今年も「三方原ポテトチップス」のシーズンが始まり販売されていたので、少し購入してきました。
いまだけ食べられるという期間限定品で、市場の在庫が尽きれば今年はそれで終わりです。
このポテトチップスは所謂高級ポテトチップスで、価格も2倍以上します。
でも食べてみると明らかに市販のものと比べて美味しいので、毎年リピートしています。
このポテトチップスは、コンビニで売られているような油っこいものとは違い、じゃがいも自身の味を感じることのできる、素朴なポテチです。
他のポテチとは別格、ワンステージ違うところに存在するという気品さえ感じます。
普段スナック菓子を食べない舌の肥えた料理人にお土産として渡したこともあるのですが、やはり美味しいと喜ばれます。
内容量も普通のポテチより多く、家族や仲間と一緒に食べないと少し多いのですが、油が良いこともありくどくないので、わりと食べ過ぎてしまい、気づくとひとりで袋を空にしてしまうこともあります。
じゃがいもといえば「インカのめざめ」や「キタアカリ」など、美味しい品種がたくさんあると思うのですが、実はこのポテチで使用されている「三方原馬鈴薯」も美食家やマニアの間ではトップクラスに有名で評価されているものです。
この馬鈴薯は加工食品にはむかず、油で揚げると黒く焦げてしまいます。
いまでこそご当地ブランドとして有名ですが、もともと最初は全国的に人気があるジャガイモではなく、三方原台地という農地も赤土で水はけも悪く農業に適している環境ではありません。しかしだからこそ農家に大事に丁寧に育てられ、品質に徹底的にこだわり生産されたじゃがいもです。
このポテトチップスも今でこそ地元のスーパーなどで販売されているのを見かけますが、昔はひっそりと地元の酒屋などでしか販売されておらず、しかも数も少ないため入手困難でした。
僕らファンはシーズンになると「雑貨屋で見かけた」「土産屋にあと数袋あった」と情報を交換しあい、友人にあげるために在庫を買占め、そんなせいで誰にも知られずどんどん入手困難になっていくというかんじでした。生産会社や販売会社もころころと変わり、今年は販売されない、今年は少ない、など情報がまったく時もありました。
現在、ポテトチップスの2大メーカーのひとつである「湖池屋」様に目をつけられ、オンラインショップで「最高級ポテチ」として三方原ポテトチップスを予約販売するなど、確実に市場を広げています。三方原の農地もそんなに広くないので本当に生産地大丈夫なのかな? と心配になるくらい。
たぶん湖池屋さんブランドのものは大規模な工場ラインで大量生産されるものだと思うのですが、この地元生産される本物の方は、手作業で面倒くさい昔ながらの製法で作られているそうです。
美味しさの秘密は、化学調味料なし、植物油で細かく窯揚げ、海洋深層水から作られた自然塩を使うという徹底的な素材と管理と丁寧な製法。安心して食べられる他、素材そのものの味を感じられることが魅力です。地元産地にこだわった部分は必要ないかなと思うのですが、ここまで余計な味付けを使わず、自然物で作られるとプライドも感じ、よっぽど素材に自信があるんだなと感じますね。
視聴時間の長~い映画などを自宅のソファでゆっくり楽しみながら、お気に入りのドリンクと一緒につまむのが最高の時間です。
ちなみに僕はキュリオスティコーラにあわせて食べるのが好き。
一枚一枚が白いポテトチップス
皮が薄い三方原馬鈴薯は長期保存ができないため、すぐに工場に運ばれポテトチップスにされます。
つまり三方原馬鈴薯を使っていることこそが新鮮なじゃがいもであり、だからこそ美味しいといえます。
丁寧に釜揚げされたポテトチップスは「白い」そうです。
焦げて茶色く黒くならないんですって。
白いポテトチップスは美味しさの証です。
高級ポテトチップスの矜持
実は最初の頃から年々価格が上がっています。今シーズンのものは物価高の影響からか内容量まで減りましたね。
売れてない頃から購入しているファンとしては株価の成長を見ているような気にもあるのですが、この価格でも売れるというブランドとしての格も自信もつき、嬉しく思うのと同時に富裕層のぜいたく品になってしまった寂しさも感じます。
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購入金額
400円
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購入日
2023年07月30日
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購入場所
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