1998年作品。114分。原題 “Holy Man”


あらすじ
ショッピング番組専門のテレビ局で働くリッキー。成績が伸びずに悩んでいた彼は、ひょんなことから正体不明の男“G”に出会う。不思議な魅力で周りの人たちに影響を与えるGを見たリッキーは、自宅に居候させるGをショッピング番組のホストとして起用することを決心するのだったが……


エディ・マーフィー主演でありながら、日本では劇場未公開となっていたマイナー作です。
大きな期待は抱かずに観たのですが、それが功を奏したのか意外に楽しめる作品でした。

ショッピング番組に出演しながら一切商品を売り込もうとせずに、なにやら人生に関する深い話や哲学的な話を、皆が分かるような言葉づかいで伝えるGに世間が魅了されていきます。

タッチストーン・ピクチャーズ配給作品なので、(御存じない人のために書いておくと)つまりはディズニーが絡んでいるようなモノ。
それだけでかなりの「安心作(変に救いようのない結末だったり、気分が悪くなるようなグロバイオレンスがあったりしないという意味で)」であることは保証されますし、導入部を見ていればかなり先の方まで話の展開は読めてしまうような作品ではあるのですが、ある意味普遍的なテーマを扱い、普遍的な話をするキャラクターが登場しますので、思いのほか楽しめてしまえました。

特別「名作・傑作」という訳ではありませんが、安心して楽しめる作品でした。
当然子供でも楽しめる内容になっていますし、ご家族皆さんでお楽しみいただけます。

出演は、「ペントハウス」「ジャックはしゃべれま1,000(せん)」などのエディ・マーフィー、「ザ・フライ」「インデペンデンス・デイ」のジェフ・ゴールドブラム、「ハッピー・フライト」「ジャック・フロスト」のケリー・プレストン、「愛と青春の旅立ち」「スカーフェイス」のロバート・ロジア、TV「チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ」や「スーパーマン４　最強の敵」ジョン・クライヤーなどです。

2016年4月鑑賞