レビューメディア「ジグソー」

仕上がりの充実感


メインPCの構成を丸々乗せ換え、現状とどれぐらい性能差、特に温度・静音性が出るか確かめます。

概要
  外観
  仕様
詳細
  乗せ換え
    静音性 拡張性 剛性
  風の流れ
  温度の変化
体験 
  側版の有無による音漏れの違い。
総評
  良い点 悪い点
  まとめ

『『『外観』』』
外箱と中身
外箱と中身

ピアノブラック塗装。あえて日本風に言わせてもらうと漆茶碗を彷彿させる黒光り。高級感があります。
前面と後面
前面と後面

前面パネルは耐食性、耐摩耗性の向上をさせるアルマイト処理。使い込めば使い込むほど処理効果が発揮されそうです。
上面と拡大 後面のFAN部とパネル部
上面と拡大 後面のFAN部とパネル部

上面の網部は細か目。虫一匹侵入させない心意気。
取扱説明書
取扱説明書

ここ注目。『頑張れ日本!』と書かれていました。(他の言語には書いていない。)
このケースの発売日が2011/9/3。東日本大震災後です。こういう気遣い。励みになり有難いと思いました。
側面と前面パネルを外した状態
側面と前面パネルを外した状態

側面パネルを外して思ったのは懐が深い。20.5mm幅の割に奥が深い。これはいっぱい入りそうです。
前面パネルの開閉部
前面パネルの開閉部

3か所(赤丸)でとめてあるのですが結構固い。前面パネルのみ取り外す事ができず、側面パネルを外した後に前面を開く事ができる、前面パネル開けたいなら側面パネルも外してホコリをチェックしようね仕様。
密閉性が高く、まるで政治家が料亭で会議してるぐらい外に漏れないようにしてます。
後面の側面パネルのネジ止め部 側面パネルの厚み 底面の土台部
後面の側面パネルのネジ止め部 側面パネルの厚み 底面の土台部

側面パネルを取り外す時のネジは正面向かって左側のいつものパネル側は手で回す事ができる仕様。(赤丸)ネジを回しきってもネジは外れません。
正面向かって右側の裏配線側のネジは普通のネジ仕様。(青丸)
側面パネルは二層構造。裏配線側のパネルも同じく二層構造。遮音に対してのこだわりが見られます。
底部の土台は4つありシリコンでできている。振動に強そうです。
裏配線側
裏配線側

裏配線側を見てみると左上に大きめな開口部(赤四角)右側にもCPU開口部(青四角)そして左下のSSD装着部があります。
一番下の写真をみると裏配線がほぼ不可能な隙間しかありませんが左上のフックの部分が結構奥深く約4センチほどスペースがあります。隙間を活用しようとしてるのは素晴らしいアイデアだと思います。
パネルを外した前面とHDDトレイの拡大
パネルを外した前面とHDDトレイの拡大

前面には120mmのFANが2基搭載可能(FANは付属されていません。オプションです。)
着脱可能なフィルターと上部のFAN部は前面に倒す事ができHDDトレイを操作する事ができます。
HDDトレイはシリコンゴムが装着され振動に強そうです。
外した前面パネルフロントポート部
外した前面パネルフロントポート部

前面パネルは取り外しが容易で二か所(赤丸)金具で引っ掛けているだけで上にあげると外れます。
フロントポートにはUSB3.0×2(青四角)USB2.0×2(赤四角)オーディオOUT/IN×1(黄色四角)
後面のFANとケース底部に付いている5インチベイのレール
後面のFANとケース底部に付いている5インチベイのレール

FANオシャレです。黄色のアクセントが効いたネジ止めではなくゴム止めのFAN。
5インチベイのレールも付属として別分包されず設置しているのもオシャレ。
スイッチ
スイッチ

後部のFAN下にHigh/Lowと回転数を切り換えるスイッチがあります。
コレも静音へのこだわりだと思いました。
全体的なケースの大きさ比較
全体的なケースの大きさ比較

左:CORSAIR ミドルタワーPCケース CC600TM (265x507x592 mm)(幅×高さ×奥行)
中:ANTEC SOLOⅡ(205×440×470)
右:Cooler Master HAF 912 Advanced RC-912A-KWN1-JP (230×480×496)
HAF 912 Advancedもコンパクトだと思ってましたがSOLOⅡは更にコンパクトです。このサイズでどれほど容量が積めるか楽しみです。

全体的な感想は高級感があり静音性に優れていそうな感じを受けました。容量も多そうだしちょっとした気遣いアイデアも優れています。
詳細ではどれぐらい積めるか確かめたいと思います。


『『『仕様』』』
スペック
スペック

コピペで手抜きですがスペックです。
このスペック表でリアFANの所がやけに細かく書いてあるのでサイトをたどっていくと冷却性と静音性を両立させたこだわりのFANだと分かりました。
ここでも静音性にこだわってる意気込みが伺えます。

『『『乗せ換え』』』
今回 CC600TMの内容物をごっそりSOLOⅡへ乗せ換えて設置・配線のなど難易度などを確認し、機能面で風の流れやケース内温度、静音性などを確認します。
コレをこうします。
コレをこうします。

ただし、簡易水冷CWCH100は乗せ換えられないので空冷のクーラーマスター TPC 812 RR-T812-24PK-J1を乗せます。
また前面のFAN2基はこちらのFANを使用しANTECとCorsairの静音合作にしたいと思います。



PCの構成
CPU:インテル® Core™ i7-3770K
マザーボード:ASRock Z77 Extreme4
メモリ:F3-17000CL11Q-16GBXL
グラフィックボード:MSI AMD Radeon HD R7970 LightningのCFX
CPUクーラー:クーラーマスター TPC 812 RR-T812-24PK-J1
SSD:インテル SSDSC2CW120A3K5
電源ユニット:Corsair CMPSU-850AXJP

『設置』
全体像
全体像

上部に電源を設置するタイプのPCケースは初めてでしたので配線等戸惑うかと思いましたがすんなり行けました。
*取り付け時の写真は撮っていなく、完成後に気になった点の写真を撮りました。また配線などの状況を分かっていただければ幸いです。
CPUクーラーの出っ張りとグラボの出っ張り
CPUクーラーの出っ張りとグラボの出っ張り

CPUクーラーの高さが16.3センチある背の高いタイプですが余裕でおさまりました。
グラボも30.5センチありますが、こちらも十分なスペースが確保できました。
裏側
裏側

CPUクーラーの取り付けに十分スペースがある開口部。縦横十分な幅が開いています。
配線ですが裏配線はほぼできないと考えた方が良いでしょう。
しかしHDD裏のフック部に余裕がかなりあるのでコンパクトにまとめる事ができます。
個人的に上手く仕上げてると思ってます。
電源部
電源部

電源は裏側の4点ネジ止めと中央写真の下のバー(赤丸)で固定されています。
PCケースを横断しているサイドバーでも固定されていると思ったら落下防止にはなっているもののカチッと固定はされていませんでした。
ネジと下のバーの二点固定は少し不安な感じを受けました。
あとは右写真の上部の開口部がFANと少しずれている。

『風の流れ』
風の流れ
風の流れ

このような風の流れを取りました。
排気はやや温風でグラボ周りの側版が少し暖かい状態です。
CPUクーラーのFANとケース後部のFANが近いので流れがどうなるか心配でしたが干渉はしていない様子で順調に流れていると思います。
また後面のグラボ横に縦長に風穴があるのでそこからも排気が十分されてると思います。

『剛性』
前面パネルがガッチリハマるので全体が変形しそうにない。
電源部から横断しているサイドバーも変形を抑えるのに重要なアイテムだと思います。
底部やHDD部にあるシリコンのおかげで振動にも強くそんじょそこらじゃビクともしません。

『ケース内温度』
HWMonitorを使用してケース内温度(CPUとグラボ)をベンチを走らせて測定しました。
HWMonitor
HWMonitor

CPUとグラボの温度表
CPUとグラボの温度表

グラフ
グラフ

結果モンハンベンチのグラボで最高温度69℃となりました。
CorsairのCC600TM時の測定をしていないので比較はできませんが、十分許容範囲の数値じゃないでしょうか。
前にCC600TMで測定した時があるんですがほぼ同じぐらいの温度だったと記憶しています。
熱がケース内に籠ると比例してグラボなど温度が上昇すると思われますが今回のSOLOⅡでは十分エアーフローが効いている事が分かりました。

実際に音を聴いてみましょう。
今回はFAN回転数を抑え、なるべく静音にしました。側版のオープン時とクローズ時の違いを体感してください。
撮影風景
撮影風景

PCケースとビデオカメラの距離は約70センチです。


グラボの音が減ったかな?と思わす結果でしたが、元々静音化した状態なのでOPEN/CLOSEで大した変化は見られませんでした。
CLOSEだとやや籠った音になった感じで前面FANの音はほとんど聴こえません。
後部のグラボ横の穴や後部FANの音は消す事が不可能なのでQuiet状態にはならないかと思います。

『良い点』
見た目の高級感。落ちついた感じのフォルムがどの部屋にも合います。
コンパクトなのに大容量で無駄が無い。
前面扉の密閉性。静音性重視が考えられています。
取り回しが効く。

一番気にいったのは容量です。
思った以上に入ります。特にCPUクーラーの許容範囲には驚かされました。
サイトのスペックにCPUクーラーの高さの限界が書かれておらず、もしかしたら入らないかもと思っていたTPC812クーラーがすんなり入りました。
16.3センチの高さが入るんなら特殊形状の物以外ならどれでも入るんじゃないでしょうか?
奥が深い懐が深い感じで拡張性が十分ありました。


『悪い点』
電源の止め方が耐久性があるのかないのか気になります。

ネジ部の塗装がはげる。(コレは仕方ないと思うけど)
他には無いです。

『まとめ』
私は約1年前に初めてBTOを購入し、自作パーツに携わるようになりました。
ミーハーでLED付きFANやら光り物に目が行きPCケースは側版が透明アクリルの物をFANは必ずLEDをと自作PC=光るとさえ思っていました。
段々エスカレートして簡易水冷に目が行き、PCケースも大型に変更と好き勝手してきましたが、何か物足りない感じがしていました。

その物足りなさがCPUの能力なのかグラボの枚数なのかLEDFANの光り具合なのか何なのか分からなかった。
今回有難い事にSOLOⅡを体験できる事ができ1つ答えが出ました。

それは仕上げた後の充実感。足りなかったのは物ではなく感覚でした。

テトリスの長い棒で一度に消す感覚、数独やマインスイーパーを無傷でクリアする感覚など隙間があったら埋めたい感覚を大型ケースでは味わう事ができていませんでした。
それを埋めたのがSOLOⅡでした。

SOLOⅡとても気に入りました。惚れたと言って良いでしょう。
最初は静音性で側版アクリルじゃないしコンパクトだから配線の取り回しが大変だろうと思っていましたが無駄の無い構造でキチンと配線もまとめられオシャレ仕上がりに驚きました。
要らない空間が無いと言っていいほどピンポイントでツボを押さえています。
他のケースとは仕上げた後の充実感が違います。
また「コンパクトなケースなのに何も気にすることなく好みのパーツを入れる事ができる」コレ最高です。

見えないオシャレ!良い経験をさせてもらいました。
充実感を得た事によってまた得たいと衝動買いしそうになりますが(笑

最後にレビューの機会を与えてくださいました株式会社リンクスインターナショナル様、ZIGSOW様、関係者の皆様、また最後まで読んでいただいた皆様に感謝の言葉で締めくくりたいと思います。

有難うございました。

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