2005年以来、ほぼ惰性で会員を継続してきた、千葉ロッテマリーンズのオフィシャルファンクラブ「TEAM26」。ここ数年は親の体が不自由になりなかなか現地に行けなくなってしまったこと、またインターネット配信サービス「パ・リーグTV」により交流戦のセ・リーグ主催試合以外のほぼ全てをリアルタイム視聴できるようになったことから、現地観戦のためのサービスであるファンクラブへの魅力が薄れてしまっていますが、チームへのお布施の意味も込めてずっと継続してきました。
ただ、千葉ロッテマリーンズに限った話ではありませんが、コロナウイルスの流行に伴いスポーツや音楽などの興行は壊滅的な売上減に直面して、多かれ少なかれサービスの質に変化が生じています。
残念ながら千葉ロッテマリーンズの「TEAM26」は、ここ数年サービス内容の改悪に舵を切ってきました。ファンクラブの特典の質は落としサービスは金払いの良い優良顧客のみに手厚くなり、我々のような半端な顧客は振り落としにかかっている様な印象すら受けます。
しかし昨年度までは、まだファンクラブに入会するメリットのようなものは残されていました。しかし今年の内容は、軽い気持ちでファンクラブに申し込むライトユーザーを拒否するような内容となってしまいました。
「チケットを普通に買うならファンクラブに入った方がお得」は過去の話
まず差出人「千葉ロッテマリーンズ」で届いた荷物を見て、何となく内容のレベルは想像出来ました。今までは辛うじて箱のようなものに入っていたのですが、今年は紙袋に入っていて、しかも持っても殆ど厚みを感じません。家族分で2人分はいっているはずなのですが…。
袋を開けて納得したのですが、今年の会員種別「カジュアルレギュラー」では、1人分はこれだけなのです。
案内冊子と、会員継続年数に応じたピンバッジが1つだけです。私の場合は2005年度から会員となっていますので、18回の継続ということでこちらのバッジが同封されていました。
会員種別は非会員の方に判りにくいと思いますので、冊子内の一覧を掲載しておきます。
基本的には「ゴールド」「ジュニア」「レギュラー」の3つがあり、うち「ジュニア」は中学生以下専用のコースとなります。「カジュアルレギュラー」は「レギュラー」と同内容ですが、会員専用の特典グッズの送付が不要の場合にこちらを選ぶ仕組みです。
なお、有料会員はこの会員種別とは別に、球場に行って使った金に応じてMランクというものがあり、Mランクが上がるとチケットの先行販売等で優遇が受けられる仕組みとなっています。逆に言えば頻繁に現地に足を運べない会員は、人気のある試合ではチケットを入手することすら不可能というシステムです。
さて、私が今回はっきりと改悪という理由は、こちらに記載されている文章にあります。
過去の特典チケットは、これらの送付物に同封されていて、開幕戦など一部試合を除けば指定範囲の好きな試合のチケットに引き換えることが出来ていました。昨年はWebチケットとしてコードで送付されたものもありましたが、使い方自体は同様です。
しかし、今年は完全にWebチケット化されたのは良いのですが、提供の条件として「来場登録を1回以上した方に、翌日以降に付与します」と書かれています。
つまり、特典チケットを入手するためには必ず一度以上はチケットを購入した上で、球場への入場記録を残さなければいけなくなったわけです。今までは紙チケットが複数用意されていましたので、非会員の知人を連れて一緒に行くという使い方も出来たのですが、当然それも出来ません。
コロナ禍前には球場の「TEAM26ブース」前で「まだ会員になっていない方はそのままチケットを買うより、TEAM26に入会して特典チケットで入場された方がお得です」などと勧誘していたくらいなのですが、もはやそれはあり得ないということです。
幸い「令和の怪物」佐々木朗希投手がチームに在籍している間は、彼を目当てに一定数の来場者が見込めますから、サービスの水準を落としても何とかなると思っているのかも知れません。しかし、彼はメジャーリーグへの挑戦を最初から公言していますし、彼の力だけでファンを長期間つなぎ止めるのもなかなか難しいはずです。彼がメジャーリーグに移った後で、このようなやり方でファンの数を保つことが出来るのか、先行きが不安になってきます。もっとも、ここ数年の制度改定では「球場で沢山金を使う客以外は別に来なくて良い」という方針が露骨に見えていますので、ブランドロイヤリティが高い顧客だけいれば良いという、経営サイドの考えなのかも知れませんが。
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購入金額
2,900円
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購入日
2023年02月28日
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購入場所
千葉ロッテマリーンズ
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