レビューメディア「ジグソー」

亡霊 in Italy-1943

英国Rebellionが放つ、スナイパー・アクションTPSの最新作。

前作にて、北アフリカ戦線でナチス秘密兵器開発を阻止した、OSS(米戦略情報局・CIAの前身)所属の潜入工作員カール・フェアバーンが、今作ではイタリア戦線で「グロ注意」の警告を撒き散らす。

何で「グロ注意」かというと、このシリーズ、SATSUGAIのシーンが「体内破壊表現付き」で再現される「X-RAYシステム」なるド変態機能が標準でONになっておりまして、ヘッドショットすれば銃弾が頭蓋骨を砕きながら脳をぶっ飛ばすシーンが、手榴弾を命中させれば破片が体内に突き刺さるシーンが「スロー・リプレイ」されます。 

 

それも、かなり高い頻度で。

 

そういうわけで、エロはないけどグロ注意ってことで18禁です。

高校生とかは買っちゃダメだぞ。

 

とりあえず、こちらがトレーラー映像なんですが、これでもかなりグロ表現抑えてます。

フェバーンさんが、とりあえずどーいう人なのかは、これ見ればだいたい判ります。

 

・・・んで、基本的にゲームの内容は今までのシリーズと同じで、基本操作はほぼ3準拠。

グラフィックが綺麗になったことと、欄干などにぶら下がって隠れたり、雲梯移動出来たり、繁みや遮蔽物に隠れられるようになったりしたほかは、ほぼ全く同じゲームと言っていいです。

ただ、これらの行動パターンが増えたことで、いわゆるステルス・ミッションの幅が大きく増えたほか、アクションゲームとしての完成度も上がっています。

MAPも今までのように「ある程度の自由はあれども、だいたい一本道」から、MAP全体を自由に動き回って攻略プランを自由に構築出来るようになりました。

 

例えば、この列車砲破壊ミッションですが、やろうと思えば15分で破壊出来ますけども、じっくりルートを探索しながら、サブミッションを潰していくと、軽く一時間半かかります。

 

武装の種類もかなり豊富で、セミオートマチックで即応性に優れたM1ガランド、狙撃距離は長いが反動が大きく扱いづらいカルカノ、銃身自体がサプレッサーとなっているデ・リーズル・カービンなど、DLC追加分も含めるとライフルだけで15種類強、短機関銃や拳銃も含めると40種類前後の銃器が用意されています。

 

各武装ごとに強化条件が設定されており、それを満たすことで性能がUPします。

敵が腰に下げている手榴弾を打ち抜いてキルとか、目玉打ち抜いてキルとか、色々です。

 

敵を倒すことで、フェアバーンさん自身もパワーアップします。

狙撃を不利にする心拍数の増加を抑えたり、高いところからの落下に対する耐性が増えたり、周囲にいる敵に感づく範囲が増えたりと、この能力の組み合わせで攻略方向も変わってきます。

 

なお、このレベルアップのためのポイントは、遠くから狙撃、敵に感づかれないよう他の音に紛れて狙撃、ヘッドショット、一発で同時に複数の敵をキルするなど、いくつかの要件を重ねることで多くのポイントが獲得出来るようになっており、余り簡単な倒し方ばかりしていると、ポイントが稼げないようになっています。

 

難易度調整は、敵のAIや視界の広さ、勘の良さなど「敵が強くなる」他に、狙撃自体の難度にも関わっています。

上級モードにすると、「重力」や「風の強さ」に弾丸が影響されるようになるため、狙撃眼鏡で狙った位置から大きく着弾点がズレます。

一応、上級モードまではこの「ズレ」がどの程度になるかをガイドで示してくれる機能(心拍数が高い場合は使えない)がありますが、最上級モードにすると一切使えなくなるので、どの程度の距離や風でどの程度着弾点がずれるか、体で覚える必要が出てきます。

 

・・・・まあ、3の時点で最上級モードの攻略者数は全体の2%以下でしたので、このモードでやるのは一部のドMだけですけど。(私でも途中で投げた。コンティニューも不可になるので)

更新: 2017/04/18
総評

相変わらず超楽しい。ただしグロ注意。

3の時点でも「敵が底抜けに間抜け」であることを除けば、かなり面白いゲームだったんですが、4はある程度間抜けなAIも改善。

 

ゲーム性や操作性はそのままに、自由度やアクション性、グラフィックに「X-RAYシステムのSATSUGAIパターン」に至るまで、全体的に順当なパワーアップを果たしており、続編として非常に高い完成度となっています。

 

長距離狙撃で敵を一方的に屠る傍ら、近距離でのステルス戦闘、トラップによる多彩な「ぶっころ」を駆使するゲーム性と、TPSが苦手な人でもクリア出来る中くらいの難度は、FPSやTPSの「高すぎる難度」の前に挫けた人にもお勧め出来ます。

 

ただ、最大のウリである「X-RAY」が苦手な人は絶対無理な方向なのが難点。

苦手な人は設定でOFFすりゃ良いわけですが、それやっちゃうとゲームの魅力も半減してしまう(X-RAY発動時の「弾丸が敵に到達・貫通するまでの、映画のようなスローモーション映像」が、ばっさり全部なくなる)ので、そういうのが大丈夫な人以外にはお勧めしません。

 

私自身は割と大丈夫な人な上に、あんまりゲーム上手くないので、こういうのは満点です。

追加DLCも「シーズンパスを購入すれば、以後リリースされる全てのDLCが無料追加される」など、追加要素やパワーアップのために過度の課金も要求してこない。

この内容なら、プライスダウン前でも十分にお金出す価値アリです。

  • 購入金額

    8,980円

  • 購入日

    2017年04月17日

  • 購入場所

    STEAM

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