本の蟲。
実は結構読書家で、特に若い頃は乱読しました。
ジャンル的にはSF～ファンタジー～ミステリなどからコミックまでイロイロ。
3桁では収まらない蔵書の中からトピックをご紹介していきます。

先日から引き続き紹介しているボカロP、GYARI(ココアシガレットP)。最近でこそ、VTuberプロデュースに力点を移しているし、直近の楽曲発表もダウンロード提供が多くなっているので、今後は「リアルな場」というものが求められる事が少なくなってくるかもしれないが、永い間彼の作品の発表場所はコミケを中心とした同人誌即売会だった。

前回ご紹介した楽曲CD“AURORAYER”

とほぼ同じ外装なので、同梱モノかと勘違いしそうだが、これはその次の2012年冬のComicMarket83で頒布されたマンガイラスト集。それまでCD同梱や単体頒布、pixiv公開などで公開された、GYARIのボカロジャズバンドのバックボーンストーリーを集め、再構成したもの。

直前のコミケで頒布されたものとデザインは似ているが、別売

そのため、例えば、「月光ステージ」

の本の内容は、ページ順などは再構成されているが、全て含まれている。

一部は再構成によって話の筋がやや難解になっているし、説明のために別の年代に描かれた画が挟み込まれている部分があるので、描画タッチがページごとに行き来するなど若干の違和感があるが、リリースした曲ごとに話が再構成されているので、曲を聴きながら読むには適している。CD“AURORAYER”収録曲のうち、6曲がマンガ解説されている。

意外に涙もろいリン

ミクのベースがでかいのはブログラム的に「重い」から

それぞれの曲に添えられたストーリーが絡み合い、納得性を持って世界観を構築する。

それまでの発表曲でGYARIワールドに魅せられたヒトには、必携の「副読本」です。

【内容】

A5 / 124P / 表紙カラー・本文モノクロ

・P005 evening glow

・P008 Natsukage Vocaloid JAZZ version

・P019 YOU SESSION

・P039 CLANNAD LIVE!!

・P061 月光ステージ

・P088 Moonlight Stage - JAZZ SAMBA REMIX -

【C83】AURORAYER NOTE【新刊】