Dragon Age:Inqusitionのシングルプレイ用ダウンロードコンテンツ“地底世界”をさくっとクリアした。クリアまでの所要時間は約6.5時間。ハコンの顎よりも軽めのコンテンツであった。
本作 “地底世界”の舞台は、Dragon Ageファンにはお馴染みのドワーフ族の地底回廊”である。初作Originsではドワーフ族の地底都市オーズマーを訪れ、地底回廊に潜り、ダークスポーンと戦いながら数々のクエストをこなした覚えがある。本作のストーリーは、ドワーフ族に関する予備知識がないと理解しにくいので、旧作をプレイしていない人は、以下の点を把握しておくと良いだろう。
セダス大陸の地下には回廊群が広がっており、各所に存在したドワーフの地底都市を繋いでいた。都市間で交流が盛んであったが、地底から現れたダークスポーンの侵攻(第1次ブライト)によりほとんどの都市が崩壊している。現存するのはオーズマーとカル・シャロクの2都市のみ。
オーズマーのドワーフ族は、自国に繋がる地底回廊までダークスポーンの侵攻を許している。対ダークスポーン戦線の最前線は、“死の軍団”と呼ばれる決死隊が死守している。
さて、本作のストーリーは、オーズマーから審問会にもたらされた緊急要請から始まる。その要請とは、地震が彼らのリリウム鉱山の1つを崩落させてしまい、他の坑道も危険に晒されている。さらには地底回廊のドワーフ制圧区域にダークスポーンが侵入できないようにしていたトンネルの封印が崩れ、大量の敵に侵攻されているので派兵してほしいというものである。
現場へ向かい、斥候ハーディングから報告を受ける。地震が頻発しており、随分と危険な様子。オーズマーのドワーフ族が地下で待っているのでリフトで降りて接触するよういわれる。
ちなみにDragon Ageの世界においては、ドワーフとは地底に住む一族であり、彼らは地上に住むドワーフのことを“雲見人”と呼んで蔑んでいる。地上とは、地底から追放されたり、地底から去った者が住む場所なのだ。地表に住むハーディングはというと、オーズマーのドワーフ族のことをあまり快く思っていない様子。こういうちょっとした会話から世界観が垣間見えるところが、Dragon Ageシリーズの面白さでもある。
地底回廊にて、まずはヴァルタ記録官と合流。オーズマーのすべてを記録するといわれている記録館から派遣された人物。
続いて死の軍団のレン副長と合流。第5次ブライトを戦った古参兵で、最高の指揮官の1人とのこと。
共闘によりダークスポーンの侵攻を食い止めるが、地震の発生原因を突き止めるためにさらに地下に潜ろうという展開に。
以降は、ヴァルタ記録官とレン副長がNPCとして同行し、計6人で地下回廊を進んでいく。
2人は近接攻撃職。私の場合、戦士2、ローグ1、メイジ1のパーティーであったため、バランスを欠く構成になってしまった。
敵の特徴としては、集団で現れることが多く、ターゲットを安定させにくい。また、ADDがきつい。厄介なことに複数の耐性攻撃に対する免疫を持っている敵が多く、やたらとダメージが通りにくい。つまりは、敵が次々に湧いてくるが削りにくく、戦闘が長期化しやすい。ただ、タンクがヘイトを集め切れずに非戦士職が攻撃されてしまっても、敵の攻撃力はそれ程は高くないので、“ハコンの顎”の時のように瞬殺されるようなことはない。その点はバランス調整した結果なのだろうが、だらだらとした緊張感のない戦闘になりやすく、メリハリを効かせた調整をしてほしかった。
コンテンツの適正レベルとしては、出現するアイテムから想像するにLv20~と思われる。敵のレベルは、審問官がLv27でプレイした時はLv27、審問官がLv15の時ではLv15であった。Lv27を上限に審問官のレベルに応じてスケーリングするようである。
ストーリーは単独ゾーンで完結するので、集中してプレイできる点は良いのだが、クエスト、戦闘ともに単調なので飽きやすさはあるだろう。最も辛いのは、ストーリー展開である。これまでに築き上げられたDragon Ageの世界観とうまく刷り合わずに納得がいかないままに終わってしまったという感覚が強い。“ハコンの顎”と比較すると同一価格帯ではあるが、ストーリー性、クエストなどあらゆる点で数段劣っている。
“地底世界”のプレイ動画を最初から最後までほぼノーカットで公開中
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購入金額
1,404円
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購入日
2015年08月29日
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購入場所
Origin
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