ボカロPであるGYARI（ココアシガレットP）は、ボカロあるいは最近ではボイロ（ボイスロイド）を用いた楽曲で内外から高い人気を誇るが、楽曲の世界観を表すイラストや設定画、動画サイトに公開するPVの動画なども自身で手掛ける同人イラストレーターでもある。

そのため、ときどき楽曲CDもしくは楽曲データを含まないイラスト本などをリリースすることがある。

彼の手掛ける同人作品の特徴は、ボーカロイドやボイスロイドを登場させ、彼らのキャラクターを際立たせることで、独特の世界観を持った「GYARIワールド」を作り上げていること。

当初は「ココアシガレットP」というP名の元となった、ココアシガレットをくわえたピアニスト、鏡音リンを中心としたお話がメインだったが、それは長編楽曲3部作をつなげた総集編“RRRepeat!!!”

で一応の完結（もしくは小休止）を見せ、最近はボイスロイドの琴葉茜・葵を中心とした「人工ヴォーカリスト」ソフトのボーカロイドではなく、読み上げソフトのボイスロイドに歌を歌わせるシリーズ？に注力している。

ただ、彼にはもうひとり別のお気に入りのキャラクターがいるようだ。それが当初唯一のボーカロイドとボイスロイド

の両方に対応した「結月ゆかり」（現在では両方をラインアップするキャラクターとして東北ずん子や紲星あかりもいる）。

彼の世界では、ネトゲ廃人として描かれることが多いゆかりは、ちょっととぼけた感じのキャラクターがカワイイ。

この結月ゆかりは、メーカー主導ではなく、ボカロPのグループが企画して製品化したという生い立ちと、同じ声質で調整することが難しかったボーカロイドとボイスロイドの両立が当初から企画されていて、メーカーとボカロPグループによってそれが成し遂げられたという独特の立ち位置、さらにボーカロイドの方は第3世代として飛躍的に表現力を増した音声エンジン「VOCALOID3」にとっては、「GUMI」と並んで最初期のキャラクターであったことから、高い人気を誇り、独自のイベントも行われている。

2017年10月15日に行われた「ゆかりPARADISE2」で配布されたモノが本品。

2017年twitterで投稿された作品などを収録し、それに設定集などを加えたまとめ本。

A5横、20Pページの小冊子

マキとゆかりの設定もある

ストーリーとしては、同じボイスロイドの弦巻マキが、記憶喪失の結月ゆかりを拾って、彼女の喪われた記憶をたどるお話....になると思われる。たぶん。

というのも、2017年にパタパタッと4コマ漫画がTwitterに10話くらい連続で掲載されたあと（2021年現在行方不明）、唐突に更新が止まってしまったので。

このタッチ、世界観、結構好きなので続きが読みたい！

記憶をなくしたゆかりは、その後どうなるのか、非常に気になるのですが！

冊子には新キャラ、東北きりたんの設定画もあり、「可愛いので漫画に登場させたい～後半は東北編として漫画に登場させる予定である」との注釈もあるので、ひたすら待っているのだけれど～...

次のオンリーイベントあたりなのかな...