レビューメディア「ジグソー」

天才・再臨

真賀田四季は、天才である。

これは、誰もが認める事だと信じたい。
そんな天才がどのように「天才になっていったのか」を描いている。
彼女自身は自分が特別である事を認識していたものの、世間が見ているほど天才ではなかった、最初は。
徐々に天才へと近づく四季には脅威すら感じる。
そんな四季がときおり魅せる人間らしさに僕は違和感を感じた。

四季の少女時代は確かにどこにでもいる「秀才」だった。
けれども、気がつけば彼女は「天才」になってしまっていた。
そして、天才がゆえの孤独──。

人によっては、この小説を読んでいて混乱するかもしれませんが、しっかりとついていけば大丈夫です。
混乱してしまったら、頭から読み直せばいいだけですから。
森博嗣も随分といぢわるな書き方をするものです(笑)

犯人が分かった時はちょっと衝撃なのかもしれません。
  • 購入金額

    620円

  • 購入日

    2007年頃

  • 購入場所

    どこかの本屋さん

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