今回のレビューでは、GA-Z77X-UD3Hの概要、新機能である下記テーマ3点等を行っていきたいと思います。
それでは拙いレビューになりますが、始めさせて頂きます。
※今回のミッションは、下記3点。
【1】3D BIOS/Dual UEFIのレビュー
【2】Ultra Durable 4設計の仕様、安定性などについて言及
【3】Lucid Virtu MVPのSandy Bridgeを使用したパフォーマンス
ということで…
それでは早速見ていきましょう!
■概要
今回レビュー致します「GA-Z77X-UD3H」は
◇CPU
・LGA1155ソケット対応 Intel Corei7 プロセッサ/Intel Corei5プロセッサ/ Intel Corei3プロセッサ/Intel Pentiumプロセッサ/Intel Celeron プロセッサをサポート
・Intel Socket 1155 for 2nd Generation
◇チップセット
・Intel Z77 Expressチップセット
◇メモリー
・4 x 1.5V DDR3 DIMMソケットをサポートし、最大32GBまでのシステムメモリをサポート
* Windows 32 ビットオペレーティングシステムの制限により、4 GB 以上の物理メモリを取り付けても、表示される実際のメモリサイズは 4 GB より少なくなります。
・デュアルチャンネルメモリ対応
・DDR3 1600/1333/1066 MHzメモリモジュールをサポート
* DDR3 1600MHzの動作については、Intel 22nmのCPUでの動作が必要となります。
・non-ECCメモリモジュールをサポート
・Extreme Memory Profile (XMP)メモリモジュールをサポート
◇内蔵グラフィック
グラフィック機能をプロセッサに内蔵:
・1 x D-Subポート
・1 x DVI-Dポート、最大解像度1920x1200をサポート
* DVI-Dポートは、アダプタでのD-Subに変換コネクタでのご使用はサポートしていません。
・1 x HDMIポート、最大解像度1920x1200をサポート
・1 x DisplayPort、最大解像度2560x1600をサポート
◇オーディオ
・VIA VT2021コーデック
・ハイディフィニッションオーディオ
・2/4/5.1/7.1-チャンネル
・S/PDIF出力をサポート
◇LAN
・Atheros GbE LANチップ(10/100/1000 Mbit)
◇拡張スロット
・1 x PCI Express x16スロット、x16動作 (PCIEX16)
* 最適なパフォーマンスを得るには1つのPCI Express対応グラフィックカードをPCIEX16スロットに増設してください。
・1 x PCI Express x16スロット、x8動作 (PCIEX8)
(PCIEX16及びPCIEX8スロットは、PCI Express 3.0に準拠しております。)
* PCIEX8 スロットとPCIEX16スロットの帯域幅は共有しており、PCIEX8スロットに拡張カードが増設されている場合、PCIEX16スロットはx8モードで動作します。
* Intel 32nm (Sandy Bridge)のCPUをご使用の場合、PCI Express x16スロットはPCI Express 2.0の動作となります。
・1 x PCI Express x16スロット、x4動作 (PCIEX4)
* PCIEX4スロットとすべてのPCI Express x1スロットの帯域幅は共有しております。PCIe x4スロットが使用されている場合、すべてのPCI Express x1スロットは使用できなくなります。
・3 x PCI Express x1スロット
(PCIEX4及びPCI Express x1スロットはPCI Express 2.0に準拠しております。)
・1 x PCIスロット
◇マルチグラフィックステクノロジー
・2-Way AMD CrossFireX?/NVIDIA SLI機能をサポート(PCIEX16とPCIEX8)
CrossFireX/NVIDIA SLI機能をご利用の場合、PCIEX16スロットはx8モードで動作します。
◇ストレージインターフェース
チップセット:
・2 x SATA 6Gb/s対応コネクタ(SATA3 0/SATA3 1)を搭載し、2台のSATA 6Gb/s対応機器をサポート
・4 x SATA 3Gb/s対応コネクタ(SATA2 2~5)を搭載し、4台のSATA 3Gb/s対応機器をサポート
・1 x mSATA対応コネクタ
* mSATAコネクタにSSDドライブが増設されている場合は、 SATA2_5コネクタは使用できなくなります。
・RAID 0, RAID 1, RAID 5、及びRAID 10をサポート
* 転送速度については理論上の最大値です。SATA 6Gb/sとSATA 3Gb/sを共存でRAID構成させた場合、システムパフォーマンスはご使用になられる機器構成によって異なります。
Marvell 88SE9172チップセット:
・2 x eSATA 6Gb/s対応コネクタをバックパネルに搭載し、2台のSATA 6Gb/s対応機器をサポート
・RAID 0及びRAID 1をサポート
◇USB
チップセット:
・USB 3.0/2.0対応 4ポート(2:バックパネル, 2:内蔵USBヘッダに接続されたUSBポート)
* Windows XPをご使用の場合、USB 3.0ポートはUSB 2.0の転送速度で動作します。
・USB 2.0/1.1対応 6ポート(内蔵USBヘッダに接続されたUSBポート)
VIA VL800チップ:
・USB 3.0/2.0対応 4ポートをバックパネルに搭載
* Windows7の仕様制限により、Intel USB 3.0コントローラのドライバがインストールされる前はUSB 2.0/1.1対応ポート(LANポートの下にあるUSBコネクタ)に接続してください。
という仕様になっています。
■パッケージ
【付属品】
・Utility DVD
・ユーザーマニュアル(英語)
・Multilingual Installation Guidebook
・2xSerial ATA 3.0Gb/s ケーブル
・2xSerial ATA 6.0Gb/s ケーブル
・1xSLI ブリッジ
(英語のユーザーマニュアル… はははっ ^_^;)
■マシン構成
CPU :Intel Core i5-2500K
CPUクーラー :ENERMAX ETS-T40-TB
マザーボード :GIGA-BYTE GA-Z77X-UD3H
メモリ :Corsair CML8GX3M2A1600C9 4GB×2
VGA :GIGA-BYTE GV-N560OC-1GI/L2
HDD :Western Digital WD10EARS 1TB
電源 :Corsair CMPSU-650HXJP
ケース :LIAN-LI PC-8FIB
OS :Microsoft Windows7 Professional 64bit
■レビュー課題
【1】3D BIOS/Dual UEFIのレビュー
3D BIOS技術は2つのBIOS ROMで、GIGABYTE独自設計のUEFI BIOS技術が搭載されています。
Dual UEFI BIOSは32ビットカラー画面に対応し、流れるように使いやすいマウス操作を実現したグラフィカル・インターフェースで、初心者から上級者までのユーザーがBIOS設定を楽しむことができます。
また、UEFI BIOSは64ビットOS上で大容量ハードドライブからの起動をネイティブサポートしています。(HPより抜粋)
理屈はともかく?実際の画面を見た方がわかりやすかも…
ということで実際の3Dモード画面
この3Dモード(GIGABYTE独自とのこと)は、BIOS設定を変更したい部分をマウスカーソルで施した部分を直感的にわかるようになっています。
アドバンス・モードは更に広範囲な設定が可能なモードで、システムのハードウェアを最大限に制御出来るモードです。
3Dモード⇔アドバンス・モードの切り替えは該当箇所(赤丸部分)をクリックするだけです
※3Dモードの切り替えはパッと見ただけでは見過ごしてしまうかも… ^_^;
【2】Ultra Durable 4設計の仕様、安定性などについて言及
Ultra Durable 4(Classic)で定める品質項目は、「防湿」「防静電」「防電断」「防熱」の4種類。
◇「防湿」:新開繊クロス方式のPCB
季節による湿度変化からマザーボードを守るために、PCB基板に“新開繊”クロス方式を採用。
新開繊クロス方式は、繊維の網目にあるすき間を従来から減らすことで湿気が基板内に進入すること防ぐ。このことで、湿気が高い環境でも基板内のショートからシステムを保護。
◇「防静電」:静電気放電に強いICを搭載
強い静電気の印加による損傷からマザーボードに実装するチップを守るため、搭載するICを従来のマザーボードで使われているチップから、耐静電特性のあるチップへ変更することで約3倍に高めている。
◇「防電断」:Dual BIOSと抗サージ特性ICで、突然の停電に耐える
突然の停電で受ける影響を最小限にとどめるため、BIOSをDual BIOSとしてバックアップBIOSによるリカバリーを可能にするとともに、瞬間的な電断のあとに電力供給が復活したときに起きる急激な電流増加にも耐えられるようにしている。
◇「防熱」:オール固体コンデンサ、低RDS(on) MOSFETがシステムの発熱を抑える
マザーボードに実装した部材の発熱を抑えることで安定動作を図るもので、採用部材は高温環境でも動作を保証するだけでなく、高効率の低RDS(on) MOSFETの採用で稼働時の温度を下げるようにする。
新開繊クロス方式のPCBは実際に手にすると違いがわかります。
従来のものは多少しなる(ペライ?)感じがありましたが、GA-Z77X-UD3H採用のクロス方式のPCBはかなり剛性感が増した(密度が高まった)ような印象を受けました。
例えるなら塩ビ板からスチールの板になったような感じ!?(ちょっと大袈裟??)
Dual BIOS、固体コンデンサ、MOSFETは基板をじっくり眺めると発見出来ます… !?
※私の印象はマザーボード自体が強固になったな!です
【3】Lucid Virtu MVPのSandy Bridgeを使用したパフォーマンス
まず、Lucid Virtu MVPをインストール。
(てっきりドライバーと一緒にインストールされると思っていたのは内緒です!? ^_^;)
タスクバーの右側(もしくは隠れているインジケーターの中)にあるので「Open Virtu MVP Control Panel」を表示、クリックします。
「Main」画面が表示されます
「Performance」-「Applications」-「About」画面
「Main」画面の「GPU Virtualization」の「ON⇔OFF」でパフォーマンスがどの位変化するのか見てみます
1.3DMark Vantage
2.CINEBENCH
3.BATTLEFIELD3
(設定は「フルスクリーン解像度:1024x768」、「映像画質:最高」、プレミアムレビュー時と同じに しました)
FrapsでFPS値をキャプチャをしています。
※BATTLEFIELD3に限って「Applications」の「H」欄の有無で変化の違いも見てみました
※D modeのみ(I modeは測定出来ず)
※「GPU Virtualization」の「ON」、「H」チェックなしは、「GPU Virtualization」の「ON」、「H」チェックありと同じでした
CINEBENCH(OpenGL)は約4.5%、3DMark Vantage(Graphics Score)は約189%、BATTLEFIELD3(Hチェックあり)は約14%アップしています
■3D POWERユーティリティ
FREQUENCY(周波数コントロール:PWMコントローラー採用、周波数のコントロール調整が可能)、VOLTAGE(電圧コントロール:CPUのロードライン・キャリブレーションなどの電圧パラメーターを調節できる項目)、PHASE(フェーズコントロール:CPU、内蔵メモリの過電流保護やシステムメモリ電源レベルを調節する項目)の設定が出来ます。
3D POWERの解説YouTube(英語)がありましたので参考に
ASUSでいうところのAI Suiteみたいな感じでしょうか??
■オーバークロック
EasyTune6も健在、もちろんBIOSからの設定も可能です。
EasyTune6はお手軽なんですけどねぇ… (-_-;) (結構曲者です。。。)
※オーバークロックを実施した場合、該当する製品に対する保証を受けられなくなりますのでご注意ください
■まとめ
何と言ってもGIGABYTEもUEFIを搭載したこと。これが一番大きいのではないでしょうか?
しかも2種類のUEFIモードの使い分けが可能で、(3Dモードとアドバンス・モードを用意)スキルに合わせて設定出来るようになっています。
こういった便利アイテムは大歓迎です!(従来のBIOSが苦にならない方には物足りない?かもしれませんが… )
また、UEFIになったことで、電源を入れた直後の画面がとってもキレイになりました!(パチパチ)
Dual UEFI BIOSは、マザーボード上のスイッチでメイン⇔バックアップの切り替えが出来るようになっています。
Debug LED(POSTコード)を搭載しており、マザーボードの動作状況がバックパネルでPOSTエラーコードを確認可能です。
エラーコードに関しては、付属のマニュアルに載っているのですが、英語。。。 (T_T)
今回のレビュー品は、発売前段階の評価機相当とのことで、基板に「Ultra Durable 3」とプリントされていますが、実際には「Ultra Durable 4」に準拠とのこと。(zigsow事務局からメッセージがありました)
発売前ということもあってメーカーHPにも日本語のマニュアルがアップされていません。(辛いっ。。。)
「Lucid Virtu MVPは、PCのビジュアルを向上する最適化された仮想化ソフトウェアで、なめらかで精美なPC画面の描写を実現します。また、レスポンスもさらに高速化され、エンコーディングなどのコンテンツ処理をスムーズかつ低消費電力で行うことができます。」とあります。
実際に使用してみて、スコアの向上を確認することが出来ました。(Lucid Virtu MVPでグラフィックス速度を加速!と大々的に謳っているだけあって効果が目に見えて体感出来ます)
mSATAスロットを装備しているので、通常のマザーボードでISRT(Intel Smart Response Technology)を使用する場合、SSDとHDDの両方をPCケースのドライブベイに装着する必要がありますが、本機ならドライブベイが節約出来るメリットがあります。(問題は、今後世間にmSATAが認知されるかどうか… )
ようやくGIGABYTEも他社と同様のGUI操作可能なものを採用し、テキストベースのBIOSに苦手意識を持つユーザー(私も含む)も少なからずいるので選択肢が増えたことは歓迎されると思います。
※UEFI=GUIライクなBIOSではないようです
最後に、ブルーのヒートシンクが眩しいっ!
(お粗末でした。。。 m(__)m)
cybercatさん
2012/04/08
Lucid Virtu MVPはいいですね。
前回自分がLucid Virtuを試したときは
>無効アプリでは内蔵よりグラボ単体に近い消費電力、有効アプリでは消費電力は確かに下がるものの、グラボ単体を明らかに下回るスコア
とここのレビュー
sirus15さん
2012/04/08
コメントありがとうございます!
色んなことが出来ますが、ホントに使うかといったら正直微妙です。。。 ^_^;
機能を絞り込んだ(特化した)モデルがあったら面白いかもです
下小川さん
2012/04/08
うおお…発売前評価機とかあこがれるッ(そこかよ
ギガバもついにUEFIがきましたね~カッコイイ!メーカー毎に個性が出やすいのでUEFIでメーカー選ぶのもアリになってきましたね!
あと今までのVirtuは自分ではあまり使う気にならなかったんですが、今回のは試してみたくなります。
sirus15さん
2012/04/08
コメントありがとうございます!
発売前段階の評価機相当って聞こえはいいですが、人柱?なところもありですね!?^_^;
GIGABYTEもUEFI搭載で各社、ようやく足並みが揃った感じですね!(^^♪
あとはお財布と相談で… !?
harmankardonさん
2012/04/08
Z68のままでもいいかと思っていましたが,Z77の魅力に負けそうです.
ps:
メモリもブルーにしましょう!
sirus15さん
2012/04/08
コメントありがとうございます!
メモリがブルーなのもいいですねぇ~ ^_^;