レビューメディア「ジグソー」

これがゲーミングディスプレイなんだ

今回、レビューの機会を与えて下さりました、zigsow様・ベンキュー ジャパン株式会社様に
感謝申し上げます。

レビュー応募が開始された2/7には、その前に選出頂いた無線LANルーターのレビューを期限
までに仕上げてホッとしていました。何を血迷ったのか、やり遂げた充実感の勢いそのままに
このゲーミングディスプレイまで応募してしまいました(^^ゞ
だって、ゲームほとんどやらないんです。レビュー応募の際に記入したゲームも1個だけ・・・
BF3ソフトの応募が有りましたが、スルーしていたほどです。

2/17(金)深夜23:30頃に選出連絡メールを頂いた時は大喜びしましたが、冷静に考えると
レビューに使えるネタが揃えられるのか?戸惑いと不安に襲われていました。
でも、そんな躊躇を与える間もなく、次の日(2/18)の朝10時には商品が届きました。
選出メールより先に発送は済ませていたようで、中の人 仕事早すぎです(T_T)

【0】準備編
今回は佐川便で到着。大雪の中、遅れずに届けて頂き感謝ですm(__)m
佐川便で着弾
佐川便で着弾

開梱しましたが、恒例のお手紙は入っておらず残念です。
開梱(上段)
開梱(上段)

箱の上段には各種付属品が入っておりました。
取り出して欠品が無いかチェックです。下の画像の左上より、
 取説・CD-ROM、コントローラー(S.Switch)、ビニールカバー、スタンド(支柱部)
 電源コード、D-subケーブル、DVIケーブル、USBケーブル、スタンド(土台部)
付属品
付属品

過去の下段にはモニタ部が収まっています。
開梱(下段)
開梱(下段)

画面にも保護用シートが貼られています。
画面部
画面部

各国語で注意書きが書かれています。初期設定からFPS専用になっているようです。
注意書き
注意書き

モニタの左側面にはUBS端子が2個とヘッドフォン端子
左側面
左側面

各種ケーブルの接続は背面下側にあります。
背面
背面

接続は左側より、mini-USB(S.Switch接続用)、DisplayPort、D-SUB、DVI、HDMI1.4*2ヶ所
USBポートTypeB(アップストリーム:PCへ接続)、USBポート
背面接続部
背面接続部


では、組立を始めます。
まず、スタンドを取り付ける前にDVIケーブルを接続した方が作業がしやすいと思います。
注意すべきなのが、このディスプレイはリフレッシュレート120Hz対応なので、DVIケーブルも
デュアル対応が必須となります。
付属されているDVIケーブル以外を使用する際は注意が必要です。
DVIケーブル
DVIケーブル

次にスタンドを取り付けます。
支柱部分を背面の凹み上側に差し込み、下側は降ろすとロックが掛かる仕組みです。
アーム取り付け
アーム取り付け

外す際は下の丸いボタンを押すとロックが解除されます。
リリースボタン
リリースボタン

最後に土台部分を取り付けますが、ちょっと難しかったです。
スタンド
スタンド

土台の裏側に目安となる△表示とLOCK用ネジがあります。
スタンド裏
スタンド裏

支柱部裏面にも△表示があり、
支柱取付け
支柱取付け

お互いにはめ込んで、△を合わせた位置で上のLOCKネジを回して固定します。
固定
固定

これで組み上がりました。
組み上がり
組み上がり

S.Switchはスタンドの左右にはめ込むことが出来ます。デザイン的には優れていますね~
S.Switch
S.Switch

画面表面の保護シートは両側面上下4ヶ所にテープ止めしてあります。
画面保護
画面保護

これを外して、ようやくお顔を拝見できました。
完成
完成


DVIケーブルをPC本体に接続し、電源ケーブルも取り付け パソコンディスクに置いてみました。
80cm幅しかないので、既存の23型ディスプレイと並べて置くと、スタンドがはみ出します(^^ゞ
並べて設置
並べて設置

このディスプレイの売りで有るS.Switchを使用するには、まずPC本体とディスプレイを付属の
TypeB用ケーブルで接続し、次にS.Switchをmini-USBポートに接続します。
S.Switch
S.Switch

これで使用準備が整いました。

ここで以降のレビューに使用するPC側の紹介です。
CPU:Intel Corei7-2600k


メモリー:Corsair CMZ8GX3M2A1600C9(PC3-12800)4GB*2を2セット(16GB)


マザー:GIGABYTE GA-Z68X-UD3H-B3/G3


グラボ:GIGABYTE GV-N56GSO-1GI


マザーボードとグラフィックボードは以前の板祭Vol.02レビューで頂いたものを活用させて
頂きます。
nvidiaのグラフィックドライバーは2/21にリリースされたばかりの「バージョン295.73」です。

今回のレビューでは3つの課題が有り、これからはその課題毎にレビューを進めていきます。
まず、1番目の課題
【1】液晶モニタの外観上の特徴やデザイン、機能の紹介
これまでの準備編で外観は少し紹介しましたが、ここからは主に動作に関する紹介になります。
まず電源ONで驚いたこと。指をボタンに近づけたら光るんです オシャレなギミックですね~
電源ON
電源ON

初期設定ではリフレッシュレートが60Hzと認識されるので、PC側より120Hzに設定し直しました。
リフレッシュレート.PNG
リフレッシュレート.PNG

画面の明るさや色合いは、本体右のライトセンサー(光学ボタン)で設定変更が出来ますが、
S.Switchで操作する方が直感的に操作ができます。

次からの動作では、今まで使用していたディスプレイ


これと比較など行ってみます。
仕様比較は下の表になりますが、一応同じTNパネルなのでカタログ数値では良い勝負に
思えます。
仕様比較
仕様比較


使用するグラボの2つのDVI端子は、それぞれDualLink対応とのことなのでクローン化できて
いると思っていますが、他の比較サイトの記事を読んでいると、「2つの画面の更新は非同期で
独立したタイミングで走査している」などと書かれていて、私はあまり理解できませんでしたが、
決して正確じゃ無いみたいです(^^ゞ 
でも、そんなことは気にせず撮影してみました。撮影に使用したデジイチはコレ



では、実際に画面に表示して動画性能を評価してみましょう。既存ソースでは著作権など
「大人の都合」で問題があると思われるので、ディスプレイの性能を評価するソフトを探して
みました。
「液晶応答速度&低解像度チェック(v1.30 VS2010版)」と、「LCD Delay Checker」
使っての比較です。

まず「液晶応答速度&低解像度チェック(v1.30 VS2010版)」では、赤い丸が左右に動き、
それをブレがないと感じる速度が、官能的な応答速度になります。
シャッターを押したショックでの手ブレを防ぐために、タイマーでシャッターを切ったので
円の位置が不均一になっているのはお許しください(^^ゞ
シャッタースピードは1/500に設定して撮影です。

1msではブレ(残像)が残っています
BENQ-1ms
BENQ-1ms

2msでだいぶ緩和され
BENQ-2ms
BENQ-2ms

3msでは少し残りますが、実際の目ではこのあたりで違和感がなくなり
BENQ-3ms
BENQ-3ms

4msでは画像にも残像は残りません。
BENQ-4ms
BENQ-4ms


比較用のIO DATA MF231Xでは
1msでは残像がハッキリ映っています
IO-1ms
IO-1ms

4msでもまだ不十分
IO-4ms
IO-4ms

6msでなんとか残らなくなりました
IO-6ms
IO-6ms


体感的な応答速度は、BenQ XL2420Tが4ms、IO DATA MF231Xは7msぐらいに感じました。
動画でも撮影を試みましたが、GH2の60コマ/秒では感覚が伝わるでしょうか?
まずは、BenQ XL2420Tから(途中で段々と応答速度を落としています)


比較のIO DATA MF231X



次は「LCD Delay Checker」を使って、円状に点が動く描写を見てみます。
まず動画から、デジイチの性能では60コマ/秒が精いっぱいですが、違いは分かると思います。
右側のBenQ XL2420Tは順次点灯していますが、左側のIO DATA MF231Xは1個飛びで点灯
しているように見えます。


これを静止画で表現するために、シャッタースピードを1/125固定で撮影しました。
120Hz対応では順次に点灯しますが、60Hz対応では飛ばして点灯する様子が分かります。
120Hz比較
120Hz比較

これが実際に目で見える差につながります。

次に2番目の課題
【2】PCゲームを楽しむ上でBlack eQualizer機能を活用する事が出来たゲーム、場面の紹介
「Black eQualizer」機能とは、ゲーム中の見えにくい暗所や逆に明るすぎる範囲の輪郭・
明るさを明瞭にし、隠れている敵や障害物を素早く見分けることができるようにする機能
みたいです。
さて困りましたね~ レビュー応募の際に申請したソフトはたった1つ。それもレースゲーム


この「F1 2011」でもゲーム自体が120Hzに対応しているようで、設定項目がありました。
F1 2011解像度
F1 2011解像度

このソフトで暗所や明るさを明瞭にする必要があるのか(?_?)
F1で暗所と言って思い浮かぶのは、モナコのトンネル部かシンガポールのナイトレースかな?
さっそく試走してみましょう。
まずはモナコGP。画像の左側がBlack eQualizer機能ON(レベル12~15)右側がOFF状態です。
モナコGPトンネル
モナコGPトンネル

モナコGPトンネル出口
モナコGPトンネル出口

次に唯一のナイトレースであるシンガポールGP
シンガポールGP
シンガポールGP

Black eQualizer機能の特徴として、暗部が明るくなるが、白い部分も色とびしないことが
分かりました。

【3】PCゲームを楽しむ上でOSD専用コントローラーS.Switchの便利な使い方の紹介
通常ディスプレイの設定は、一度決めてしまえば簡単に変更するものではないと思って
いました。
実際は、写真などの「画像系」、映画やTVの視聴用の「動画系」、Office文書などの文字
中心の「テキスト系」、ゲーマーの方はゲームによって映り具合も簡単に変更できますし、
3つの設定を各ボタンに割り当てておけるので、切り替えにも便利です。
まず、初期設定では画面が明るすぎます(^^ゞ ネットやメール、Officeソフトの使用では目が
疲れ、30分も持ちません。暗めの画面が好みなのでこれじゃ耐えられません。
色々試行錯誤して、日常で使用するモードを設定しました。
まず、基本となる「sRGB」を選び、
sRGB
sRGB

輝度を「90→0」へ落とし
輝度
輝度

コントラストも「50→30」に変更
コントラスト
コントラスト

これを「ゲーマー3」に記憶させました。
ゲーマー3
ゲーマー3

ゲーマー3保存
ゲーマー3保存

これでボタン一つで切り替えできます。

次の便利な使い方としては、現在メインPCと予備用PCがあり、ディスプレイの入力切替機能で、
両方のPCを切替えて使っていました。
今までのディスプレイ(IO DATA MF231X)では、メカ的ボタンを3回押して切替えしていました
入力選択→HDMI選択→決定
切り替え(IO)
切り替え(IO)

これがXL2420Tでは、切り替えメニューは階層の深い場所にあります。
階層
階層

しかし、S.Switchの「カスタムキー」登録を使えば、少しは手軽になります。
初期設定ではメニューを開くと、「画像モード」「画面モード」「スマートスケーリング」の3つが表示
されますが、
変更前
変更前

これに入れ替えることができます。
この「入力切替」をカスタムキー3へを登録すると、メニューを開けば「入力」機能が表れます。
変更後
変更後

これで、「入力」→「HDMI1」を選択すれば切り替えができます。
変更後(切り替え)
変更後(切り替え)


【4】所感
今回のレビューでは、まだ10日間ほどしか使用しておりませんが、気になった部分について
書きたいと思います。
まずは、私の感じたマイナス面から
※過剰と思える保護シート
 開梱時に気になりましたが、至る所に保護シートが貼り付けられています。
側面周囲溝の中
側面の溝の中
側面の溝の中

ケーブルを通す穴の内部
穴の中
穴の中

スタンドの側面
スタンド側面
スタンド側面

 キズを防止する目的で貼り付けられていると思いますが、品質に加え環境に優しくエコも
 重視される昨今、ちょっと過剰ですね。
 実際、よく見ると開封時点で手に触れる部分にキズが入っていたので、本末転倒かなって
 思いました。
表面にキズ
表面にキズ


※割高な価格設定
 確かに機能的には優れていますが、実販価格4万円はちょっと高すぎだと思います。
 3万円を切ると、チャレンジする気になるのですが・・・

次は小さなマイナスを遙かに上回るプラス評価
※120Hzのなめらかさ
 比較したディスプレイもVAパネルで動画には強く、当初は120Hzには期待していなかったが
 実際使用すると効果絶大!こりゃ60Hzモニタには戻れません。ゲーム用途だけじゃなく
 通常のWeb画面スクロールや、Officeソフトで画面移動、動画視聴など、全てに通じる
 メリットです。

※S.Switchの便利さ
 従来のディスプレイでは、輝度やコントラストを調整するには本体のメカ的スイッチや
 光学的なセンサーにより操作が必要でしたが、どんなディスプレイでもこの調整操作は
 面倒でした。操作レスポンスが悪かったり、メニューの階層が深く分かりにくかったり、
 少ないキーで「選択」やら「決定」を操作するので混乱したりと、頷かれる方も多いと
 思います。まあ1回調整すれば、何回も行う作業じゃ有りませんが・・・
 その点、この「S.Switch」は使いやすく、レスポンスも悪くないのでイメージ通りの
 操作が可能です。
 

今回のレビューを通じて、XL2420Tが「ゲーミング」を名乗る凄さや、実販価格4万円台と
頭一つ抜き出た価格設定も伊達じゃないことを実感しました。
その筋の方(ゲーマーの方々)にはピッタリの用途ですね~ でも残念ながら、私の使い方
じゃ宝の持ち腐れと思えるディスプレイです。

このディスプレイのように、キレが有りクッキリ明瞭なレビューを書きたかったのですが、
やはり私の用途じゃボンヤリとしたコメントしか書けませんでしたm(__)m

最後になりましたが、拙いレビューを読んで頂いた方にお礼を申し上げ、レビューを終えたいと
思います。ありがとうございました。

★3/3追記 番外編
 狭いパソコンデスクにモニタ2台置くと、さすがにスタンドがはみ出すので、モニタアームを
 購入して、設置することにしてみました。
 このモニターアームを2個買って、デスク支柱(左右2ヶ所)にそれぞれ取り付けです。
モニタアーム
モニタアーム


 モニタのスタンドを取り外し、背面のVESAマウント(100x100mm)にアームを取り付けます。
モニタ背面
モニタ背面


 ついでに、BenQ XL2420Tをメインの左側にして、IO DATA MF231Xをサブの右側に
 変えました。 デスクの支柱は角型ですが、ガタつくことなくしっかり固定出来ました。
 ホコリっぽくてごめんなさいm(_ _)m
アーム取り付け
アーム取り付け


 これで一旦様子を見ましたが、机の上のスペースが狭く小物を置く場所が無くなり、少し
 不便なので、も少し改良です。
モニタアーム取り付け後
モニタアーム取り付け後


 アーム固定だとモニタ自体が前に位置することになったので、天吊り棚に置いていた
 スピーカーを下ろし、モニタ裏に置くことにして、天吊棚のスペースを利用することで
 落ち着きました。
当初の設置
当初の設置

最終的な設置
最終的な設置


これでBenQ XL2420Tをメインで活用できるようになりました。

コメント (6)

  • ナンチャンさん

    2012/02/26

    レビューお疲れ様です!!

    ディスプレイのレビューは、目で見るのと、写真に撮るのとでは違ってくるので、難しいですね(>_<)
  • 自由さん

    2012/02/26

    ナンチャンさんへ
     ありがとうございます。
     実際の見た目を伝えるのは難しい!
     静止画でも動画でも上手にできません(T_T)
  • CLWさん

    2012/02/27

    fレビューお疲れ様でした。m(__)m
    並べた比較は良かったです。(^_^;)
    しかし、24インチ2台は凄いですね。(笑)
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