Massdropでニッチなキーボードを見つけたので、購入してみた。
Glorious PC Gaming Race社のRGBバックライト付きフルモジューラー式メカニカルキーボード”Glorious Modular Mechanical Gaming Keyboard”(GMMK)。
最大の特徴は、キースイッチを交換可能であること。1台のキーボード本体で複数のスイッチ軸を使ううことができるという、これまでにありそうでなかったキーボードだ。
Glorious PC Gaming Race社のHPからキーボード本体、好みのキーキャップとキースイッチを組み合わせて注文すると、パーツごとに3箱に分けられて届いた。
テンキー付きのフルキーボード。$59.99。これにパーツを組み合わせて完成させる。いわばキーボードのベアボーンキットのようなものだ。
104キー英語配列のキーキャップ。$19.99。
キースイッチは120個入りで$29.99と手頃な価格。
キーボード本体。ゲーミングデバイスというとごつくて派手なデザインのものが多いが、GMMKはコンパクトサイズかつシンプルなデザインで個人的には好印象。
黒アルマイト加工処理されたアルミのトッププレートは、指で強く押してもたわみが少なく、強度は十分。その端部にはアルミ地金の色を生かした銀色の加飾。しっかりと布巻きされたケーブル、キャップ付きのUSBコネクタなど、細かな所まで手が掛けられている。
キースイッチを装着する基板の上部にある四角い部分がLED。中心にあるのはスイッチを支持する軸を受ける穴。その下に斜めに2つ配置されているのが、スイッチの接続端子。
スイッチの装着は位置を合わせて押し込むだけでOK。外す際には付属のキースイッチプラーで引き抜く。ホットスワップに対応しているので、通電中も着脱可能。
キーキャップは白・黒の2色から黒色を選択。ABS樹脂のダブルショット射出成形なので、キーキャップ文字の剥がれ、摩耗が起こらない。
ゲームをやっていると、移動キー(WASD)やShift、Ctrl、Altなど特定のキーの文字のみが損耗するので、ダブルショットのキーキャップはゲーム用途に向いている。
キースイッチはGateron社の黒・青・茶・クリア・緑・赤軸から選択可能。今回は軽いキータッチが特徴の赤軸を選択。GMMKでは、Cherry、Kailhブランドのスイッチとも互換性がある模様。
キースイッチ上部の細長い隙間は、LEDの光をキーキャップ側に通過させるためのもの。LEDの光を透過させるために、スイッチの上面はクリアな素材で作られている。
キースイッチ、キーキャップを取り付けて完成。スイッチの取り付け時には、接点が曲がらないようにやや気を使い、面倒に感じることもあったが、オリジナルのキーボードを作った感があって、これはこれでいいのではと思う。
キースイッチを取り付けてから盤面を眺めてみると、キーキャップの文字がやや角ばっていたり、フォントサイズが統一されていないことが原因で、やや読みにくいなと感じた。この点は改善してもらいたい。
キースイッチ上部の隙間からLEDの光が見える。光はスイッチの上部に偏っているが、下側にあるLEDが上のスイッチの下部も照らしていて、結果的にはスイッチ全体が、ぼやっとではあるが光っているように見える。
隣り合うキーキャップの隙間が光っているように見えるのは、キーキャップの四方側面が鏡面仕上げされているため。細かな所まで作り込まれている。
専用ソフトでLEDの光り方をカスタマイズできる。デフォルトで18種類のライティングパターンが登録されていて、光の明るさ、速度、方向など細かな調整ができる。それに加えて、1キーごとの設定も可能。
18種類のライティングパターンを動画撮影してみた。
LEDはキーの上側にしか配置されていないので、実際に光っているのはキーの上側のみなのだが、一斉に点灯すると全体が光っているように見える。
■総評
・フルモジューラー式は、キーボード本体が1台あれば複数のスイッチ軸を使うことができるので、非常に経済的。
・赤軸は軽い入力感でとても打ちやすい。Majestouch(茶軸)から乗り換えたが、ほぼ違和感ない。茶軸よりもより軽いタッチでスッと入っていく感じ。キーを打ち切った時のカツッという底打ち感はCherry MX軸に近い。
・キーボード本体の剛性が十分あるので、打鍵時に盤面がたわむことなく、安定的にタイピングすることができる。ただ、スペースキーにスタビライザーが使われていないので、打ち込み時にはぶれるし、カチャカチャと響く打鍵音がやや気になる。
・LEDのライティングパターンは豊富。専用ソフトはシンプルな作りで扱いやすい。
・キーボードとしての基本性能は十分に備えていて、フルモジューラー式とRGBバックライトという付加機能を考えれば、$110で購入できるキーボードとしては良くできている。
・キーキャップの文字が美しくない。文字の大きさや太さが一定ではないので、盤面が雑然としたか感じに見えてしまう、ただ、ダブルショットで$19.99なのだから、仕方ないことかもしれない。
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購入金額
12,400円
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購入日
2017年02月17日
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購入場所
Glorious PC Gaming Race
Takahiroさん
2018/01/10
これってハンダ付けは必要ですよね? やったことがない人だとこのアイテムは敷居は高い(その前に出来ない人は買わないか?)かなぁ~
yachさん
2018/01/10
ハンダ付けは不要です。
指で押し込むだけで固定されます。
外す時には付属のプラーで引き抜きます。
Takahiroさん
2018/01/10