ナノパズルの風車。

巷の評価が「説明書通りやれば、ちゃんと組める」というものと、「設計に問題あり、組み立て出来ない」というように、真っ二つに分かれていたのが気になって購入。

とりあえず、それほど難しいものでもないので、さくさくと組んでみた。
慣れていれば、だいたい2時間弱で完成まで行ける難易度だ。

・・・まあ、実は説明書見ないでやったせいで、作例と風車の向きを逆に組んじゃったのだが、ここは実際の風車だと「回る」部分なので、気にしないでおく。

んで、何故に評価が真っ二つなのかは、組んでみて分かった。
この風車だが、土台部分の建物と風車の結合が、折り曲げタグをどう曲げておくかによって、難易度が大幅に変わってしまうのだ。

具体的に明示すると、この矢印の部分あたり。
柵に囲まれ、タブの角度を調整することが困難なので、タブ穴とタブがずれている場合に修正が効きにくいうえ、タブの固定が甘くなる。

なるほど、確かにこりゃ説明書通りだと失敗しやすいかも。

ただ、設計欠陥というほど酷いものでもないというか、上級モデルであるアポロ着陸船あたりの理不尽さと比べれば大した問題じゃない。

むしろ、先曲げタブの曲げ調整、複雑な折り曲げを持つ多面体の形成、細く歪みやすい部品のタブ止めなど、上級モデルで必要とされる技術を学ぶにはうってつけの難易度であり、メッシュを多用した見栄えの良さなど、入門編として最適なアイテムだと感じた。

部品点数も少なめで、道具もラジオペンチとニッパーだけで組めるし、丸める加工などが無いぶん、取っ付き易い難易度になっている。

まず、最初に組むならコレか”はやぶさ”あたりが一番良いと思う次第。おすすめ。