本の蟲。
実は結構読書家で、特に若い頃は乱読しました。
ジャンル的にはSF~ファンタジー~ミステリなどからコミックまでイロイロ。
3桁では収まらない蔵書の中からトピックをご紹介していきます。
最近、マンガの買い方で多いのがSNS発のマンガ購入。とくに1日1回以上必ずチェックするSNSであるTwitter発のマンガが購入のきっかけとなることが多い。
Twitterは1つのTweetに4つの画像しかぶら下げられないので、原則4~8ページ(見開きを1枚の絵として載せる場合)のマンガになるため制限が多いが、その分起承転結がわかりやすく簡潔なマンガが多くなり、隙間時間に楽しみやすい(スレッドを使って複数Tweetをひとまとめにし、大作を投稿する方法もあるが)。そして短編における作者のネーム力も試される修練の場でもある。
そのため、Twitter発で継続する作品は面白いものが多いし、最近はあらかじめ読者の好みやウケがわかるので、Twitterで短編を投稿して、そこで手応えがあったマンガを長編化するという手法が採られることも多い。
この加藤マユミのマンガ「やせっぽちとふとっちょ」も、2018年末にTwitterに投稿された初回?が6万リツイート以上、21万を越えるいいね(ともに数値は2020年10月頭現在)とバズり、続きが投稿され、コミケで頒布された同人誌版を経て、メジャー出版社の単行本として正式リリースとなったもの。
第1巻は「1」の記載がなく、話の内容的にも明確な次の巻への「引き」がないので、売り上げ次第では第2巻は創られない予定だったのかもしれないが、無事2巻、3巻がリリースされて完結した。
お話としては「やせっぽち」こと孤児のジュリアと、「ふとっちょ」ことダンのお話。
ジュリアは孤児で、犬のアレックスことアレッサンドロとともに街から街へとその日を過ごせる場所を求めてさまよっている。孤児院を飛び出し、住むところもなく身を寄せ合って暖を取り、残飯を漁って生きる日々。
ダンはレストランの料理人の息子で、母親は子供の頃になくしている。ふとっちょと呼ばれて馬鹿にされ、学校ではいじめに遭い、不登校。今は父親に勉強を教えてもらって、料理人(クオーコ)になる勉強をしている。
ある日ダンがジュリアに出会い、おなかをすかせているジュリア(とアレックス)に、自分の料理を振る舞う。本当においしそうに食べるジュリアを気に入ったダンと父親(エリオ)は、住むところがないならここで住み込みで働かないかとジュリアに言い、3人は一緒に暮らし始めた。
元浮浪者を厭う街の人の営業妨害などもあったが、ジュリアの純真さに打たれた人々はジュリアを受け入れていく...
というような話がメインで流れているが、同じ巻に「10年後編」として成長したジュリアとダンを描くパートもある。
そちらでは、美しい娘に成長したが、ダン一筋、でも恥ずかしくて素直になれないジュリアと、イケメンにはなったが、綺麗になったジュリアをなんだか意識してしまって上手く接することが出来ないダンの思春期ならではのストーリーも平行して描かれる。
基本ダンが大好きだけれど、言い出せないジュリアと、自分に自信がないダンのじれってぇ恋を、エリオとアレックスとともにニヤニヤしながら覗くお話?
同時にパパ=エリオと何年もエリオにあこがれている隣人のビアンカの話や、エリオとダンの母親ナターシャの在りし頃の話などサイドストーリーも挟まれて、多視点で楽しめる。
最後はついに....!?
単行本では、フルカラー/スポットカラー対応されているページも多く、Twitterの時は白黒だったカットも彩色されているのでそこも楽しみ。
話としては、定型パターンが多く水戸黄門的な部分もあるので、それを純粋に楽しめる人向け。
基本良い人しかいないので、幸せな気分になれるマンガです。
つかれた時に?
※Amazonはセット売りが用意されてないので、第1巻に繋いでいるが、購入金額は3巻分
ま、そゆこと
ニヤニヤ...
-
購入金額
3,280円
-
購入日
2019年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。