以前Technics SL-1200シリーズのミニチュアコレクションを取り上げました。
それぞれの内容は上掲のリンクよりご覧いただけますが、実物の製造元であるパナソニック協力の下、かなり実物に忠実に作られていて良く出来ていると感心したものです。
そのTechnicsミニチュアシリーズを作っていたケンエレファントから、今度はオーディオテクニカ製ポータブルレコードプレイヤー、SOUND BURGERのミニチュアが発売されました。
このSOUND BURGERは元々1980年代に電池式のプレイヤーとして発売されていて、それが2022年にBluetooth対応かつ充電池内蔵型のプレイヤーとして新設計で復刻されたものです。2022年発売のモデルは世界で7,000台の限定モデルとして発売されたAT-SB2022でした。その後あまりにAT-SB2022への反響が大きかったことから、同一設計のままレギュラーモデルとして投入されたのがAT-SB727となります。なお、昭和のオリジナルモデルはAT-727という型番でした。
AT-SB727はオモチャのような感覚ではあるのですが、意外とこれでもまともな音は出てきます。以前オーディオユニオン アクセサリー館でAT-SB727を使ってどの程度の音が出せるかというイベントが開催され、TIGLON製制振ボード D-RENシートの上に置いただけで結構音が良くなるなど、オーディオらしいところもみせてくれました。Bluetoothでは限界を感じますが、ステレオミニプラグから有線接続するとけっこうレコードらしい音が出てきます。
私もそのうちAT-SB727を買っても良いかなとは思っているのですが、まずは差し当たってミニチュアの方を入手してみました。
カプセルで記載されている通り、このシリーズは4種類のバリエーションが存在しています。
以前のSL-1200シリーズのような当たり外れはないのですが、色が4色用意されているのです。レギュラーモデルのAT-SB727はイエロー又はブラックで、オーディオテクニカ直販限定でホワイトが用意されます。そしてもう1種類は限定生産だったAT-SB2022で、これは外装が赤となります。まあ、実際のところ色以外に違いはありません。
良く出来ているが1つで十分
それではカプセルの内容物を見ていきましょう。
先ほど掲載したバリエーション紹介の印刷物以外は、全てビニール小袋内に封入されています。
小袋は4つの区画に区切られています。
まずは添付のレコード盤です。一応EPレコードをイメージした大きさとなっています。
EPレコード盤を収納するジャケットです。これについては薄い紙を割と雑に貼り合わせていて、ちょっとこだわりに欠けます。レコードを収納するとこんな感じです。
続いては、紛失しやすさナンバー1と思われる、EPアダプターです。実物のAT-SB727にEPレコードをセットする際に必要なものですが、このミニチュアに関しては実は必要ありません。リアリティを増すためのパーツですね。
そして本体です。
ちょっと残念なのは、以前のSL-1200MK7のように型番の記載まで実物そのものという形にはなっていないことです。このミニチュアの底面でグレーの帯状になっている部分に、本来は型番やシリアルナンバー等が記載されます。ここを書いておかないとAT-SB727とAT-SB2022が本当にただの色違いになってしまうんですけどね…。
実物と同様に蓋はきちんと開きますので、EPレコードをセット → EPアダプターをセット(上に載せてスピンドル部に填める形なので実物とは異なります)→ アームをレコード盤面まで動かす
という手順で再生状態を再現することが出来ます。
実際に音楽を再生する時にはこのスタイルですね。
SL-1200シリーズの時にはパナソニックが全面監修してかなり細かく作り込んだのですが、恐らくSOUND BURGERはオーディオテクニカはそこまで口を出さなかったのではないかという気がします。ミニチュアとしては十分良く出来ているのですが、SL-1200シリーズのような執念を感じさせる出来には達していません。
それでもアナログオーディオのファンとしては、こういったアイテムの発売は歓迎したいところです。今後にも期待しましょう。
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購入金額
500円
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購入日
2024年05月18日
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購入場所
イオンタウン ガチャガチャの森
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