ベルギービールの中でも、トップクラスの12度弱というアルコール度数を誇る、ロシュフォール醸造所の誇る最上級品。
種類としては、トラピスト・ビールと呼ばれる上面発酵エールで、瓶詰状態で長期発酵させるのが最大の特徴。
ちなみに、トラピストってのは修道会の名前。
何で修道会がビール作ってるかというと、飲料水の確保が困難な北部ヨーロッパにおいて、保存の効く飲料ってのがビールかワインくらいしか無かったそうな。
また、トラピスト会がビール醸造に手出した頃のヨーロッパは、水媒介型の伝染病が猛威を振るった時代でもあり、ビールやワインはそうした伝染病にかからない数少ない飲料として、非常に重宝されたんだそうで。
そういう訳で、現在もそういう故事とか伝統とかに則って、トラピスト会の修道士たちは古来の製法を守りつつ、ビール作りに邁進しておるのです。
・・・なお、以上のうんちくは、全てベルギービール・フェスに参加された飲兵衛さん共に教えてもらったものだったりする。
んで、このロシュフォールを醸造している修道院は、厳格さで知られるトラピスト会の中でも超がつく保守派だそうで、修道会運営費用を賄う以上の本数は一切作らない。
その醸造法も古来変わらぬ門外不出の秘伝、醸造所見学も一切お断り、インタビューすら滅多に受けてくれないそうな。
鉄壁の秘密主義によって作られるこのビール、お味のほうはというと・・・・
「あかん、これ大人を全力で駄目にする酒だ(汗)」
何種もの果実を濃縮してぶっ潰したような、ブラックチェリーとカシスにフルボディのワインを突っ込んだような、恐ろしく複雑にして奥深い風味。
好きな人はドツボに嵌る味ですが、駄目な人は完璧に駄目でしょう。
ビールといっても、下手なワインよか強い酒なので、ゆったり飲むのに向いています。
生産数が非常に少ないのですが、恐ろしく癖が強いのと、ビールとしては破格に高い(330mlで800円以上)せいか、ちょっと検索すりゃ定期的に買えるくらいの数は日本に入っている模様。
私にとって、一週間に一本の、ちょっとした贅沢になっている酒です。
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購入金額
840円
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購入日
2015年04月27日
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購入場所
れいんさん
2015/06/07
某支配人@名古屋定住@イベント行きたいさん
2015/06/08
Vossさん
2015/06/08
見た目も古風なのですよー
某支配人どの
残り三本なので、死守の準備が要るな・・・・