率直に言ってしまえば、ちょっとした事情で音質の比較用にテレサ・テンの「愛人」という曲のレコードを入手しようと思っただけです。

まずは中古盤で探してみたのですが、テレサ・テンのレコードでコンディションの良いものは結構高いのです。そもそも通販で出ている目的のレコードがあまりないのですが…。

音質という意味ではStereo Soundから発売されていた超高音質レコード「テレサ・テン ≪ベスト盤≫ アナログ・レコード SSAR-001」があるのですが、生憎これは既に限定数が完売していて再プレスの予定もありません。しかも8,800円はさすがに高価です。

そこで他の手段を考えていると、2019年にリマスターを受けたベスト盤が新品でリリースされていることがわかりました。これはまだ新品で入手可能ですし、Amazonで買えばStereo Sound盤の半額以下です。という訳で、これを早速購入してみました。

ジャケットなどは急ごしらえ感があり、さほどこだわったものではないのでしょう。もうご本人が亡くなってからかなり（25年以上）経過していますし、まだまだリマスター盤や新編集のベスト盤が頻繁に企画されているだけでも凄いことだと思いますが…。

レコードを取り出すと、内袋の縁を折り返して収納されていることがわかります。私は内袋は折らない派ですが、この方が良いと必ず折る人も結構いましたね。この封入作業をされた方が折る派だったのかもしれません。

収録曲はリリース年順に並べられているのですが、A面がポリドール・レコード時代、B面がトーラス・レコード時代に綺麗に分かれているため、レーベルのデザインもA面がポリドール、B面がトーラスとなっています。

ちなみに現在はポリドールはユニバーサル・ミュージックと統合され、トーラス・レコードはユニバーサル・ミュージックに吸収されたため、このレコードもユニバーサル・ミュージックからの発売となります。両方の権利を同じ会社が持ったことで、こういったお遊びが可能になったということでしょう。