自転車用のスピードメーター、距離計です。サイクルコンピューターと呼ばれますが、そんなに賢くはないかもしれません。

高機能品にはGPS機能や心拍計を含み、スマホへ連動する製品もありますが、この製品は機能も造りもシンプルです。

15もの機能？！

説明書やパッケージに機能として次のように列挙されています。

・現在スピード・平均スピード・最大スピード・走行時間・走行距離（DST）・累計走行距離（ODO）・時計・オートスタート/ストップ・km/mile切り替え・車輪外周長設定・自動表示オフ（節電機能）・12/24時間表示切り替え・結果の順次表示・設定

機能として数えなくていいような項目もありますが、リアルタイムのスピードと当日分の距離が計れれば十分です。

パッケージに WATER PROOF の文字があるので、防水仕様のようにみえますが、できるだけ濡らさないほうがよいでしょう。

電池は、AG13（国際規格名ではLR44）x1 個です。付属しています（保護シートなしにセットして出荷）。

仕組み、取り付け

構成は、本体、本体のホルダー、センサー、磁石からなります。

自転車のスポークに永久磁石のチップを取り付け、フォーク側に固定した磁気センサーで磁石の通過を検知して車輪の回転をカウントします。

検知したカウントと初期設定時に入力したタイヤの外周長に基づいて距離と速度を算出して表示する仕組みです。

「磁石とセンサーの間隔は1mmにして、センサーの先の部分と磁石が近くなるように」と説明書に指示があります。

本体は、ハンドルに取り付けたホルダーにセットします。本体はホルダーから着脱可能ですが、ロックが固く日常的に着脱するには不向きです。センサーからの信号を受け渡すための接点があります。

フォークに取り付けた磁気センサーとハンドルのホルダーとは細いケーブルでつながっています（長さ調節不可のため、余った線はどこかに束ねる必要あり）。

タイヤ外周長は、仕様上同じサイズでも空気圧や乗り手の体重によってずいぶん変わるようで、用意されたサイズ-周囲長テーブルの通りに設定したとしても正確ではないかもしれません。ネットには実際に乗車して計測することを勧める情報もあります。

実際に使ってみると

• リアルタイムの速度がわかるのは楽しい
  一定のスピードをキープして走行すれば心肺機能のトレーニングになるかもしれません。
  歩道を走行するときスピードをセーブする目安にもいいです。
• 地点間の距離がわかるので、勘に頼っていた距離感を客観化できる
• 現在時刻が表示されるのは、意外と便利
  腕時計をしていないので、ふと今何時かなと気になるときによいです。
• コンパクトなのにスピード表示は大きいく見やすい
  走行の妨げにならない大きさだし、心無い人に目をつけられる可能性も少ないサイズなのかなと思います。
  走行中に目を落としても短時間で安全に視認できる文字サイズです。
• ハッキリ言って、造りはチープ
  スポークに取り付ける永久磁石のチップがすぐに取れて紛失しないか恐れています。
  本体中央下の赤い突起は動作中に光ればいいのにと思うのですが、ただのデザインです。
  プラ成形の仕上げが値段なりに粗いので、いかにも安っぽい印象です。
  取り付けは、付属の両面テープと結束バンドで行うことになっています。合理的ではありますが、最低限の方法です。
• バックライトはあったほうがいいかも
  夜道で走行中に表示を確認することができないのでちょっと不便かなと感じています。
• 距離（DST）のリセット：左ボタンでDSTを表示させ、右ボタンを3秒長押し

こんな値段で センサー＋計算/メモリ＋表示 という要素を含んで完結した機能をそなえた製品が入手できることに驚きます。もう少し頑張ったら100円ショップに並びそうな勢いです。

すぐに壊れてしまうようなら残念だし、ある程度正確に計測できることも期待しますが、もし期待に反するようならもう少しグレードの高いのを買おうかと思います。

この自転車に取り付けていますが、公道で走行してみると時速20数km程度でも巡航することは体力的にか自転車の性能的にか なかなか難しく、時速30km以上には瞬間的には達しますが、ペダリングを続けることは困難で、息が上がってたいへんです。
それでも「今何キロ？」と思いながらメーターをチラッと見て走るのは、楽しいものです。

Shipping Free

到着：2018/03/22ごろ