今年の2月に5日間(劇場によっては後日追加のアンコール上映)かつIMAXシアター限定で上映され大きな反響を呼んだのが、英国出身の伝説的バンド、The Beatles最後のライブパフォーマンスとなった「Rooftop Concert」のノーカット映像でした。
私も自宅から最寄りとなるIMAXシアターに観に行ったのですが、他の閑散としているスクリーンとは違い大勢の観客が入っていて驚かされました。まあ、殆どは私よりもかなり年上の方々でしたが・・・。
元々この映像は映像配信サービス「Disney+」で先行公開されていたのですが、さすがにこれだけのためにDisney+に加入しようという気にはなれませんでしたので、劇場の大画面と音響も魅力ということもあって足を運んでみた訳です。
予告映像についてはYouTubeでも公開されていますので、そちらを紹介しておきましょう。
僅か5曲9テイクという短い演奏ではあるのですが、実際に見るとただただ圧倒されます。予めアルバム「Let It Be Special Edition」を聴き込んで行けばすぐに判りましたが、この劣悪な条件で一発録りされた音源が曲によってはほぼそのままアルバムに収められているあたり、ライブバンドとしての卓越した力量がこれだけで理解できるほどです。
このときに上映された「Rooftop Concert」は、アルバム「Get Back」(完成間近だったが結局発売中止に)~「Let It Be」の制作を通じてビートルズが終焉に向かう様を描いたドキュメンタリー「The Beatles Get Back」の終盤部分を抜き出したものでした。
上映期間終了後に、それまでDisney+独占配信だった「The Beatles Get Back」がBlu-rayで発売されるという予告があったため、「Rooftop Concert」の余韻もあり購入予約しておきました。
当初は4月発売予定ということで、私も2月中に購入予約をしておいたのですが、その後発売延期が繰り返され、結果的に本日7月13日となってようやく発売となりました。本来はゴールデンウィーク中に観ようと思って予約していたのですが・・・。
ドキュメンタリーとしては長いが、ライブシーンがやはり圧巻
私が購入したのはBlu-ray盤ですが、DVDも用意されているようです。やはりハイライトとなるのは終盤の「Rooftop Concert」のシーンですが、それに至るまでの長時間のドキュメンタリーがセットされることでBlu-rayディスク3枚組という膨大な映像が収録されます。
正直全部セットにして高価なパッケージだけを発売してくる辺りは足下を見ているなぁという気はしましたが、それでも買ってしまうのですから足下を見られても仕方は無い訳です。
オリジナル映像は16ミリフィルムに記録された劣悪な画質のものだったそうですが、膨大な時間をかけて映像・音声共にリマスターした結果、現代の機器でも十分鑑賞に堪える素晴らしい仕上がりとなっています。
ちなみに音声はPCMが2chと7.1chで収録されているほか、Dolby Atmosも用意されていました。まあ、私の環境ではMarantz M-CR612+DALI SPEKTOR 1(1ペア)ですから、Dolby Atmosを楽しむ余地は一切ありません。
妙に凝った構造の紙製ケースにディスクが収められています。
実はドキュメンタリー部分を全て見終えている訳ではないのですが、Disk 3の後半に収録される「Rooftop Concert」は改めて観てもやはり素晴らしいものです。人によっては街の様子を挟んでいるところではインタビューの音声が重ねられていたり、演奏が遠くから聞こえるような収録のされ方をしていることから、「本当の意味でのノーカット収録ではない」と批判しているようですが、この「The Beatles Get Back」自体がドキュメンタリー映像であるということを考えれば、こうなるのは仕方ないでしょう。後で純粋に演奏部分だけを別媒体でリリースするようなことがあったらさすがに失笑ものですが。
演奏部分も少しだけYouTubeに掲載されていますので、そちらも紹介しておきましょう。
私としては高い金を払ってみる価値のある映像だったとは思いますが、それでも率直に言って1万5千円(+税)は高すぎると思います。もう少し手頃な価格であれば音楽ファン必見と言いたいところだったのですが、この価格ではビートルズへの思い入れがある方にお薦めという程度になってしまいます。
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購入金額
12,705円
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購入日
2022年07月12日
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購入場所
楽天ブックス
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