SONICMEMORY社から販売されているIEMです。同社初のIEMであり、創立者が自分好みのイヤホンを作りたいという思いから立ち上がった会社のようです。中国のイヤホンブランド Widingが監修し、筐体からドライバー構造まで全て新たな設計を監修しているそう。
内箱が弁当箱になったりする珍しいを通り越してなんだそれ???って感じの箱に入っていました。また、非売品CDが付属しています。
少し前のイヤホンで、かつSONICMEMORY社から販売されているほかの商品がないため、情報が手に入りにくい...
ずっと欲しいと思っていたところ、ヨドバシで14.8kで叩き売りされていたので即決してしまいました。
輝かしい鏡面加工
フェイスプレートはピカピカの鏡面加工です。所持欲が満たされます。また、IEM、というかイヤホンとしては珍しく長方形で、この時点から只物じゃない雰囲気が醸し出されています。指紋が付きやすいのが難点かな。
高感度でスマホでも鳴らしやすい
インピーダンス16Ω、周波数特性10Hz~40kHz、感度103dB/mWです。P=R*I^2より、1mWはインピーダンス16Ωでだいたい0.13Vrmsなので、103+20*log(1/0.13)=120.7で、dB/Vrms表記に直すと121dBくらいでしょうか。スマホの音量は50%~60%くらいでちょうどいい感じ。M2はかなり鳴らしやすいと思われます。私のふだん愛用しているMoondrop SSPは105dB/Vrmsくらいで、スマホの音量を70%くらいでいい感じの音量です。
付属ケーブルも布スリーブに覆われていて、しかも黒色!銅線が光で劣化しにくくなっています。
かなり調整が効く解像度高めの低音
ここでいう低域は、~100Hz、低音楽器の音域です。
付属イヤーピースが二種類あり、青と赤で低域の調整が可能です。青いイヤーピースは低域すっきり、赤いイヤーピースは低域もりもりです。
青いほうはだいぶすっきりまとまっていながらも質量を感じます。原曲再現で考えるならばこちら。お上品な低音です。
赤いほうは低音をかなり主張します。初めて聞いたときに赤いイヤーピースだったせいで、このイヤホンこんなに低音強いの?思ったよりだ...って感じました。正直この赤いイヤーピースを使うのはお勧めしないです。
透明度の高いボーカル帯
ここからイヤーピースは青で統一します。
また、ここでいう中域は、100~1kHz、男性ボーカルから声が低めの女性ボーカルの音域です。
周波数特性のグラフが見当たらなかったため詳しいことはよくわかりませんが、自分の耳を信用するならかなり中域は盛り上がっています。低域に潰されない程度に主張していて、ベースをいい音で鳴らしてくれます。エレクトリック系のBass Kickもかなり好印象。男声ボーカルも透明感ある音です。
抑えめだが再現力の高い中高域
ここでいう中高域は、1kHz~3kHz、女性ボーカルの高音やボーカロイドの音域です。
人間の耳は3kHzあたりに聴覚上のピーク存在します。これにより、ほとんどのカマボコ型のチューニングでは3kHz周辺の感度を上げています。SM2はこのピークがかなりなだらかにチューニングされているように感じます。低域が強いからなのか、抑えめに感じます。ただ、原曲再現度は高め。高い原曲再現度で定評のあるMoondrop Katoと聞き比べてみても、かなり再現度は高くなっています。
付属イヤピなら曇り気味 変更で改善の余地あり
ここでいう中高域は、3kHz~、金属打楽器などの音域です。
SM2は中域周辺に力が入っていて、高域の再現性や透明度は劣り気味です。青イヤーピースはノズルを伸ばしてしまうような構造ではないため、イヤーピースによる改善は見込めないと思っていました。が、試しにMoondrop SpringTipsに変更したところかなり改善しました。どちらかというと中域、低域が抑えられ高域の伸びがよくなったといったほうがよいでしょうか。付属イヤピはけっこう素材が分厚いため、そのへんがかかわっているのかなと思ったり。とりあえず、SpringTipsに変更した後の高域は星4~5です。かなり好き。
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購入金額
14,800円
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購入日
2025年05月30日
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購入場所
ヨドバシ.com
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