レビューメディア「ジグソー」

ACプラグ内蔵、Qi対応急速充電モバイルバッテリー(PDにも対応)

2019.02.20 「ACアダプターとして利用時の注意点」追記 

2019.02.07 「ACアダプターとして利用時の注意点」、総評 追記 

2018.12.18 「ACアダプターとして利用時の注意点」追加、総評☆ -1


 

 

2018年9月の終わり頃にクラウドファンディングサイトの「Makuake」で募集があり、募集開始1時間で目標金額を達成したモバイルバッテリーです。

購入金額は募集直後に気づき早々割15%オフで購入した価格です。

 

最近 USB Type-C端子を持つ所有機器が増え急速充電可能な Type-Cの口を持つモバイルバッテリーが気になっていたのですが、Surface Goを購入した事で更に PD (PowerDelivery)に対応したモバイルバッテリーが欲しくなり探していました。

ちょうどそんな頃に募集があり支援しました。

 

ただし本品の最大出力は 18Wまでとなっています。

Surface Goの ACアダプターの出力を確認すると 15V / 1.6Aですので 24Wです。

支援当初は出力が ACアダプターより低くても充電できるのか不安でしたが、その後 Microsoftのサポートで 15W以上あれば充電できそうな記述があったのでひとまず安心していました。

 

「Surface Go の場合、15 ワット以上の充電ケーブルを使用することをお勧めします。12 ワット未満用の充電ケーブルを使用する場合、Surface でより多くの電力を使用する作業 (ビデオの視聴など) を行うとバッテリが充電されない可能性があります。この場合、バッテリー残量が低下します。」

※「Surface のバッテリが充電されない、または Surface がバッテリで動作しない 」
 より抜粋

 

もっとも Surface Goではあくまで付属の Surface Connect 充電ケーブルを使うことを強く勧めており、Type-Cでの充電は消極的なイメージです。

ネットで  Surface Goを Type-Cケーブルで充電している人の状況を探してみると、モバイルバッテリーで充電出来ているという報告は多く充電すること自体は問題なさそうです。ただし、Surface Go起動中は充電出来ないとか電源オフだと充電出来ないなども散見され、結局モノが届かない事には安心できません。

 

そして本来は 11月末までのお届け予定でしたが、若干遅れた12月4日に手元に届きました。

 

一部パッケージにも書かれていますが、下記の特徴があります。

 

・急速充電を実現(PD2.0/QC3.0/FCP搭載)

・コンセントに直接挿して充電できる

・8,000mAh搭載

・Qi対応 ワイヤレス充電可能

・バッテリー残量をパーセント表示

 

入出力の仕様は以下の通りです。


入力
 ACプラグ:5V/3A
 USB Type-C:18W(PD&QC3.0)
出力
 USB-A:18W 5V/2.4A(2.4A&QC3.0)
 USB Type-C:18W(PD&QC3.0)
 Qi:10W急速ワイヤレス充電(Appleデバイスは 7.5Wの急速充電)

更新: 2018/12/17

【外 観】

本体サイズは実測 81 x 79 x 21mmで、重量 248gになります。

同じ位の容量・重要のモバイルバッテリーよりも小さく厚いためか、他よりもちょっと重く感じます。

前面にある電源ボタンを押す事で電源オン及び残量表示されます。
(端末に繋がっている USBコードを挿す事でも電源オンになります)

Qi搭載面


こちらの面はロゴ表示のみです。

ACプラグは使用しない時は畳めるので、邪魔になりません。

挿し込み口の左右が張り出しており、コンセントに挿した時に左右にグラつき難いようになっています。

更新: 2019/02/07
総評

ワイヤレス充電(Qi)目当ての場合は注意が必要

私の第一の目的である Surface Goへの充電状況ですが、稼働中に接続した場合はやはり出力不足のようで、充電はされませんでした。

 

挿すタイミングによっては「充電完了まで〇時間△△分」といった表示は出るのですが、

PCをいじっているうちに(または最初から)「電源モード(接続)」は”高パフォーマンス”から”より良いバッテリー”になっており、PCの電池残量は増えも減りもせず、モバイルバッテリーの電力から使用しているようです。

もっとも充電はされませんがモバイルバッテリーの電力から先に使用しているだけでしっかり PC本体の電池容量以上使えているので問題ありません。

 

2019.02.07 追記

その後、いつの間にか Surface Go稼働中でも充電できるようになっていました。以前は何度やっても充電自体はされず Suface Goのバッテリー残量は変化しなかったのに、しっかり増えていきます。Windows Updateで電源周りの修正でも入ったんですかね?

そして以前よりモバイルバッテリーの減りが速い気がするのですが、前に時間計測はしていなかったので定かではありません。もっとも、Suface Goのバッテリー残量は増えているのでトータルで Suface Goを使える時間は変わっていないのでしょうね。

追記 ここまで)

 

そして事前にあった情報で、Surface Go電源を切った状態で充電出来ないとあったのですが、そんな事は無く無事充電は行えました。たぶん本品よりも出力の少ないモバイルバッテリーで試した人の情報だったのではないでしょうか。

 

ワイヤレス充電(Qi)に関しては普段常用している機器は無いのですが、下記の2台で試してみました。

まずスマホを試してみたところ、どこの位置・向きで置いても全く充電されません

モバイルバッテリーの Qiの故障を疑ったのですが(当初 Qiで充電出来ないとの苦情が多数入っていました)、Qi充電対応のスピーカーを持っていた事を思い出し試してみるとあっさり充電出来ました

 

当初販売店は、Qiの認識位置(精度)がシビアなので少しずつズラしてみたり向きを変えて充電してみて欲しい旨回答していたのですが、その後

 

「Qi認証に伴い異物検知機能を導入しております。スマホケースを付けている場合で、金属製のケース、電気メッキ加工、厚さ4mm以上のケースは反応しない場合がございます。特に金属はQiの充電効率を著しく落としてしまい、またスマホ本体にダメージを与えてしまう可能性があります為、金属装飾が施されているケースはご使用いただけません事ご理解くださいませ。」

 

と正式に出してきました。

ちなみに YOTAPHONE 2にはケースなど付けていません。

私は現状 Qiを常用していないので良いですが、今後利用する事になった時には私の評価は変わりそうです。

 

ちょっと Qiは残念ではありますが、コンセントに接続した状態でモバイルバッテリー本体の充電とケーブル接続した機器への同時充電も可能ですし、しっかり急速充電も出来ており現状満足しております。

更新: 2019/02/20

ACアダプターとして利用時の注意点

今回のクラウドファンディング実行者(販売店)に問合せが殺到しているようで、立て続けに利用に際しての注意点が更新されています。

 

特に今回は Surface Goへの充電に関する事で、今更そんな事言われても状態です。

 

今回のモバイルバッテリーの売りで「コンセントに接続した状態でモバイルバッテリー本体の充電とケーブル接続した機器への同時充電も可能」となっていましたが、コンセントに接続した状態ではパソコンには利用出来ないというのです。

 

クラウドファンディングの募集ページにしっかり

「Macbookやその他Type-C充電PCに対して18Wの急速充電が可能。」

「コンセントがあれば、付属の充電器と同じようにACアダプターとしてお使いいただけるので、純正アダプターよりも便利。」

ってありましたからね。

 

実際に掲載された内容は、

 

「コンセントに挿した状態でのパソコンへの充電について:
MacbookやLenovo等、SuperMobileChargerを使用してのパソコンへの充電を行う際は、SuperMobileChargerが【モバイルバッテリー状態】でご使用ください。
【コンセントに挿したACアダプターの状態ではパソコンへの給電電力が足りず、充電出来ません】事ご了承ください。」

更に

「また、【ACアダプターの状態でパソコンへ接続するとSuperMobileChargerからの電力が足りず、SuperMobileChargerが充電出来なくなる】可能性がございます。
パソコンへの充電は必ずモバイルバッテリーの状態でご使用いただき、SuperMobileChargerをコンセント充電する際は充電ケーブルもしくはパソコンとの接続を解除した上で充電いただけますようお願いします。」

 

と言っており、コンセントに挿した状態でパソコンへ接続したらモバイルバッテリー自体が使えなくなる可能性があるってどんな製品だよ(--メ

救いなのは、本事象が発生したら交換対応してくれるとの事でした。

 

元々出力が 18Wなのは最初から分かっており、モバイルバッテリー充電と同時の接続時には 18Wに達しない事は書かれていましたし、給電電力が足りるか足りないかの判断は購入者が調べておくべき事だと思います。

それ故、「仕様上モバイルバッテリーがフル充電されていれば、PD出力は 18Wあるので Surface Goでの注意点にある 15W以上はクリアされ問題ないはずなので大丈夫」と思っていたのですが、実際に試してみたところ普通に Surface Goバッテリー容量が減っていきます

これってコンセントに挿した状態でのPD出力は 15Wにも達していないって事?

って事で、質問しておきましたが問合せが殺到している状態でいつ返事がもらえるか...

 

ちなみに Surface Goを起動していない状態では、【モバイルバッテリー状態】で使用した時と同様しっかり充電は出来ました。

 

2019.02.07 追記

 

USB Type-C接続で充電出来ているかどうかは Surface Goを起動していない状態では確認できないので、予め Surface Goのバッテリー残量を調べておき増えているかどうかで確認しています。

バッテリー残量が少ない状態から、しっかり 100%まで充電できる事を確認しました。

追記 ここまで)

 

まぁ Surface Go自体バッテリーのもちが良く、私の場合外出先でコンセントに挿しっぱなしで使う状況はまず無いだろうから実際に困る事は無さそうだけど、出来ると言われていた事が出来ない(仕様に達していない)ってのは気持ち良くないですね。

 

 


2019.02.07 追記

 

コンセントに挿したACアダプター利用の状態でパソコンの充電が出来ない件について改良を行なっていたようで、支援者に対し製品の交換対応の案内が届きました。

 

AC接続時の現在の挙動は、モバイルバッテリーへの蓄電とデバイスへの充電を同時に行うように設定されており、デバイスへの供給電力が最大 2.4Aとなっているそうです。
ボルト数が書いてありませんでしたが、他の仕様を見るに 5Vと思われ、最大 12Wの出力と読み取れます。

レビューの最初に書いたように USB Type-Cでの充電時にマイクロソフトサポートでは 15W以上での利用を勧めており、Surface Go作動時にバッテリー残量が減っていったのが理解できます。

また PD出力時は 18Wあると思っていたのですが、あくまでモバイルバッテリーとして使用している時だけのようです。

 

今回の製品修正では AC接続時にデバイスへの給電を優先するよう回路変更を行い、最大5V/3Aでの出力が可能になったようです(PD対応ケーブル使用時のみ)。

 

とここまでは喜んでいたのですが、案内文には
「充電に18W以上の電力を必要とするデバイス(Surface GoやMacbook Pro等)およびPDプロファイルに5V/3Aが無いデバイス等への充電は改良版でも変わらず非対応となります。」
とあります。
また
「改良前も改良後もモバイルバッテリーとしてご使用の際は9V/2A、12V/1.5AのPDプロファイルが書き込まれております為、18W供給可能となります。よって、Surface Go等の29Wを必要とするデバイスへの充電も可能です。」
とありました。

 

29W必要な機器に対し 18Wの供給で充電可能な理由がよく分からないのもそうなのですが、Surface Goが 29Wを必要とするの根拠が分かりません。
特に仕様書にあるわけではなく、付属の ACアダプターの出力を見ても 15V / 1.6A(24W)なので、29Wは不要でしょう。

 

前回の質問はスルーされてしまったようですが、今回は交換対応との事で交換の申し込みと一緒に指摘&質問を記載しておいたのだけど、今度は返事を貰えるかな?

 

なんて書いている最中に電話で回答を頂けました(^^;;;

内容がちょっと難しい所があり、確かに電話で聞いた内容をメールで説明するには私がどこまで何を分かっているか理解する必要があり、やり取りにとても時間がかかってしまったでしょう。

 

かいつまんでお話しすると、Surface Goが 29Wというのは単純にミスだったようなのですが、USB Type-C接続での充電に関しては PDと QC3.0の仕様を分かっていないとよく分からない内容でした。

Surface Goの Webで公開されている仕様を見ても PDや QCなんて単語は出てこないので(サポート外なので当然かもしれませんが)、今回私は単純に必要ワット数の事しか考えていませんでした。

 

どうやら PD利用時には、充電器側とデバイス側双方で同じ出力の PDプロファイルに対応していなくてはならないそうです。

元々 Super Mobile Charger は 9V/2A、12V/1.5AのPDプロファイルが書き込まれておりモバイルバッテリーとして利用時には 18W出力出来ており、Surface Go側も対応している様なので充電が出来ているとの事。

それが今回の改良で ACアダプターとして利用する時に Super Mobile Charger が 5V/3AのPDプロファイルに対応するのですが、メーカー側が実機で試し電流なども計測してみたところ Surface Go側が対応していない様だとの事でした。Microsoftにも仕様を聞いてみたそうですが、やはり回答をもらう事は出来なかったそうです。

 

そしてPDに対応しておらず充電した時には QC3.0での充電を試み、この時 5V/2.4A(12W)出力で充電され、これまでの挙動だったのだと私は理解しました(違っていたらスミマセン)。

 

ただ改良版では AC接続時にデバイスへの給電を優先するため、モバイルバッテリーの残容量に関わらずデバイスに給電してくれるので便利になります(相変わらず Surface Goはシャットダウンしておかないといけませんが)。

それにもしかしたら Surface Go側が今後 5V/3AのPDプロファイルに対応してくれるかもしれませんし(ソフト的に更新できるのか知りませんが)。

 

今回の交換対応は 4月中旬を予定しており、併せて製品の一般販売も開始する様です。

今後交換品が届き、挙動を確認したらまた追記したいと思います。

 

 


2019.02.20 追記

 

電圧電流チェッカーを購入したので、

 

現時点で Surface Go への充電時に何W出力されているのか確認してみました。

 

まずモバイルバッテリーとしての出力時はこんな感じです。

1.5Aには達していませんが、[12V/1.5A]の PDプロファイルで出力されているようで、ちょっと低いですが約14.4Wで出力されており、Surface Go 稼働中でも充電出来ています。

 

続いて ACアダプターとして利用する時ですが、現状まずモバイルバッテリーを満充電の上 Surface Go に接続します。

なんと約5V/1A(5W)しか出ていません(*_*

これじゃぁ充電なんてできっこないですね。

考えてみれば Microsoftサポートではどこにも QC対応なんて書かれおらず、必要ワット数しかなかったですね。

Surface Go をシャットダウンしている時に充電出来ているだけラッキーって感じでしょうか。

 

そもそも4月の一般販売時までの改良はモバイルバッテリーとしての利用時の 9V/2A、12V/1.5AのPDプロファイルに対応してくれれば良いだけだと思うのですが、きっと難しいんでしょうね。

 

  • 購入金額

    3,980円

  • 購入日

    2018年12月04日

  • 購入場所

    Makuake

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