レビューメディア「ジグソー」

Z77は、思ったよりもすごい

久々のパーツのレビューはマザーボートVGAのセット。CPUには縁がない私ですがマザーは3回目。
ちなみに前回は、Z68のマザーをレビューしました。



それから8ヶ月経って、新しいチップセットとなったマザーです。
メーカーも同じくGIGABYTE。スペックも似ています。

大きな変更点は
・チップセットがZ68からZ77に。
・チップセット変更に伴ってUSB3.0がチップセットでサポート。
・オーディオチップがREALTEKからVIAに。
・LANがREALTEKからAtherosに。
・BIOSからいよいよUEFI対応に。
・マザー上にMicroSATA端子が。

あたりになるでしょうか。

くみ上げた構成は

VGA


CPU


ファン


メモリ


ケース


電源


SSD




前回のレビューのSSDを使ってIRSTにしようかと考えましたが、ブートドライブをSSDにしたので対応しません。そのため、Rapid Startを設定します。ブートドライブは手持ちの510にしてみました。

まずはじめに、マザーで気になったところをアップで。
メモリスロット周り
メモリスロット周り

メモリスロットは全部同じ色。最近2色のメーカーも多いのですが、全部黒です。どうせ、同じの4つ差すので区別できなくてもかまいません。スロット脇にUltraDurable3とありますがこれは試作品のため。アキバで販売されている物はUltraDurable4になっているはず。パッケージにもそうあります。昔からGIGABYTEはマザーが丈夫の印象があります。同時期に買った他社のマザーが気張んないで不具合を起こして死んでしまってもGIGABYTEだけ大丈夫とか。こういったことの蓄積で強化されているのでしょうか。今までの3から1増えたのは、防湿だとか。年中のどのために加湿器をかけているので、こういった対応には安心感があります。

USB3.0
USB3.0

オンボードのUSB3.0です。最近のケースはフロントがUSB3.0対応が多く、今回のケースも同様です。USB2.0もマザー上にあります。

電源スイッチ
電源スイッチ

テストするときに便利な電源スイッチ。組み立ててからは必要ありませんが、テストの時に役立ちます。

とりあえず、全部組み立ててWindows7をインストール。ここで途中に進めなくなります。
取説他に「USB2.0はLAN端子の下のを使わないとWindows7でドライバ入れるまで使えないよ」とあるのですが、Windowsインストールの際、再起動後からUSBキーボードを認識しません。やむなく電源を強制的に切ってPS/2キーボードで操作します。

あとは、取り立てて問題ありません。前回同様にGIGABYTEのドライバディスクで一気にドライバをインストール。INF、VGA、Storageなどの各種ドライバが一気に入ります。キーボード以外はトラブルなしです。

そういえば、組み立て途中に気がついたことがひとつ。
最初に仮組みをしたときに、Z68のレビューで使った3TBのHDDをつなぎました。前のレビューのときに、GPTでフォーマット後にISRTが組めなくなった状態のままでした。ここで、相手先がないのでエラーとなるのですが、RAID BIOSでISRTを切ると、何事もなくGPTで3TB1パーティションのOSが起動します。さらに、311をつないで見ると、ISRTの相手に311を設定して起動できるようになりました。
InterlのRAID ROMが10.6系列から11.0系列にバージョンアップしたから修正されたのか、BIOSでUEFI LOADER経由でGPTを読んでいたのがネイティブUEFIになったことで解消したのか理由がわかりませんが、3TBのHDDでISRTでOS起動ができることは確認しました。


OSからは内蔵GPUもGeForceもどちらも認識します。しかし、GeForceのドライバはマザーのDVDに入っていませんので、こちらは別途導入することになります。Virtuは、さらにその後に。
インストール直後の状態です。

CPU-Zの表示
CPU-Zの表示
CPU-Zの表示
CPU-Zの表示

GPU-Z
GPU-Z


さっそく3DMark11でテスト。
ところが起動するといきなりエラー。
Virtu Off
Virtu Off


画像キャプチャのため、出力を内蔵GPU側につないでいたところ、プライマリがDX11未サポートなので、エラーになりました。VirtuをONにすればいいのかと思いましたが、それだと初期化に失敗します。
どうも、プライマリをGeForce側にしないといけないのかと考えて切り替えてみたところ。

Virtu On
Virtu On


でも、ベンチはとれました。これでいいのかわかりませんが。

Virtu MVP ONだとこれくらい
Virtu MVPありの状態
Virtu MVPありの状態


IntelのVGAをデバイスマネージャで外すとこれくらい
Intel GPUなし
Intel GPUなし


MVPを使うと50%位スコアが上がっています。ただ、どちらにしても、スコアが低いと表示が出ます。どうも、Phisicsのスコアがのびていないようです。このあたりの原因はわかりません。ドライバを300シリーズのベータに入れ替えてみましたが変わらずです。時間があるときに追求したいと思います。

Z77での新機能でIntel Rapid Startがあります。よく理解していないのですが、起動が速くなるとか何とか。設定がUEFIにあるのでメニューの中のIntel Rapid StartをEnableにします。あとは設定いらずだと思うのですが、あまり資料がないので何とも。

設定はUEFI側のメニューで行います。3D BIOSでは設定画面が表示ません。
3D BIOS
3D BIOS


詳細設定から設定します。
UEFI
UEFI

RST
RST


Rapid Start用に設定したIntel 311 SSDですが、Rapid Startを設定するとディスクの管理やデバイスマネージャから見えなくなります。UEFIでは見えていたのですが。特に設定をしていないので、動作しているのか不安な感じです。Intel Rapid Storageからは見えています。
Rapid Storageの画面
Rapid Storageの画面


なので、これで設定としては合っているのかと判断します。

くみ上げてみての感想ですが、Z68マザーに比べてOSの起動がめちゃめちゃ速いです。ノートPCもびっくりです。ドライバの入れ替えなどで何度か再起動するのですが、あまりの速さに再起動していたのか不安になります。シャットダウン→再起動で20秒かかりません。

動画で見ると再起動に1分弱。途中で、オーバークロックのせいで再起動がこけたのですが、その操作を入れてです。手持ちなので、操作の際に画面が大きく動きますがご勘弁を。



これは、BIOSからUEFIになった効果が大きいようです。今まで表示されていたRAIDやら何やらのメニューが出ないし、BIOSのチェックも表示されないし、その部分だけでも10秒近く短くなっているのではないでしょうか。起動時に、Windowsのロゴが組み合わさる前にログイン画面が表示されてしまいます。Intel Rapid Startの効果もあるのかもしれません。

Z68からZ77って、USB3.0に正式対応しただけで、スルーだよな、とか思っていたのですが、思った以上に機能が強化されて快適になっています。でも、チップセットの機能アップよりも、BIOSからUEFIへの変更と、その際のGIGABYTEの機能強化の部分がよく出来ているのだと思います。

あとは、IvyBridgeと組み合わせてのビデオ系の強化がどれくらいになるのか。発売まで気になります。思っていた以上に、「買い」です。

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