最近「ガチャ」という言葉が広く使われるようになった。
元々は、スーパーなどの片隅に置かれているカプセルトイ販売機のことを指していたのだと思うが、オンラインゲームなどでのカードやアイテム購入時の上級カード・アイテムが一定確率で入っているタイプの購入も「ガチャ」と呼ばれ、果ては「自分で選べないモノ」ということで、親の性格や親との相性、社会的地位や経済力が、自分が生まれたときに決まってしまうという意味での「親ガチャ」や、入社する会社は選べるが、入社した先の上司や同僚は選べないので、相性問題が発生するとして「上司ガチャ」や「職場ガチャ」という使い方もされている。
一方、昔からある「賞味期限切れ間近商品詰め合わせセット」や正月などに販売される「福袋」のように、購入決定するのは自分だが、中に何が入っているか(一部、あるいは全部が)判らない...という商品も「ガチャ」と呼ばれるようになってきた。
このタイプの売り方で最近面白いな、と思ったのが「酒ガチャ」。
酒の通販サイトKURAND(クランド)が企画する通販で、
・5連酒ガチャ
・スパークリングガチャ
・8連ビアガチャ
など色々な商品がある。
酒の種類や、甘口辛口という味の方向性は選べることが多く、その中でどんなモノが入っているかは判らない...という売り方。原則として1本買いより安価に設定されているが、酒には「レア度」が設定されていて、それが一定確率で混ざるのが面白い。NR(ノーマルレア)⇒ SR(スーパーレア)⇒ SSR(スペシャルスーパーレア)⇒ LR(レジェンドレア)とレア度が増して行くにつれて、価格や生産本数などの希少度が増していく。だからLRやSSRが混ざっているとラッキー!となるわけ。また、KURANDで扱われる酒は、通常売られている酒=量販定番酒はなく、もう少し小さな酒蔵の品が多い(例えば焼酎で言うと、SSRとして獺祭や魔王と言った「誰でも識る高級焼酎」はラインアップされていない)。というか、KURANDで取り扱われる酒類は、その酒造の商品に類似のものはあることが多いが、そのものドンピシャリはないので、いわゆる「プライベートブランド」?さらに、見たこともないような、季節の限定酒やチャレンジングな実験的な酒もあるため、「酒は好きだけと、『これ』と決めた自分的定番酒がない」「好きな酒の方向性は決まっているが、なかなか『いつもの』酒の範囲から踏み出せない」「近くに大きな酒屋がなく、新しい酒に出会えない」「比較的安価に希少で高価な酒が飲めれば幸せ」といったタイプの人には合うと思う。
...とはいえ、cybercatはそういう性格ではない(ぉぃ
新しもの好きで、定番にはこだわらない、いろいろと知らないものと出逢うのは好きだし、識らないものを注文してそれが価格に見合わなかったとしても「その事実が知れたからいいや」と思う性格なので、一見「合いそう」なのだが、射倖心をあおるというか、バクチ的要素があるものが、どちらかというと嫌いなので。
ただ、昨年(2021年)のGWに一度「酒ガチャ」した。
それは、「がんばれ同期ちゃんコラボ酒ガチャ」。
「がんばれ同期ちゃん」とは、萌え絵絵師よむ画伯がTwitterで公開している連作イラストで、会社に勤める「同期ちゃん」が憎からず思う「同期くん」にアプローチしたいんだけど、出来ず、妄想で勝負下着で迫ったり、想い叶ってベッドにin!する自分を想像するだけで悶々とする。さらに、ライバルのナイスエロバディな「後輩ちゃん」にアタックされて流される(意味深)同期くんや、大学の先輩で取引先の社員でもある「先輩さん」とのえちえちな過去を想像して涙に暮れたりする話。昨年秋にはアニメ化もされたが、Twitterでの投稿は今も継続している(さらにインターンちゃん改め新人ちゃんも参加してカオスな状態にw)。
この「がんばれ同期ちゃん」の原作者よむ画伯は、あやちゃんこと女性声優洲崎綾が主演したショートアニメ、「みるタイツ」
の作者でもあり、そのフェチ感とエチ感溢れる絵が結構好きで、毎週月曜の「がんばれ同期ちゃん」の投稿を楽しみに眺めていたりもする。
そんな「がんばれ同期ちゃん」と「酒ガチャ」のコラボ、どんな内容だったのだろうか。
オリジナルラベル酒、「よむ」セレクトのお酒、「春のレア酒」を含む合計5本が入ります。購入特典は、【春の酒ガチャまつり限定KURANDオリジナル酒カップ】1種類と、【がんばれ同期ちゃんコラボ酒ガチャ限定 おちょこ】1個です!
という感じ。
つまり、
・酒5本
※「がんばれ同期ちゃんオリジナルラベル」の日本酒1本
あの子のほっぺ DOUKICHAN LIMITED EDITION
※「春のレア酒」1本
※「よむ」セレクトのお酒3本
・春の酒ガチャまつり限定KURANDオリジナル酒カップ
・がんばれ同期ちゃんコラボ酒ガチャ限定 おちょこ
という内容。
先行公開されたオリジナルラベルも良かったし、日本酒用の酒器も持っていなかったので、限定おちょこも良いかな、と、ちょうど自宅の酒のストックも切れかかっていたので購入する事にした。
んで、届いたのがこちら。
5本の酒と、KURANDオリジナル酒カップ(白くて背が高い箱)、がんばれ同期ちゃんコラボ酒ガチャ限定 おちょこ(茶色の小さい箱)。あと今回の「KURAND春の酒ガチャまつり」の小冊子と、KURANDマガジン「SAKEMAGA」。
お酒は、
・「がんばれ同期ちゃんオリジナルラベル」の「あの子のほっぺ DOUKICHAN LIMITED EDITION」
・「春のレア酒」(グレードは「NR(ノーマルレア)」)の「玉津ブラッドオレンジのお酒」
・発泡日本酒(グレードは「SSR(スペシャルスーパーレア)」)「白那」
・梅酒(グレードは「NR(ノーマルレア)」)「ださいたま梅酒 狭山紅茶」
・珈琲入りリキュール(グレードは「NR(ノーマルレア)」)
「沖縄生まれの、キャラメル仕立てのコーヒーリキュールできちゃいました。」
一応、SSR入りなので「あたり」なのかな?ただ、正統派の酒はむしろオリジナルラベルに換えられている「あの子のほっぺ DOUKICHAN LIMITED EDITION」=純米吟醸酒だけで、「玉津ブラッドオレンジのお酒」はオレンジ入りの果実酒、「白那」はスパークリング日本酒、「ださいたま梅酒 狭山紅茶」は紅茶入り梅酒、「沖縄生まれの、キャラメル仕立てのコーヒーリキュールできちゃいました。」は珈琲入りリキュールということで、ややキワモノセレクト?
「がんばれ同期ちゃんコラボ酒ガチャ」としては、もちろん「酒」がメイン商品なのだが、食品などすぐなくなってしまうものは登録しない主義なので、今回の登録品は酒ガチャのオマケ?の「がんばれ同期ちゃんコラボ酒ガチャ限定 おちょこ」。あともう一つの「春の酒ガチャまつり限定KURANDオリジナル酒カップ」は、ま、普段使いのコップにはいいが、KURANDの文字が入っているだけで、取り立てて取り上げるようなものではないので(↓)登録しない。
雑味を消すため飲み口が薄いわけでも、口が狭くて香りを保つ構造でもない普通のコップ
「がんばれ同期ちゃんコラボ酒ガチャ限定 おちょこ」は、いわゆる「蛇の目2勺盃(利き酒にも使われる白い2勺(しゃく)=約66mLのおちょこで、底に色味を観るための青の二重丸、つまり蛇の目模様が描かれているもの)」に、「がんばれ同期ちゃん」の文字とイラストが描かれているもの。
基本的に、外形は蛇の目2勺盃なので、使い勝手は悪いはずもない感じ。
ただ、肝心のイラストが...
顔を赤くした(想像)同期ちゃんが、酒瓶抱いて寝転がっているのだが、碧一色の線画になると、ちょっと目が逝っちゃっていて?いつものよむ先生のタッチ(SDヴァージョン)ではない(元絵)。
もともと2勺盃なので小さく(全高実測42mm)、絵も実測横25mm×縦28mmしかない。
これくらい小さいサイズであれば、同期ちゃんの顔アップの方が良かったかな...
ただ、通常の2勺盃としては全く問題ないので、使い勝手はサイコー、今でもよく使っています....
■□■□■□■
備忘録的にも今回飲んだ5本の印象を。
・あの子のほっぺ DOUKICHAN LIMITED EDITION (リンク先はノーマルラベル)
長野県/丸世酒造店/日本酒/純米吟醸/濃醇甘口
アルコール分13%/もち米を使用、精米歩合59%
飲み方=冷:非常に飲みやすい。丸く甘めの舌触り、刺すような香気は全くなく、
りんごのようなフルーツ臭がある。後味も甘く、余韻は軽やかで残らない。
飽きの来ない味であり、日本酒の苦手な人でも飲める味。
奈良県/北岡本店/リキュール/果実酒
アルコール分7%/ブラッドオレンジ、ブラッドオレンジ果汁、グレープフルーツ使用
飲み方=冷:甘くて飲み口が良く、アルコール度数も7%と低いので、飲みやすい。
オレンジのつぶ(さのう)も入っており、果実感たっぷり。グレープフルーツの
ちょっとした苦みもアクセント。ごくごく飲める。ごくごく。
・白那
埼玉県/滝澤酒造/日本酒(発泡性)/純米酒/濃醇甘口
アルコール分12%/精米歩合60%
飲み方=冷:おいしい!微炭酸で、爽やか。麹の沈殿も見られるが軽く攪拌して飲む。
米と麹だけなのに、シャンパンのようなフルーツ感と、そこはかとない甘さが感じられる。
難点は、換えキャップがついていないので、短期間に飲みきる必要があることか。
埼玉県/越生ブリュワリー(麻原酒造)/リキュール/梅酒
アルコール分7%/埼玉の特産品である梅とお茶(紅茶)を使用
飲み方=冷:「梅酒」という名前からは想像が付かない。ほとんど甘くはなく、やや渋い。
とろみはなくサラッとしている。紅茶が強い。アルコール度数は7%で低く、甘さも
ほとんどないので、飲みやすいか...というと今一歩その方向性ではない。
・沖縄生まれの、キャラメル仕立てのコーヒーリキュールできちゃいました
沖縄県/久米山酒造/リキュール
アルコール分12%/泡盛と沖縄産黒糖、エスプレッソコーヒーを合わせた
飲み方=ロック:飲みやすい!カラメルとコーヒーが薫る甘い酒。ロックで飲むとコーヒーが
強めに香り立つ。牛乳と合わせると、まさにキャラメルマキアート+アルコールという
感じで、飲みやすい。牛乳で半分に割っても、アルコール6%相当というのは、気を
つけなければならないが。
よむ先生のイラストらしさが少ないンだよなー
よむ先生は、リアル系だけでなく、SD系やギャグ顔も描かれるので、「酔ったSD同期ちゃん」自体は「アリ」だが、碧一色の線画になってしまうと、タッチがいつものよむ先生のものを再現できていない....
-
購入金額
0円
-
購入日
2021年04月10日
-
購入場所
KURAND
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。