遮音パネルを採用したミドルタワーの PC ケース Antec SOLO II を使用して、静音環境を手に入れてみようと思います。
Antec SOLO II の主な特徴です。
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1.0 mm 硬質スチールとポリカーボネートを張り合わせた二重構造の遮音パネルを採用することで振動や共振の発生を抑えPC内部のノイズを遮音
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振動が発生する場所にシリコン部品を使用することで、振動を緩和する工夫がされている
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拡張性とメンテナンス性、そしてエアフローを確保したレイアウト
本体はピアノブラック塗装で高級感がある外観に仕上がっています。
内部もマットブラックで外観と統一されています。
ピアノブラック塗装が高級感を演出する
アルマイト処理が施されたフロントパネルはすっきりとしたシンプルなデザインです。
5.25 インチのオープンベイが 2 段用意され、電源ボタンや USB ポートなどの I/O ポートを確認することができます。
プロントパネルはアルマイト処理が施されていて耐摩耗・耐腐食が向上されている
拡張スロットは 7 段用意されています。
ケースのリアには TrueQuiet ファンが搭載されている
フロントの電源ボタンと HDD アクセスランプには、ブルー LED が使用されていて状況が確認しやすくなっています。
フロントポートは USB2.0 × 2,USB 3.0 × 2,Audio IN/OUT が搭載
HDD アクセスランプ
フロントの通気口はフロントパネルの内側にかくれていて、パネルの側面と背面に通気口が設けられています。
フロントパネルの両側には通気口が設けられている
ケース内部にアクセスしやすいように、サイドパネルの取り付けネジは手回しネジになっています。
マザーボードにアクセスする側のサイドパネルは手回しネジが採用されている
標準では 120mm のリアファンが搭載されていて、スイッチを切り替えることで 2 段階の回転数を選択することができます。
また、取り付けには振動を抑える工夫がされています。
リアに取り付けられているファンは防振シリコングロメットが採用されている
サイドパネルはスチールにカーボネートの二重構造で遮音性を向上している
ケースの足には大型のシリコンゴムインシュレーターが採用されている
シリコンゴムで高いグリップ力と振動緩和を実現している
マザーボードにアクセスしやすくメンテナンス性が高いケース内部
2.5 インチのストレージデバイスが搭載可能な HDD ケージ
各種ヘッダピン
USB 3.0 と USB 2.0 のヘッダピン
TrueQuiet ファンは四隅が振動を抑えるシリコングロメットで取り付けられている
ケース内部に取り付けられている 5.25 インチドライブ専用レール
HDD ケージは シリコン付きの HDD トレイまたはゴムではさみ振動を緩和するサスペンションマウントでストレージデバイスを取り付けることができます。
3.5/2.5 インチ HDD ケージ
ケース内部に配線するケーブルを格納することができるケーブルオーガナイズが用意されています。
じょうずに利用することで、エアフローを確保することができます。
CPU クーラーを本体裏側から取り付けられるように CPU カットアウトが採用されている
ケーブルを収納できるケーブルオーガナイズ
マザーボードの裏側にもスペースが確保されている
フロントパネルは開閉式になっている
フロントパネルを開閉すると、120mm × 2 基のファンを搭載するスペースが用意されています。
また、脱着式のフィルターが装着されていてほこりが内部に入り込まないようにする工夫がされています。
上段のカバーは開閉式になっていて、 HDD ケージにアクセスすることができます。
開閉式のエアフィルターを開けると HDD ケージにアクセスすることができる
2.5 インチのストレージデバイスを最大 4 基まで搭載可能
ネジなどの附属品とマニュアル類
マニュアルには「頑張れ日本!」とありがたい言葉が記載されています。
実際にマザーボードなどのパーツを搭載していきます。
マザーボードのリアパネルを装着
附属品のネジを使用してマザーボードを取り付ける準備をおこなう
搭載するマザーボードにあわせて取り付けネジを取り付けていく
電源も忘れずに搭載
電源用の大型ダクトがケース上部にあります。
吸気口はケースの上部にある
電源ユニットの取り付け場所も余裕があるので作業がしやすかった
EA-650-PLATINUM だとまだまだ余裕がある大型ダクト
電源ケーブルなども余裕で格納ができそうである
ケース内部のデザインに癖がないので取り付け作業がしやすい
マザーボード附属のコネクターキットを使用すると作業が楽になる
HDD ケージに取り付けられている HDD トレイはフロントから引き出して取り外すことができる
HDD トレイには振動を吸収するシリコングロメットが装着されています。
シリコングロメットは搭載するストレージによって装着場所を変更します。
HDD トレイは 3.5 インチと 2.5 インチのストレージドライブを搭載することができる
2.5 インチの SSD を搭載した状態
HDD トレイには附属している専用のネジを使用して取り付けます。
3.5 インチ用と 2.5 インチ用が用意されています。
HDD トレイには附属する専用のネジを使用してストレージデバイスを取り付ける
HDD はドライブレールを取り付けたまま HDD トレイに取り付けることができました。
トレイ自体は余裕がある設計です。
ストレージデバイスを HDD トレイに取り付けたらフロントから格納するだけ
PC 内部のスペースは余裕があるのでエアフローの確保は簡単だと思います。
すべてのパーツの接続が完了
マザーボードの取り付けや電源ユニットの取り付けは、ケース内部のデザインに癖がないので簡単におこなえました。
ストレージデバイスの取り付けもスムーズにおこなうことができました。
ストレージデバイスとマザーボードの接続ですが、問題はないのですが HDD ケージの場所を工夫してもらえると短いケーブルを使用して接続することができるようになるのでうれしいかなと感じました。
PC の起動は問題なくおこなうことができました。
今回 ASUS 製のマザーボードを搭載したので、ASUS Thermal Rader を使用することで視覚的に確認することができます。
PC 起動直後のパーツの温度の状態
PC に負荷をかけると温度上昇がみられるが異常はみられない
グラフィックカードに負荷をかけた状態
数時間待機状態でも安定したパーツの温度
動作は静かです。
PC の内部で発生するノイズは、二重構造の遮音パネルできちんと遮音されています。
ストレージデバイスもシリコングロメットを使用することで、振動がケースに伝わりにくいので稼働音がきになりません。
大型のシリコンゴムインシュレーターが採用されているので、床にじかに設置しても振動が伝わらないのはいいですね。
エアフローも良好で内部の安定した温度で PC を利用することができます。
ケースのメンテナンスも手回しネジの採用などでしやすいのもありがたいですね。
外装も落ち着いた雰囲気なので設置場所を選ばないと思います。
サイドパネルの開閉がスライド式でないところが扱いやすくてお気に入り
また、ケースは剛性にも優れています。
ケースの側面や前面のねじれに弱い部分には、剛性を高めるための加工が施されています。
力をいれてひねってみても、ほかのケースにはない剛性を確かめることができます。
ケース側面の上下の加工部分
ケース前面の側面の加工部分
電源ユニットのサポートバーが剛性の補助となっている
細かな部分にうれしい工夫がみられるケースですね。
注意が必要ですが、横置きにしてオーディオ機器と組み合わせて設置ができました。
アンプなどのインシュレーターがケースの両端にあえば、しっかりと設置することができます。
重いアンプなどを載せてみても、ケースにゆがみなどが見られません。
また、振動を設置面に伝えづらく、PC の動作音が静かなのでオーディオ環境に影響が少ないのではないでしょうか。
オーディオ機器と組み合わせても違和感がないデザインと外観
設置する場所をとらないための工夫に選択のはばがひろがりそうです。
もとはまな板を使用した液晶ディスプレイ一体型の環境からパーツを移行しました。
静かになっちゃうのは当たり前なのですが、グラフィックカードのコイル泣きのノイズ音やハードディスク、光学ドライブなどの稼働音がこんなに静かになるなんて。
ゲームをプレイ中のグラフィックカードのコイル泣きなどがちょっぴりストレス
意外に PC のパーツが出すノイズや共振などの音はストレスの素になります。
ぜひ静かな PC 環境を体験してみてください。
タコシーさん
2013/03/10
手堅く作られたケースですね
作りは柔さが無く良いモノだと思います
全面パネルも使いやすいですね
tomoさん
2013/03/10
デザインもそうですけど、内部もくせがないので使いやすいと思います。
塗装がきれいで静音性が高いというのもポイントが高いですね。
hubbleさん
2013/03/11
本当にシンプルですね。
かといってダサい感じもなく落ち着いたリビングによさげです。
気になるのが5.25インチベイにはゴムブッシュみたいな
防振材はなさそうですね。
最近のパーツの中で光学ドライブの「ブィーン」が
一番煩いイメージなので、そこがクリアできていれば
かなり高得点かなと思いましたので。
tomoさん
2013/03/11
そのためHDDトレイに取り付けられているようなシリコングロメットのような部品は使用されていないです。
スリムドライブが2.5インチベイに入るかなぁと試してみたのですが、横幅が足らず無理でした。
最近、自分の構成するPCにはドライブベイに光学ドライブを設置することが減ったのであまり気にならなかったのですが、あの音は気になっちゃいますよね。