆

ストーリー:★★★★☆

イラストに釣られた感:★★★★★

PC移植のアクションRPG。プレイ無料。

おとぎキャラを仲間にして妖怪退治の旅に出ます。

そんなにアクションアクションしてないのでまったり楽しめるタイトル。

 

内蔵HDD 

 35秒。

 

「インテル Solid-State Drive 730 480GB」 

34秒。

 

これもあまり変化が見られず。オンラインゲームはサーバとのやり取りで遅延が生じている可能性もあるのでそこらへんが改善されればもっと効果は見込めるかも。

 

WARFRAME

©2013 Digital Extremes Ltd. All rights reserved. Warframe and the Warframe logo are trademarks of Digital Extremes Ltd.

操作性:★★★☆☆

爽快感:★★★★☆

正座感:★★★★★

こちらもPC移植のTPS(三人称視点)アクション。プレイ無料。

太陽系惑星を牛耳る帝国を倒すためにコールドスリープから目覚めた戦士が剣や銃を武器に戦います。

 

内蔵HDD 

 1分23秒。

 

「インテル Solid-State Drive 730 480GB」 

 

56秒。

 

今回最大の効果が見られたタイトル。小マップを選択して次々と進んでいくゲームですが、そのたびにデータロードが生じるので累計でかなりの効果が見られます。

PCの洋ゲー自体HDDとSSDで差が出るものが多いので、現在PS4で最も多いジャンルとなるPC移植の洋ゲーならたいていSSD換装の効果が見られるのではないかと思います。

 

メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ

©2014 Konami Digital Entertainment

グラフィック:★★★★★

アクション:★★★★★

ボリューム感:★☆☆☆☆

言わずと知れた大人気潜入アクション。

今回は本編ではなくその前哨戦とのことでボリューム少な目。その代りお値段控えめ。

幼き戦士たちを救出に敵基地に単身潜入したスネーク。

果たして無事救出することはできるのか?

 

内蔵HDD

54秒。

 

「インテル Solid-State Drive 730 480GB」

48秒。

 

これも結構な差が出ました。ゲーム中にもムービーのシーンが切り替わるたびデータロードが生じるので一番換装の差を体感できるタイトルでした。 

ちなみに発売日の都合でこのタイトルだけSSDにインストールしてからプレイの後に、HDDに再換装してHDDにインストールしてプレイしてみましたが、その差にちょっとイライラするほどでした。

 

使ってみて

 

実のところ、PCで検証したパフォーマンスは相当に高いものの、プレイステーション4の仕様的にSATA接続がSATA2相当になっているとの情報を確認していたので、そんなに効果は出ないかな?と思っていたのが全然そんなことはなく、「インテル Solid-State Drive 730 480GB」に換装した効果はきっちり見ることが出来ました。

毎日70GB書き込みで5年保証の高寿命、本体HDDとほぼ変わらない大容量ということもあってとりあえず次世代機が出るまではこれ1台で間に合ってしまいそうところもコスパ的によい感じです。

 

時間があればPCにも換装して検証してみたいところですが、とりあえずゲームが忙しいのでそれはまたの機会に!

 

【追記】

PCでも使ってみた

 

さぁ遊ぼうと思ったらメタルギア ソリッドが2時間で終わってしまったので、PC環境でも「インテル Solid-State Drive 730 480GB」の使い心地を試してみます。

とりあえずこちらをインストール。

 

今まで64GBのSSDにシステム、120GBのUSB接続SSDにゲームをインストールしていたのですが、そっちもいっぱいになって来たので後から買ったバトルフィールド4はHDDにインストールしてあったのですが、今回480GBと大容量なのでシステムごとお引越ししてみました。

まずSSD→SSDへの換装では大して変わらないだろうなぁと思ってたWindowsの起動自体が早い!

お引越ししたバトルフィールド4もHDDだと戦闘開始からしばらくして出撃できるようになっていたのが、「インテル Solid-State Drive 730 480GB」に変えたら戦闘開始前に出撃することができました。スタート前にカウントダウンがあるなんて知らなかった!

最速で出撃できるので乗り物は選び放題、ロッカーみたいな中間地点を取ったら有利なマップも最先着できてスコアも伸びたような気がします。これはもう一台欲しくなってきたかも・・・

 

記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

コメント (8)

  • KOUKOUさん

    2014/03/24

    レビューお疲れさまです。

    書き込みの速読速いですね
    PCの換装用に欲しくなりました。

    PS4でもっと実感できる速度が出てれば、SSDに換装したいところですが、SSHDでも良いかなと思いました。
  • カーリーさん

    2014/03/24

    >KOUKOUさん
    ありがとうございまーす
    書き込みが公称値超えてしまったのは驚きでした
    時間ができたらPCでもいろいろ試してみたいと思います^^
  • hachiさん

    2014/03/24

    お疲れ様でした。
    「タフ」だとは聞いていたのですが、書き込みスピードには驚きました。
    480GBってのも使いやすいですね、価格を考えなければ。
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