2015年作品。116分。原題 “The Man from U.N.C.L.E.」
あらすじ
東西冷戦真っ只中の1960年代中期。アメリカCIAの敏腕スパイ、ナポレオン・ソロは、上司の命令によりソ連KGBの凄腕スパイ、イリヤ・クリヤキンとペアを組んで、米ソ共通の脅威に立ち向かうため任務に就く。しかしハンサムでプレイボーイのソロと、まじめで堅物のクリヤキンという水と油のようなコンビは、果たして任務を無事成し遂げることが出来るのだろうか……
1964年に始まったアメリカのTVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を土台にしたリブート劇場作品です。
60年代のアメリカTVドラマ全盛期を残念ながらリアルタイムでは体験していないので、この「0011ナポレオン・ソロ」も知識としてしか知らないのですが、こちらも国際秘密機関U.N.C.L.E.(アンクル)で働く二人組を描いたスパイアクションということで、「ほぼ」そのままな感じの設定ですね。
ただし、本作では二人は始めからペアを組んでいるのではなく、「ペアを組むきっかけとなった事件」を描いております。
共同原案・共同脚本・共同製作、そして監督と4役をこなしたのは「シャーロック・ホームズ」「ロックンローラ」などを監督したガイ・リッチー。マドンナの元旦那さんですね。
この人特有の、なんといいますか…「ハイスピードカメラで撮影したような素材を元に、コマ落としと早回しを多用してアクションを描く」という、いかにも「ガイ・リッチー印」的な映像があるのですが、本作ではそれは使用しておらず、もっと「普通」に近い画作りになっております。
それでも、ガイ・リッチーが脚本に吹きこんだのではないかと思わせるような洒脱なセリフ回しなども沢山あり、主役二人の軽妙な会話が楽しめます。
ストーリーの方もなかなかに良く出来ており、1960年代を舞台にしたことにより、現代のハイテク機器を駆使するスパイものとは一線を画し、良い意味でのローテク環境に話を持ち込んだのも良かったのだと思います。
素直に「面白かった」と思える作品です。
唯一残念だったのは、オープニング・クレジットでヒュー・グラントの名前が出るのですが、これだけのビッグネームにもかかわらず、どうでもいい役で出てくるんですよね。
ですから、そのあたりで既に「これは……今はどうでもいい役回りだけど、実は後から結構肝心な役を演じるために出ているのでは…?」と読めてしまったことですかね。
それでも楽しめましたけどね。(^-^)
さて出演は、ソロ役に「マン・オブ・スティール」でスーパーマン役を演じたヘンリー・カヴィル(それにしてもこの人は立派なあご周りをしてますなぁ…)、クリヤキン役に「白雪姫と鏡の女王」で王子様役を演じたアーミー・ハマー、その他に「ジェイソン・ボーン」のアリシア・ヴィカンダー、「華麗なるギャッツビー」などのエリザベス・デビッキ、そして「ラブソングができるまで」「ラブ・アクチュアリー」などのヒュー・グラントなどです。
(2017年2月鑑賞)
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購入金額
1,391円
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購入日
2016年頃
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購入場所
Amazon.co.jp
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