レビューメディア「ジグソー」

誰もが憧れる・・・ シングル出力プラチナ1000W電源



ENERMAX初の+12V 1系統を採用したSuper Overclock Edition!

これが,本レビュー対象のENERMAX製電源EPM1000EWTです.
その性能を検証してみたいと思います.
とはいえ,1000Wもあると,シングルCPUで,この電源を使い切るのは無理です.
ですので,初めにお断りしておきます.

この電源,最高クラスの80PLUS PLATINUM認証ですので,低負荷時でもとてもECOです.
Standard認証の電源と比較しても,高負荷時にはその高率差だけで,普通のノートPCは動作してしまいます.
その辺の検証もしていきたいと思います.

それから,次世代規格への対応や安全性も最高レベルです.

電源だけのレビュー記載は難しいですが,OC性能に関し,ビフォアー,アフターを求められています.
よって,ビフォアー電源は,SCYTHE製650W鎌力5(KMRK5-650P 80PLUS Bronze)とローエンド電源AcBel製550W(ATX-550CA-AB8FM)を使い,スマート彗星PCのシステムで,電源電圧の安定性を先に検証したいと思います.




最終的には,参加義務のオーバークロックコンテスト用システム(i7-2600K)に本電源を搭載します.

PCスペック
PCスペック





まずは,簡単に紹介です
詳細は,こちらのメーカーHPをご覧下さい.
EPM1000EWT

・Platimax / EPM1000EWTは、セミモジュラー式を採用。
・ENERMAXでは初の+12V 1系統を採用しています。
・+12V 1系統 83A/ 996Wを実現。
・最新のCPUやグラフィックボード(SLI及びCrossFireX)、マザーボード、ドライブ等に安定した電力を供給します。




それでは,外観から見ていきます.
大きさは,150(幅)×175(奥行)×86(高)mmで,重さは,2.25kgです.
650Wの鎌力5が,150(幅)×160(奥行)×86(高)mmで,2kg強ですから,ATX規格とはいえ,とてもコンパクトです.
139mmのツイスターベアリングファンを搭載しています(残念ながら光りません).
ファンは,600~1500rpmで自動制御されます.
また,シャットダウン後も30~60秒間,ファンのみ稼働し,廃熱をする機構があります.
うれしい専用のポーチが付いています.
外箱
外箱

中身①
中身①

中身②
中身②

コネクタ部
コネクタ部

ファン
ファン

ポーチ
ポーチ

スペック
スペック

ファン下向き
ファン下向き

ファン上向き
ファン上向き

背面(ファン下向き)
背面(ファン下向き)


もう一つうれしい配慮は,ファンを上向きでも下向きでも,側面の”Platimax"の文字が正立します.
PCケースに依存せず,見た目が,とても綺麗です.
背面部の”ENERMAX"の文字は,ファン上向きで正立します.
しかし,付属品の中にシールが入っており,ファン下向きでも正立文字にさせる事も出来ます.

表 コネクタ数
メイン24pin電源      1(直結) 1×55cm
CPU補助8pin電源 1(直結) 1×60cm
CPU補助4+4pin電源 1(直結) 1×60cm
PCIe6+2pin電源 2(直結) 2×40cm/4(プラグイン) 2×50cm
SATA電源      12(プラグイン)
ペリフェラル大4pin電源 8(プラグイン)
FDD用電源      1(プラグイン)

モジュラーケーブル長は,表での表現が難しいので,写真(メーカーHPより)を見てください.
モジュラーケーブル
モジュラーケーブル


ケーブル長に余裕があります.
裏配線でもケーブル長を気にする必要がありません.
フルタワーケースでも,ケーブルを延長せず,接続が可能と思われます.




今回は,簡易検証ですので,ケース内には組み込まず,配線のみやり直します.
さすがに1000Wクラスだと,ケーブルも太くなりますが,硬くなく,柔らかいとまでは言いませんが,取り回しは非常に楽なケーブルです.
それから,ネイティブで必要な配線がすべてあるため,プラグインで使用したのは,SATA電源とペリフェラル4ピン大のmixケーブルのみです.




それでは,性能検証に入ります.
少しでも負荷をかけるために,ディスクリートのVGA(HD5870 OC)を使うことにします.
Virtuも使いません.
まず,鎌力5とAcBel製550Wでデータを取り,そのデータとEPM1000EWTを比較します.
ただし,CPUのOCに関しては,Maxの3.7GHz,GPUは,CCCのMax900MHzとしています.
I7-2600Kは,OCコンテストまで,残しておきます.

3DMark Vantage実行中の+12V電圧を,マザーボードのSensor Recoderで記録します.
+12V比較
+12V比較


AcBel製550Wは,明らかに電圧低下を起こしています.
12Vを下回る事もありますし,安定しているとは言えません.
一方,Scythe製の650Wは,安定しています.
本命のENERMAX製1000Wも,安定しており,しかも電圧が高いです.

Vcore電圧の変動を見てみますと,大きな差はないようですが,ENERMAX製1000Wが一番追従性が良いように見えます.
Vcore比較
Vcore比較


ファン音は,とても静かです.
300W位の負荷では,耳を近づけないとわからないくらいです.

最後に,OCCT(Power Supply)実行時の消費電力も比較します.
消費電力比較表
消費電力比較表

消費電力比較図
消費電力比較図


300W強の負荷時に,ローエンド電源とは50W以上の差が見られました.
この50Wで,普通のノートPC位は動作させる事が出来てしまいます.
さすがに,Platinum電源だけあって,とてもエコです.




この電源さえあれば,怖いもの無しに思えてきました.
今回レビューしたCPU&GPUのOCでは,ウォーミングアップ程度にしかならないことでしょう.
それでいて,エコです.
ブロンズ電源と比較しても,アイドル状態での消費電力も抑えられますし,高負荷時の電力も明らかに低いです.
私には検証できませんが,ハイエンドVGAのSLI/CFXでも,楽勝でしょう.
今後のメインPCの主役電源として,長く使っていきたいと思います.

それからこの電源,高信頼の証である5年保証が付いています.

最後にもう一点,細かい事ですが,この電源,ファン上向きでも下向きでも,PCケースの左側面を開けたときには,”Platimax”の文字が正立します.にくい配慮です.
こういう点が,ユーザーの心を掴むのだと思います.

Ⅵ.謝辞
今回,レビュー機会を与えて下さいましたENERMAX様,リンクスインターナショナル様,マックスポイントコンピューター日本様,Intel様,ASUS様,zigsow事務局様,おものだちの皆さん,zigsowユーザーの皆さんに感謝いたします.
また,最後までレビューを読んでいただき,ありがとうございました.