レビューメディア「ジグソー」

通りすがりのおじさん謹製 PCM51X2DAC

 

自作のユニバーサル基板との音の違いを確認したいので、基板を

領布頂きました。

 

日本製ということでとてもきれいな基板です。

部品を載せました

 

 


2016年7月31日追記

はんだ付けは完了していたのですが、上手く動いていないようで、ずっとデ

バッグしていました。

X2:22.5792MHzのクリスタル発振器側のLEDが起動時に一瞬光るだけで

44.1KHzの音源データを再生しても付かない障害が発生していました。

ハード面/ソフト面からの切り分けが必要でしたので、またドライバーにメ

ッセージ出力を組み込むことにしました。

手順を備忘録として残します。(すぐ忘れちゃうのでw)

 

①コンパイル環境の準備とカーネルのソースをダウンロードする

 (たかじんさんのページを参考にしました。)

 

・コンパイル環境のインストール

 sudo apt-get update

 sudo apt-get -y install ncurses-dev device-tree-compiler gcc bc make

 幸いに元カーネルとgccのバージョンが一緒だったので、このまま続行しま

 した。(違っている場合の対処は上記リンクを参考にして下さい)

 

・カーネルのソースをダウンロードする。(rpi-sourceコマンド)

 以下のコマンドを実行します。

 

 sudo wget https://raw.githubusercontent.com/notro/rpi-source/master/rpi-source -O

 /usr/bin/rpi-source

 sudo chmod +x /usr/bin/rpi-source

 sudo /usr/bin/rpi-source -q --tag-update

 sudo rpi-source

 ※ソースがダウンロードできるまでしばらくかかります(10分~30分)

 

②ドライバソースにデバッグ文を組み込む

 hifiberry dac+ proのドライバーを利用しているので、そのドライバーを

 修正します。以下がソースになります。

 ~/linux/sound/soc/bcm/snd-soc-hifiberry-dacplus.c

 

・printk文を組み込む

 カーネルのデバッグ方法は色々あるようですが、ここでは簡便なprint文

 を組み込むことにしました。このprintk文で出力したメッセージは、カー

 ネルコンソールに出力されることになります。(dmesgで見れます)

 printk文は普通のprinff関数とよく似ていますが、最初にメッセージの

 優先コードを付与します。私は、"KERN_DEBUG"を付与しています。

 

③部分コンパイルをする

 Raspbianのカーネルをセルフコンパイルすると、半日以上かかってしま

 いますので、部分コンパイルをすることにします。

 部分コンパイルは以下のコマンドになります。

 

 make -C フォルダ1 M=フォルダ2

 - フォルダ1:カーネルソースの格納場所

 - フォルダ2:部分コンパイルしたいソースの格納場所

 ※このコマンドはカーネルソースの場所にcdして実行します。

 

 これで全コンパイル無しで数分でドライバモジュールのコンパイルができ

 ることになります。

 

③デバッグ

 hifiberry dac+とproは同一のドライバーを使っています。初期化時に

 ドライバが以下のロジックでproボードかどうか判定しています。

 (そしてproならマスターモードで動作します)

 

 ・44.1KHz系のクリスタル発振器をonにして、その動作を確認

 ・クリスタル発振器をoffにして、sckが出ていないことを確認

 ・48KHz系のクリスタル発振器をonにして、その動作を確認

 

 この3つの条件がクリアされた時に、proボードとして認識されてマスター

 モードとして設定が進みます。

 

 私の場合は、一番目の条件の44.1KHzの動作が確認できないことが

 デバッグ文よりわかりました。(LEDは一瞬つくのですが...)

 

④ハード修正

 クリスタル発振器(KC3225K)からの出力が確認できないことがわか

 りましたので、もう一度入念にはんだ付けをし直しました。

 動作させたところ、44.1KHzと48KHzのデータでそれぞれクリスタル

 発振器が使い分けられるようになりました。

 めでたし、めでたし

 

  • 購入金額

    4,000円

  • 購入日

    2016年07月08日

  • 購入場所

12人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (17)

  • 通りすがりのおじさんさん

    2016/07/09

    改造のワイヤーは出来れば単線、または細くて柔らかくて被覆が耐熱の物がいいです。
    あいにくうちにはどちらも合致するワイヤーがなくて、今回は固いワイヤーを使った為、いじっているうちにICのピンが剥がれてしまいました。
    (折れてはいないので、そ~~~~っと扱ってます)
  • 通りすがりのおじさんさん

    2016/07/09

    チップ部品の半田付け、綺麗ですね!
    私のは半田が尖ったり、部品がちょっと斜めったりしてます・・・
  • baelさん

    2016/07/14

    もしも自分が取り組むなら・・・
    先に作業台用意しないと、腰が逝ってしまいそうです。

    最近腰痛が激しく、腰痛治療の通院がままなりませぬ・・・ orz
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