売れに売れたハーフカメラ、PEN EEシリーズの初代モデルです。
シリアルナンバーと本体を覆う革の模様から、中期モデルと思われます。
※1962年から1968年あたり?
手持ちのPENシリーズ2台を手放して、代わりに購入しました。
やっと手に入れた「完動品」です。
初代モデルの欠点で、対応するフィルムがISO200までです。
PEN-EE2からはISO400対応なので、そっちにすればよかったかなあと反省。
焦点距離28mm、パンフォーカス。
3.2mがスイートスポット、1.5m以遠なら大丈夫、という単純な扱い。
シャッター速度は2段階の自動可変、絞りはF3.5〜F22まで自動可変。
フィルム感度はISO10からISO200まで対応。
露出はISO感度ダイヤルで補正。
バックパネルはライカみたいな取り外し式、シャッターチャージは写ルンですと同じダイヤル式、
フラッシュは接点だけ、フィルムカウンターはチャージごとのデクリメント、初期値は手動設定。
ネガフィルムならこれで問題ないだろう、というシンプル構造です。
ただし金属製なので軽くはありません。むしろズシリとしてます。
横長メインのハーフカメラは既に持ってる。
それでも、欲しかった。
縦長に撮れるハーフカメラ。
スマホと同じように、縦長に写真を撮ることができます。
実際に持ち出しましたが、フィルム1本を使い切る前に撮れなくなりました。
明るさが足りなくなると、赤いベロで「撮れないよ」と警告してきます。
ただ、赤ベロの後、もう一度シャッターを押すと撮れることが多々ありました。
謎です。
上野から撮り始めて、秋葉原でベロばっかりになって諦めました。
20枚も撮れませんでしたね。
撮り終わってから、実写を紹介したいと思います。
撮影サンプル
自分のは、ややハズレ個体だったようです。
セレン素子の劣化と内部調整の不一致か、たいていは露出オーバーでした。
いくら枚数が取れても、ハズレが多すぎるのは困ります。
ただ、調子の良い個体なら簡単な操作からは想像がつかないほど良質な写真が撮影できてしまうのも、また事実。
どうせ買うなら、完全にオーバーホールされたキチンとした個体を買うことをお勧めします。
オーバーホールしてもらった
思うところあって、オーバーホールしてもらいました。
店は買ったところではなく、人形町「カメラのロッコー」さん。
レンズのカビを落とし、シャッターや絞りを清掃し、バネを調整し。
セレン素子はギリギリ大丈夫ということでそのまま再利用。
これで1万円でした。
オーバーホールは、ほぼ人件費です。
ゆえに安いカメラでも高いカメラでもだいたい基本料金は一緒。
安いカメラがあまり修理されないわけです。
セレンが弱いので、ちょくちょく露出が外れます。
気合いを入れて撮るカメラではないですし、そんなものなんでしょう。
ペンEEDあたりを手に入れてからは、出番は減りつつあります。
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購入金額
5,400円
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購入日
2017年05月21日
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購入場所
三葉堂寫眞機店
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