レビューメディア「ジグソー」

話としてはきれいにまとめられていたが、ゲーム経験者以外には「予習」を強いる登場人物の多さが、1クールでは消化不良気味。

「芋づる式洲崎綾 Part7」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。年末(12月)といえばあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲、Webラジオのイベントやそれらの関連商品まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューの...ドンドン増えて7回目。

 

バトルガール ハイスクール」。惜しまれながらも今年(2019年7月)サービスを終了したゲームアプリで、それを起点としてアニメやノベライズなどがメディアミックスとして展開されていた。

 

そのようなメディアミックスで、一番の「ピーク」と言えば、一般的には「TVアニメ化」。

 

本コンテンツでも、2017年の7~9月に放映されたTVアニメの時期が盛り上がりとしてはピークだったように思う。

 

そして、そのアニメが円盤化されたので、購入した。今回は特典狙いとコンテンツ買い支え(支持しているよアピール)のため、3巻すべて発売日に定価購入(Amazonのリンクは1巻目に繋いでいるが、全巻購入済み)。

 


 

「審判の日」という大災害が起こり、謎の異生物イロウスに地球を占拠されていたが、それを開放した「星守」。「星守」は「神樹」に選ばれしイロウスと戦う力を身に着けた少女たち。星守たちは神樹ヶ峰女学園の星守クラスに学んでいる。当初からこのクラスにいる高校生1学年3名と1学年2名ずつの中学生に加え、第1部

で語られた、今は千導院楓(ゲーム・アニメでのCV木戸衣吹)の家に引き取られ、千導院サドネ(CV悠木碧)を名乗るイロウス占領下の地球で暮らしていた少女=サドネや、奏乃宮女学院に通っていたイロウスと戦う力を持つアイドルf*fの二人(煌上花音(CV本渡楓)と国枝詩穂(CV下地紫野))

もそれぞれ星守として覚醒して加わり、現在はクラスは総勢18人構成となっている。

 

そんな星守たちは現在も散発的に現れるイロウスと闘い、街の平和を守っている。

 

学校では勉学とともに、イロウスと戦うための戦闘訓練も受ける星守たちだが、ある日一人の少女を理事長神峰牡丹(CV小澤亜李)から紹介される。ミサキとだけ名乗るその少女(CV高橋李依)は、星月みき(CVあやちゃん)ら星守たちの訓練に乱入して圧勝するという衝撃的な出逢いであったが、みきたちが到底かなわない高い実力を備えていた。

 

他の星守とは交わらず、単独行動ばかりとるミサキだが、みきの発案で歓迎会を開くことになった。そこで紆余曲折ありながらも、ようやく他の星守とまじりあうようになるミサキ。ただなかなか打ち解ける...というところまでは進まなかった。

の歓迎会で「自作」のケーキを差し出すと、その食べ物とは思えない物体におののく
ミサキの歓迎会で自作のケーキを差し出すみきと、その食べ物とは思えない物体におののくミサキ

 

そんな中、アイドルと星守を兼務するため、どうしても出動回数が少なくなるf*fの二人は、 みんなへの感謝を込めてライヴツアーの最終公演を神樹ヶ峰女学園で開催しようとしていた。途中トラブルでスタッフ不足になったところは星守クラスの全員で代役し、ライヴの用意を進めていた。しかし、花音が星守としての出撃中足を痛めてしまう。このライヴに賭けていた花音は無理を押してステージに立つが、公演中に悪化して踊れない状態になる。ここで背格好が似ているからと、自ら1曲だけダンスの代役に立ったのがミサキ。恥ずかしい踊りをしたら許さないから!と言った花音も納得せざるを得ないステージを務め、ミサキのアイドル好きなところ(f*fのダンス完コピのガチファン)等カワイイ部分も徐々に識られることになり、ついに星守クラスに受け入れられた。

 

一方戦いの場においては、実力差のあるミサキは、相変わらず他の星守と組んで戦うことはほとんどなかった。しかし今まで見たこともないような巨大イロウスが現れた時、それに立ち向かうみきの覚悟や、一般生徒たちの星守に対する想いに触れ、戦闘でも協力することになる。

みき(左)と初めて共同して戦う
みき(左)と初めて共同して戦うミサキ

 

ミサキは、学校挙げてのお祭り、神樹祭など学園行事をこなすことで星守達に溶け込んでいく。しかしその神樹祭の星守クラスのステージに謎の「黒フード」の人物が現れる。その時はひとしきり手合わせをした後、退いた黒フード、一般生徒には劇の演出としてナレーションでごまかしたが、ミサキは黒フードに見覚えがあるようだった。

 

その後、一時帰宅が許された星守達。帰るところがなさそうなミサキみきが声を掛け、彼女の家に呼ばれたミサキは、みきの母みか(CV植田佳奈)がつくったカレーを、妹みく(CV松田颯水)と食べるという家族団らんの共有をする。すっかりみくに懐かれたミサキは、みくと一緒に寝ながら「おねえちゃん...」とつぶやくのだった。

 

そっと寝床を抜け出し外に出たミサキは、「黒フード」と再び相まみえることになる。正体を確認しようとミサキが戦うが、黒フードは強く、劣勢になる。その時みきが現れ、危機を救う。他の星守達も合流したが、黒フードにも加勢が加わる。みきが「最初の黒フード」に切りつけようとしたとき、ミサキはその黒フードを押し倒してかばうようなそぶりを見せる。その時倒れた黒フードのフードが外れ、素顔が露わに!

 

現れたのは生気がない顔をした女性。その女性にミサキは、「おねえちゃん!」と呼びかける。しばらく対峙したあと、黒フードたちは姿を消したが、それを見送ったみきミサキに問う。

「どうして...あのひと...ミサキちゃん、おねえちゃんって....?」

それに...あの顔....あれは...、なの?

 ミサキが応える。

「あれは...もうひとりのあなた

「もうひとりのあなたは、ココとは違う別の世界からやってきた」

....私と同じように

ここでミサキは、並行世界からきた「星月ミキ」の妹ということが明かされる。

 

ミサキのいた世界では、「審判の日」はなかったものの、神樹が変質し「闇神樹」となり、イロウスにより人類はほろんだ(闇堕ちした)。戦いのさなか、最後の星守であったミサキと姉は「世界の狭間」に吸い込まれたが、その世界の「星月ミキ(CVあやちゃん 兼役)」が最期の力を振り絞ってミサキをこの世界に送り込んだのだ。

 

神樹祭に現れた黒フードの人物たち。それはミサキの姉であるミキたち並行世界で闇に堕ちた星守であったと分かる。その説明を聞いて戸惑う星守達。サドネがつぶやく。

「サドネたち、勝てるのかなぁ...」

「....勝っちゃって、いいのかなぁ

 

そうしているうちに闇神樹の反応がある巨大イロウスがこの世に顕現した。

そこには、黒フードたちの反応も現れた...

 

みきたち星守達は、この危機を乗り越えられるのか?

そして、闇に堕ちた平行世界の星守達は...?

 


 

このパラレルワールドストーリーを主軸に、学園祭といった学校行事を中心とした平常回、花が好きでよく花とお話ししている常磐くるみ(CV早見沙織)とお色気たっぷりでオンナノコ大好きな芹沢蓮華(CV南條愛乃)の魂が入れ替わってしまうようなコメディ回、そしてお約束の水着回などが挟まれつつストーリーが進んだ。

 

ゲームでは第4部にあたるこのストーリー、この結末を受けて(この設定を引っ張って)、さらなる謎解きをしつつゲームストーリーは第6部で完結したらしい(ゲームはそのあと卒業編ともいえる「最終章」でクロージング)。

 

かなり登場人物が多いので、初回から4話くらいまではキャラクターがその回で最初に画面に映ったときに役名がテロップで出たりしていた。それくらいゲームをやっていなければ「覚えづらい」人数。

 

30分もののTVアニメは、オープニングとエンディング、予告などを除けば実質1話20分程。ミサキを加えて19人も星守がいれば、均等割でひとり1話1分...と考えれば、深掘りが出来ないのはある意味当たり前で、もう少しメリハリつくって5~6人にスポット当てて話を作った方が良かったような気もするけれど、先行しているゲームですでに各キャラにファンがついているのもあって、難しかったのだろうナァ...そこが若干消化不良で、評価を下げているかも。あと円盤ではほとんど修正されているものの、放映時には作画崩k...

 

 

 

商品としての内容としては、非常に「円盤」が多い構成となっている。こういう「TVアニメの映像ディスク化」には、オマケがつきもの。それには、設定画集など「紙資料特典」やオーディオコメンタリーなど「音声特典」、未公開デモや予告編集といった「映像特典」など様々あるが、この作品は「楽曲特典」中心。TVシリーズ1クール12話を4話ずつに分けて、BD3巻に分割し、それにそれぞれ6~7枚のCDがつくというディスクだらけの構成。つまりこのBOXには「22枚のディスク」がある勘定。そのCDには、19人の星守それぞれによる「ホシノキズナ」や、それまでリリースしたユニット曲のソロヴァージョン、そして新たに録られたソロ曲が入っている(1キャラクター1ディスク↓キャラクターごとのピクチャーレーベル仕様)。そのため、かなり「分厚い」装丁となっている。

これだけ厚いBOXだと全巻収納スリーブBOXがあるのは助かる
これだけ厚いBOXだと全巻収納スリーブBOXがあるのは助かる

 

そして購入店での全巻購入特典は3巻収納のスリーブBOX。

ディスク満載の分厚いこの製品をまとめるのには良かったかなって。

一番厚い第3巻は8枚のディスクつき(BD×1+CD×7の8枚)
一番厚い第3巻は8枚のディスクつき(BD×1+CD×7の8枚構成)

 

ゲームも配信終了して、コンテンツとしてはほぼ完全に終わっているので、これ以上「アニメの続き」は期待できないのがザンネンだけれど、久しぶりに「主人公してた」あやちゃんが眩しい作品でした。

他の星守たちの想いのこもった星衣フローラ・エルピスを纏うミサキとみき
ラストで、他の星守たちの想いのこもった星衣フローラ・エルピスを纏うミサキみき

 

「バトルガール ハイスクール」関連については、12月には「資料総集編」発行があるとのことで入手予定だったけれど、リリースが遅れているようなので、とりまここまで。

 

【仕様(各巻共通)】
・デジスタックケース+透明BOX仕様
・オールカラー星守インタビューブック封入
・星守キャラクターCD

<BOX.1>

・収録話:第1話~第4話

・星守キャラクターCD: 星月みき(CV: 洲崎綾)、若葉昴(CV: 佐倉綾音)、成海遥香(CV: 雨宮天)、煌上花音(CV: 本渡楓)、国枝詩穂(CV: 下地紫野)、ミサキ(CV: 高橋李依)

・第1話オーディオコメンタリー: 洲崎綾(星月みき役)、佐倉綾音(若葉昴役)、雨宮天(成海遥香役)  

・星守インタビューブック

・星守SONG BOOK

・ゲームシリアルコード

・イベント先行申込み券封入

<BOX.2>

・収録話:第5話~第8話

・星守キャラクターCD: 天野望(CV: 東山奈央)、火向井ゆり(CV: 上坂すみれ)、常磐くるみ(CV: 早見沙織)、粒咲あんこ(CV: 内山夕実)、芹沢蓮華(CV: 南條愛乃)、楠明日葉(CV: 田村睦心)

・第5話オーディオコメンタリー: 東山奈央(天野望役)、上坂すみれ(火向井ゆり役)、早見沙織(常磐くるみ役)

・星守インタビューブック

・星守SONG BOOK

<BOX.3>

・収録話:第9話~第12話

・星守キャラクターCD: 藤宮桜(CV: 久野美咲)、南ひなた(CV: 五十嵐裕美)、サドネ(CV: 悠木碧)、千導院楓(CV: 木戸衣吹)、綿木ミシェル(CV: 加藤英美里)、朝比奈心美(CV: 原田ひとみ)、蓮見うらら(CV: 内田真礼)

・第12話オーディオコメンタリー: 洲崎綾(星月みき役)、高橋李依(ミサキ役)

・星守インタビューブック

・星守SONG BOOK

 

 

星守キャラクターCD 国枝詩穂(CV: 下地紫野)より「ホシノキズナ 国枝詩穂ソロ」

更新: 2019/12/05
洲崎綾推し的オススメ度

声質的にはあやちゃん王道の「ドジっ子元気系」だが、経験がそれを彩る

声の質的には、あやちゃんがわりに使う声の中心域(言い換えればよくあるタイプ)だが、みきとミキの演じ分けなど声につける表情が豊か。

  • 購入金額

    60,912円

  • 購入日

    2017年頃

  • 購入場所

    Amazon

14人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • 未完さん

    2019/12/05

    ゲームはミサキが出る前にやめちゃったんで、分かりやすいレビュー助かりました(^-^*)
    ソシャゲ系のアニメは話をまとめるの大変そうですよね。せめて2クールあれば・・・
  • cybercatさん

    2019/12/05

    そうですね。デレマスも結構苦労してたみたいだったし、登場人物が多いと大変ですねぇ。

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