cybercatがレビューに使っているソフトをいくつかご紹介。

超有名な画像ビューアなので知っている方も多いと思われる「IrfanView」。

海外のフリーソフトだが、日本の有志により日本語化されているし、それがなくとも直感的に使える操作性。そしてデフォルトでものすごい数の形式に対応しているうえ、追加プラグインでそれを拡張もできる（一番下に一覧表有）。さらに簡単なレタッチや編集もできる。

cybercatの上げるレビュー中の画像の9割以上はこのソフトによる加工を受けている。

このソフトの加工機能としては

・画像の切り出しやコピー、切り抜き

・画像の回転と反転
・サイズ変更とトリミング、外枠の追加
・減色、グレースケール、ネガ／ポジ反転

・色調補正（R、G、B、明るさ、コントラスト、ガンマ補正、彩度）

・シャープ化

・赤目軽減
・フィルタ（ぼかし、エンボス、油絵画、点描、モザイク、セピアなど）

・色の入れ替え

・文字や直線などの追加

といったものがあり、レタッチソフトとしてもソコソコ．．．どころか「かなり」使える。

フォトショもあるけどメンドイので、cybercatの画像加工は基本これ。

●一般の画像加工

1. デジカメで写真を撮る（元解像度は2048×1536が多い）

デジカメの傾向かちょっと暗めの元画像（読み込み速度低減のため624✕468にリサイズ）

2. PCにEye-Fiで飛ばす。

3. 色調補正-1（一発目は「自動色調補正」を使うことが多い）

「自動色調補正」後。今回あまり変わらなかった。色がやや乗った？（同じく縮小表示）

4. 色調補正-2（追加で、あるいは②が上手い色調にならない時は最初に戻ってマニュアルで）

いつも元が暗めなので、ガンマとコントラスト、彩度増しの、キモチ赤め補正が多い

手動補正後。かなり色が乗った。明るくなってメリハリがでた。（同じく縮小化）

5. 必要なら回転補正

数値をダイレクトに入れて補正。傾きが目立つ箱等では0.01度単位で調整。今回補正せず。

6. 使いたいあたりを切り出す

範囲を指定して切り出す。

これで要らないところを削り、対象を拡大する（同じく縮小化）

7. 気になるようならごみ取り←気にならないこと多しww

イヤチップに付いたゴミ（○）を近くで（＋）サンプリングして近い色を拾って消す

お掃除完了

8. 横624（LLサイズ）に縮小

構図は決定

9. 文字や説明のための線や囲みをつける（色やフォントは1文の途中でも変更可能）

フォントの色や大きさももちろん変えられる

10. モザイク必要ならかける（縮小前だとマスが小さすぎて文字が読めてしまう）

メーカー名にモザイクかけてみたｗ

●デコ題字

1～8までは上記と同じ。

9. リサイズした後の縦の大きさを確認する

10. 次のソフト「簡単バナー」（題字加工用）へ引渡し．．

．．という感じ。

以上のようにcybercatのレビューになくてはならないソフトで、フリーでありながらほぼ文句なしの使い勝手だが、いくつか惜しい点、もしくは慣れが必要な点がある。

・動作を戻せるのは直前の1段階のみ

・元画像のフォルダ階層が深いと「上書き保存」でも上位のフォルダに保存されたりする

　（ただ上書きのときも確認ボタンを押すため、その時確認すれば迷子にならない）

・日本語のファイル名の一部では文字化けしたり、保存ができないことがある

　（一度英数字で保存してリネームする、あるいは後述の方法を採る）

といったところ。

これらはある程度運用で回避ができる。動作を1段階しか戻せないので必要な分岐点では中間生成物をとっておく、とか、画像が迷子にならないよう保存のときに確認してから「OK」を押す、あるいは浅い階層で作業する。そしてできるだけ日本語ファイル名を使わない、というようなことで。ただ1段階しか戻せないのは描画の途中で「ミスった、戻そう」と思っても、ついもう一度どこかにタッチしてしまって「2段階前」になってしまい、元ファイルからやり直し．．ということも。特に文字と矢印は同時には書けないので、文字を入れてから矢印引くことが多いけれど、矢印を書いてみるとその収まりは「ここしかない」のドンピシャだったが、その前に入力した文字をもう少し動かして矢印と呼応させたい．．．などのケースには対応できない。この1段階しかアンドゥできないのが最大の問題かな。ここは「自分で出来上がりをイメージして文字などをレイアウトする」「描画する順番を考えて最初の方には位置が狂っても大勢に影響がないものを書く」などの慣れが必要か。

なお最後の日本語文字化けは回避方法がある。

メニューの「Options（オプション）」⇒「Change language（言語を変更）」⇒「Load Unicode Plugin at program start(for filename with non-latin characters)（開始時にUnicodeファイル名に対応するプラグインを読み込む）」のチェックを外すこと（カッコ内は日本語化している場合）。これで文字化け系のトラブル・エラーは激減する。

非常に使い勝手がよく、ビューアとしても軽くて、簡易編集までこなすので重宝してます。

【超膨大な対応形式】

◎読み書き対応（画像系）

BMP, DIB（Windows Bitmap）

ECW（Enhanced Compressed Wavelet）

EMF（Enhanced Metafile Format）

EXR（EXR format）

FSH（EA Sports FSH format）

GIF（Graphics Interchange Format）

ICO（Windows Icon）

JP2, JPC, J2K（JPEG 2000 format）

JPG, JPEG（Joint Photographic Experts Group）

JLS（JPEG-LS, JPEG Lossless）

JPM（JPEG2000/Part6, LuraDocument.jpm）

PBM（Portable Bitmap format）

PCX（PC Paintbrush format from ZSoft Corporation）
PDF（Portable Document format）

PGM（Portable Greymap format）
PNG（Portable Network Graphics）
PPM（Portable Pixelmap format）

TGA（Truevision Advanced Raster Graphics Adapter (TARGA)）
TIF, TIFF（Tagged Image File Format）

WebP（Weppy file format）

●読み込みのみ（画像系）

ANI, CUR（Animated Cursor)

AWD（Artweaver format）

B3D（BodyPaint 3D format）

CAM（Casio digital camera format－JPG versionのみ－）

CLP（Windows Clipboard）

CPT（CorelDraw Photopaint format－CPT version 6のみ－）

CRW,CR2（Canon RAW format）

DCM,ACR,IMA（Dicom/ACR/IMA file format for medical images）

DCX（Multipage PCX format）

DDS（Direct Draw Surface format）

DJVU, IW44（DjVu File Format）

DXF（Drawing Interchange Format, CAD format）

DXF, DWG, HPGL, CGM, SVG（CAD Formats／要シェアウエアプラグイン）

EPS, PS, PDF, AI（PostScript Formats／要Ghostscript）

FITS（Flexible Image Transport System）

FPX（FlashPix format）

G3（Group 3 Facsimile Apparatus format）

HDR（High Dynamic Range format）

HDP, JXR, WDP（JPEG-XR/Microsoft HD Photo format）

ICL, EXE, DLL（Icon Library formats）

ICS（Image Cytometry Standard format）

IFF, LBM（Interchange File Format）

IMG（ GEM Raster format）

KDC（Kodak digital camera format）

Mac PICT, QTIF（Macintosh PICT format／要Apple Quicktime）

MNG, JNG（Multiple Network Graphics）
MRC（MRC format）
MrSID, SID（LizardTech's SID Wavelet format）
DNG, EEF, NEF, MRW, ORF, RAF, DCR, SRF/ARW, PEF, X3F, RW2, NRW（Digital camera RAW formats (Adobe, Epson, Nikon, Minolta, Olympus, Fuji, Kodak, Sony, Pentax, Sigma)）
PCD（Kodak Photo CD）
PDN（Paint.NET file format）
PSD（Adobe PhotoShop format）
PSP（Paint Shop Pro format）
PVR（DreamCast Texture format）
RAS, SUN（Sun Raster format）

RAW, YUV（Raw (binary) data）
RLE（Utah RLE format）
SFF（Structured Fax File）
SFW（Seattle Film Works format）
SGI, RGB（Silicon Graphics format）
SIF（SIF format）
SWF, FLV（Macromedia Flash format）

TTF（True Type Font）
TXT（Text (ASCII) File・・・図として読み込み）

VTF（Valve Texture format）
WAD（WAD3 Game format）
WAL（Quake 2 textures）
WBC, WBZ（Webshots formats）
WBMP（WAP Bitmap format）
WMF（Windows Metafile Format）
WSQ（Wavelet Scaler Quantization format）
XBM（X11 Bitmap）
XCF（GIMP file format）
XPM（X11 Pixmap）
old formats（Amiga, Atari, C64, ZX Spectrum etc. formats）

●読み込みのみ（映像・音声系）

AIF（Sound file, Audio Interchange Format）

AU, SND（Audio format used by Sun and NeXT machines）

MED（MED/OctaMED sound format）

MID（Musical Instrument Digital Interface (MIDI)）

MP3（MPEG audio layer 3 format）

OGG（OGG Vorbis sound format）
RA（Real Audio sound format／要Real Player）

WAV（Windows audio file）

ASF（Advanced Systems Format）

AVI（Audio Video Interleaved）

MOV, MP4（QuickTime Movie format／要Apple Quicktime）

MPG, MPEG（Moving Pictures Experts Group format）

WMA, WMV（Windows Media Audio/Video format）

IrfanView - Official Homepage