夏の京都らしく　鱧づくし

私を始めとして京都生まれの人間は、魚が苦手な者が多く、

三重県出身の家内には全く気にならない「魚の匂い」に敏感です

どんなに新鮮な食材を用意しても、食材によって、まな板、包丁、手ぬぐいを変えて

食洗機の管理を徹底しないと　食器や酒器、色々なものに魚の匂いが残ってしまいます

新しい料理長　守田さんのお仕事は　素晴らしかった　　　ほんとに素晴らしかった

夏越の大祓　茅の輪くぐりを模した飾りの下に胡麻豆腐

蛍籠を模した食器には　黒豆に金箔をホタルに見立ててます　　夏の彩り盛り合わせ　笹添え

鱧と鯛のお造り　鮪のお寿司　　実付きの紅葉と

琵琶湖の若鮎は蓼酢と　鮑の焼き物　　黒毛和牛　　赤い万願寺とうがらし

賀茂茄子の揚げ煮

鱧ご飯のお重の蓋の文様は　美濃吉のみの　けっしてコウモリではありません

京都の六月には欠かせない水無月をあしらったデザート　このあと　お薄が出ます

より素晴らしい食材　より素晴らしい食器　より素晴らしいお庭は　他にもあるでしょうが

このレベルのお料理を　リーズナブルな価格で　気軽に楽しめるのは京都ならではだと思います

陰膳を用意していただきましたので　亡き父親も きっと喜んでくれていると思います